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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第五幕その五

「色々な力も備わるのよ」
「超能力だね」
「妖力と言うべきかしら」
「妖怪だからなんだ」
「そう、それでね」
「その力でだね」
「色々聞いて見ることが出来て」 
 そうしてというのです。
「そのうえでね」
「移動もだね」
「縮地法が使えるから」
「テレポーテーションだね」
「今で言うとね、それでなの」
「僕の言葉を聞いてなんだ」
「すぐに来たのよ」
 そうしたというのです。
「この通りね」
「そうなんだね」
「普通のお話は聞こえない様にしているけれど」
 それでもというのです。
「知り合いや私のお話はね」
「聞こえる様にしているんだ」
「それでね」
「来てくれたんだ」
「そうなの、それで呉服はね」
 お静さんはそちらのお話もしました。
「流石にね」
「贈ることはだね」
「無理よ、高過ぎるわ」
「幾ら何でもだね」
「お二人共和服好きだけれど」
 それでもというのです。
「京都の西陣織の呉服なんて」
「とてもだね」
「高過ぎるから」
 その為にというのです。
「手が出せないわ」
「そうだね」
「あれだけのものは」
 それこそというのです。
「神戸の妖怪だと牛女さんね」
「あの人だね」
「流石に姫路のお姫様は沢山お持ちよ」
「天守閣にいるあの人は」
「そう、あの方はね」
「兵庫の妖怪の棟梁だから」
「また違うわ」
 格それに資産がというのです。
「だからね」
「あの人はだね」
「違うわ、けれど他の妖怪達はね」
「京都の呉服となると」
「そうそうはよ」
 あまりにも高過ぎてというのです。
「買えないわ」
「そうよね」
「それでね」
 お静さんはさらにお話しました。
「普通の、暖かいね」
「服をなんだ」
「考えているの、お二人はセーターがお好きだから」
「今は冬だしね」
「だからね」
 それでというのです。
「今編んでいるの」
「早速だね」
「そうしているのよ」
「成程ね」
「あとお二人の時計だけれど」
 お静さんの方からそちらのお話をしてきました。 
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