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星河の覇皇

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第八十一部第三章 無関心でいられる訳その四十二

「そうすればです」
「韓国は正常に動けて」
「国家として正しい形にもなります」
「日本を忘れることですか」
「韓国に大事なことは。ですが」
「そのことはですね」
「韓国にとって非常に難しいといいますか」
「不可能でしょうか」
「そう言っていいまでに」
 金もこう言った、言うしかなかった。
「韓国は日本を意識し過ぎています」
「それ故にですね」
「韓国は日本を意識し過ぎて」
 それでというのだ。
「あの様になっています、ですがそれでも私は思います」
「韓国が正常な形の国家になるには」
「まずはです」
 何といってもというのだ。
「日本を忘れることです」
「そして韓国は韓国で、ですね」
「自国を見て」
「そしてそのうえで考えてですね」
「国家運営をすべきです、韓国は韓国で」
 それでというのだ。
「日本は日本なのですから」
「日本の様になってもですね」
「仕方ないです、そのことを韓国市民が理解して」
「日本から離れてですね」
「独自の国家運営をすればいいのです、韓国にはある程度の地力もあります」
 金はここで日本を超えるとは言わなかった、客観的に見て日本の国力は韓国に数倍のものがあるからである。当然地力もだ。
「ですから」
「自国の状況だけを見て国家運営を行えば」
「よくなります、流石に北朝鮮の様な」
「あの様な国家運営はですね」
「今の連合で有り得ないので」
 金はこれは絶対にないと断言した。
「軍備偏重に個人崇拝と」
「それに奇怪な農業政策にしても」
「ああした国家運営はです」
「最早問題外ですね」
「漫画の様です」
 北朝鮮の国家運営、それはというのだ。
「今では下手なライトノベルの悪役国家です」
「そのレベルですね」
「国民は餓えていました」
 北朝鮮のこのことはこの時代でも語り草になっている、歴史に残ってそのうえでそうなっているのだ。
「そして共産主義ですが」
「もう存在しないイデオロギーですね」
「はい、君主を否定している」
「世襲をですね」
「ですが国家元首は世襲で」
 その為この国があった当初から共産主義ではないと指摘されていた。
「階級制度もです」
「存在していて」
「また言いますが軍備偏重で」
「他に予算を回すことは少なく」
「しかも国家元首の贅沢に国家予算の二割を使っていました」
「その様な国家運営は」
「連合では絶対に有り得ないです」
 そうした政治を行えば即座に選挙で負ける、そうなるのが道理だ。
「封建国家でもです」
「最悪の部類の統治ですね」
「まさに下手なライトノベルの悪役の様な」
「愚かな」
「あの様な政治をしなければ」
 金はあらためて述べた、今の彼女はデザートを待っている。
「いいといいますか」
「それは論外として」
「韓国は普通の政治を行えば」
 日本を意識せずにだ。
「いいのです、そうすれば動きます」
「韓国という国も」
「必ず」 
 ここで多くのデザートが来た、金はそのデザート達を見て笑みを浮かべた。そうしてとびきりの甘さにしてあるデザートを食べて食後のこの日の最後の仕事に向かうのだった。 
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