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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第四幕その四

「全く努力しないでね」
「生きているのね」
「何十年も他の人達の文句を言うだけでね」
「本当に努力しないわね」
「沖縄の基地の前にいる人達なんか」
 それこそというのです。
「迷惑でしかないよ」
「あそこにずっといてね」
「ああした人達位でね」
 努力をしない人達はというのです。
「メーカーの人達だってね」
「努力してるのね」
「そうだよ、だからね」
「これだけの美味しさなのね」
「そうなんだ、だから飲もう」
「そして食べるのね」
「日本と日本のそうした人達に感謝してね」
 そうしつつというのです。
「今はそうしようね」
「それじゃあね」
「十時には軽く喉を潤して一口位で」 
 午前のティータイムはというのです。
「三時はね」
「こうしてよね」
「本格的にね」
「楽しむのね」
「そうしているんだ」
「毎日よね」
「これがコーヒーだったりレモンティーや中国茶だったり日本茶の場合もあるけれど」 
 それでもというのです。
「これがないとね」
「しっくりいかないのね」
「僕はね、だからどんな日でもね」
「毎日楽しんでいるのね」
「三度のお食事と」
 朝食と昼食それに夕食です。
「ティータイムは欠かさないよ」
「そうなのね」
 お静さんは先生のお言葉に笑顔で応えました、そうしてです。
 皆でティータイムを楽しみました、お静さんはその後で帰って先生は皆に見守られながら論文今回は脳外科についてのそれを書いていきました。
 そして次の日お静さんは朝に研究室に来て先生に言ってきました。
「先生今度の日曜時間あるかしら」
「その日にだね」
「田中さんご夫婦が先生も日曜なら時間があるってね」
 その様にというのです。
「言われているから」
「僕に合わせてくれたんだ」
「ええ、先生はお仕事があるから」
 それでというのです。
「日曜はどうかってね」
「お二人は何時でもいいみたいだね」
「だってもうお年寄りだから」
 それでというのです。
「お仕事はね」
「定年を迎えてだね」
「そう、そしてね」
 それでというのです。
「お時間はあるのよ」
「そうなんだね」
「だからね」
「僕に合わせてくれたんだ」
「そうなのよ」
「有り難いことだね」
 先生はそう聞いて素直に感謝しました。
「僕に合わせてくれるなんて」
「そうした気遣いの出来る人達なの」
「そうなんだね」
「お二人共ね」
「そうなんだね、それじゃあ」
「ええ、日曜日の朝にね」
 その時にというのです。 
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