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人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった

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25話 T・O・K・Y・O 脱出

 
前書き

 
仮面ライダークウガ
 
□ライジングアルティメット (ブラックアイ)

パンチ力 1,000,000t
キック力 1,200,000t
ジャンプ力 11000m(ひと跳び)
走力 0.01秒(100m)



 
原作通りの点に加えてアークによるラーニングによって変身するごとにスペックが上昇する。
そして人間の悪意を吸収することで無限に強くなる存在。さらに闇の力を展開して強力な引力で相手を引き寄せたり、攻撃できる。
 
悪質な点として変身者が意図しなくとも、自身の身に危険が迫れば自動展開されるアークルの性能を悪用し、展開と同時に強制的に変身させてしまう。
 
変身時にはアークがアーク本体ではなく、人間の意識の奥深くに変身者の意識を幽閉する。
 




スペクターは今のところ全てのアイコンを揃えています.........................ということは。

 

 
「ウォリァァァァァァ!!!!」
「ぬわー!!!」
「どうだこの野郎!!」
「................変身当初の初期値の2倍.........いやそれを遥かに上回るスペックを——————!」
「彼は性格上でも体質上でもハザードレベルが上がりやすいのかもしれない.............!」

ウォズの推測にサウザーは怒りをあらわに疑問を呈する。

「ハザードレベルだと?」
「ああ、ビルドドライバーを使っている場合のは感情によるスペック上昇を大きくなりやすいのさ。君のようなテクノロジーに頼った力とは違ってね。」
「調子に——————乗るな!!!」





殴られんとするところを、サウザーは下方からの膝蹴りでその行動を阻害。その隙に自分の得意な蹴りをクローズに喰らわせる。


だがその蹴りが隙を生むことになったのか、ウォズにそこをジカンデスピアの鎌で3連撃をお見舞いされる。無論、大したダメージにもなりはしないのだが、サウザーにとっては行動を阻害されること自体、自身の想定を超えてしまうことこそが問題なのだ。





「クローズマグマ——————————厄介な存在だ..............脅威となるものは全て廃棄処分だ!」
「上等だ!!!」
「君の好きにはさせないさ!」






サウザンドジャッカーの槍攻撃をフューチャーリングシノビの隠れ身の術で躱す。その煙を目眩しに、クローズのマグマパンチがサウザーの顔面に直撃する。その攻撃は有効打になったのか、途端にバランスを保てなくなる。それを好機と見逃すはずもなく、クローズはパンチの連打を喰らわせていく。


炎の拳といえばゲームでノックアウトファイターがあるが、それとは全く異質な存在。マグマとは明らかに炎よりも高エネルギーであり、それは炎すらも容易に焼き尽くす———————!





「ドォォリヤァァァァァ!!!!」
「フン!!」





サウザーは唯一現数値上勝っていたスピードを最大限に活かして、態勢を立て直す。そして立て直したところを再びかかって来るクローズにサウザンドジャッカーの横斬りでその勢いを殺す。


反撃の狼煙は上がった————————と思われていたが...........................





「油断しすぎじゃないのかい?」
「何!?———————ぐわぁ!!」
「よし!!」





そう、クローズの連撃はサウザーが復帰するまでの火力要員としての役割を果たしていたにすぎない。最初のダミーのように隠れ身の術を使ったウォズが実は本命の攻撃であり、その鎌から放たれる連続強攻撃はサウザーのバランスをまたも崩していた。





「今だ!竜介君!!」
「おう!!これでも喰らえ!!!!!!」





≪ボトルバーン!! ボルケニックナックル!!≫





ナックル型にして放つ必殺技。熱を最大限に活かしてキックするのが極熱必殺であれば、こちらは同じ熱を持っていても極力必殺技と言ったところであろうか。


大量のマグマを纏ったマグマナックルをサウザーの胸部装甲にクリーンヒットする。その力はクローズのハザードレベルと相まって、より強力に—————————!





「ぐわぁぁぁ!」
「どうだ!!!これが——————俺の怒りの力だ!!」
「なるほど....................君の熱くなりやすい性質はよく分かりましたよ...........いい戦闘データも手に入れたところで君は用済みだ。」
「何だと!?」
「フン!!」




≪ジャックライズ!! JACKING BREAK!≫





隠れ身の術——————そう、気付かぬうちにウォズは敵に塩を送っていたのだ。シノビの能力はかなりトリッキーなものが多い。したがってその動きはオリジナルを真似る以外はなかなか発見しづらいものなのだ。裏を返せば、手の内を見せてしまったが最後なのだ。





≪Progrise key confirmed. Ready to break.≫


ラッシングチーターのプログライズキーをセットして、隠れ身の術による斬り裂きを超高速で連続で。そのような無茶振りは100兆%サウザーにしかできない荒技だろう。





≪HACKING BREAK!≫





超高速で飛ぶ斬撃を四方八方から飛ばしまくる。


最後に『JACKING BREAK』でロボットフルボトルから抽出した破壊力ある一撃を隠れ身の術でのテレポートで1人1人喰らわせて—————————この芸術的攻撃は1人の変身解除ともう1人がフェニックスフルボトルをサウザーに譲渡するという結果で閉幕した...................





「クソっ............!」
「所詮君たちは私の力の100兆分の1%だ!そんな君たちが私に勝てるわけがない!!」
「まだ————まだ終わってねぇ!!」
「———————私からのショーは閉幕のようだ。次は空からの来訪者が君たちを盛り上げるはずだ——————!」
「オイ待て!!」
「竜介君!アレを見たまえ!」
「何だアレ—————!」
「千歌君たちが危ないんじゃないか!?」
「アイツらには才が付いてるから大丈夫だと思うけど.........俺たちも合流した方が..........怪人が!」
「なかなか通してくれなさそうだね...........!」







ドカン!!ドカン!!ドカドカン!!!!





「何故爆撃を———————!?」
「ヤベぇ!!もっと降って来るぞ!!!」














ドカン!ドカン!ドカドカドカン!!!!!




























































——————※—————



















































「何とかビルの中に隠れられたはいいものの...........ここからどうするの?」
「さぁ.........それを今から考えるところだろ?」
「そんな呑気に考えてる場合!?」
「仕方ねぇだろ!いきなり空爆なんかされたら、いくら俺でもお前らを守り切れねぇよ。」
「でも安心はできないわよ。このビルだっていつヘルファイヤーに包み込まれるか.............」
「善子ちゃんの悪運はこういう時に役立つずら。」
「ヨハネ!てか変なフラグ立てるな!!」
「でも善子の言う通り、もし上空にいる自衛隊機全てが敵なら空爆でこのビルだけじゃなくて東京全土が地獄のヘルファイヤーで丸焦げだ。」
「才君もノせられてるずら。」
「とにかく今は一刻も早く対策を練るんだ!」





確かにスペクターの言う通りだ。でもこの9人だったら、作戦内容はデリケートなものでないといけない。3分の2は可愛いレディなわけだし、そして虎太郎は意識こそあるものの俺の全力必殺技を喰らって衰弱状態だ。だからひたすら走り続けるなどの単純な作戦では攻撃をすぐにでも受ける可能性が高い。だから、走るには上空の航空機をどうにかしないといけない——————————————




..................ん?航空機?





「スペクター、何か電気系統の眼魂って持ってないか?」
「電気系統?それを使ってどうするんだ?」
「あるのかって聞いてるんだ。」
「このエジソン魂なら電流を流すことで電気系統を弄れるかもしれない。」
「よし—————!これなら無理やりにでも!」
「一体何をするつもりなの!?」
「軍用ヘリをハイジャックする!」
「え?」
「はいじゃっく?」
「「「「「「「ハイジャック!?!?!?!?」」」」」」」
「ああ。これなら地上を歩くよりはよっぽど安全だ!」
「ダメだこの人...........自分がムテキだからもう倫理観が崩壊してる..........」
「でも電流流して電気系統が弄れたとしても、そこからどうやって乗るのよ!?」
「俺が超光速の力でお前ら7人を一瞬で運んでいく。」
「でもその後ヘリの操縦なんてできるの?」
「安心しろ!この天才伊口才を信じろ!!」
「不安しかないんだけど...............」





曜の心配の言葉をよそ目に俺の先導でビルの屋上まで登り上がる。やはりどんよりとした重い空にヘリコプターや戦闘機が無数に広がっている。


どうしてこうなったのか?何故自衛隊の戦力が街を破壊しているのか?自衛隊は本来日本国の安全を守るためのものだ。東京にゴジラのような怪物がいなければ、そもそも出動することすら躊躇われるものだ————————————まさか...............!





≪カイガン! エジソン! エレキ!ヒラメキ!発明王!≫





スペクターは俺の作戦通りにエジソン魂にゴーストチェンジし、ガンガンハンドのロッドモードを携える。





「さて..........そのガンガンハンドあのヘリコプターまで届くか?」
「伸びはするが.............あの高度まで届気がしないだろう—————」
「想定内だ!」
「え?」





≪パーフェクトパズル!≫





もちろんガンガンハンドの伸縮性が無限だとは俺は思っていない。だからこそ、俺のパーフェクトパズルの能力が必要だったのだ。そうこのエナジーアイテム———————





≪伸縮化!≫



伸縮化のエナジーアイテムを与えられたガンガンハンドは、見事にヘリの足踏み場を掴むことができた。ガンガンハンドの引き金を引けば、見事に高圧電流が流れる仕組みだ。ここまでくればこっちのものだ!


ムテキゲーマーの能力の空中浮遊じみた無限ジャンプを使って、電撃によって機能停止しているヘリと同じ高度まで到達する。そこから空を超速泳するように、目的地へと到達しヘリのドアを開ける。


中にいたのは駄々広いヘリコプターの中にガーディアンが3体ほどいるだけだ。ガーディアンが何かわからない人のために説明しておくと、ガーディアンとは政府が使用している戦闘アンドロイドだ。要は俺たちにとっては並のバグスターウィルス以下だ。


敵とみなして襲いかかって来るのだが、俺のスピードの前では止まっているのと同じだ。華麗に2体の攻撃をスラッと避けて、この大空にパラシュートなしのスカイダイビングをさせる。そして運転している1体を席から引き剥がして、放り投げる。





「よし!ハイジャックには成功!後は——————!」





俺はすぐさま、自らをスカイダイビングさせる。でも少し違うのは速さとその視点移動。クロックアップスピードでフリーズしている千歌たち7人を縮小化のエナジーアイテムでミニサイズにしてから俺の掌で届ける。それから縮小を元に戻すための巨大化を与える。そこで俺は元の視点移動へとようやく切り替える。





「ん?あれ!?ここは!?」
「安心しろ、ここはヘリの中だ。」
「じゃあ、あの一瞬でここまで7人全員を連れてきたっていうの!?」
「ああ!後はスペクターが—————ちゃんと到達できたみたいだな。」
「ああ、作戦成功だ!!」
「ちょっとめちゃくちゃ過ぎない!?」





善子の言う通り、明らかに無理すぎる計画でもあった。だけど実行できた。もちろんムテキの力があったからでもある。エナジーアイテムがあったからでもあるし、エジソン魂を持っていたからでもある。いわばこれは偶然に偶然が重なった——————むしろ俺は必然に思えるけど。


ここで俺と稜は変身を解除する。重苦しい装甲をこんな密になっている場所で着ているのも受動者の方はこの初夏にはいささか苦しいだろう。





「さて—————竜介先生と祝を迎えに行こう。応答してくれればいいんだけど—————」
「才君!!後ろから追手が来てるよ!!」
「え!?ちょっと梨子!竜介先生に電話かけたから、出たら応答してやってくれ!このヘリは応戦しながら逃げる!!」
「「「「「「応戦〜!?!?」」」」」」





もちろん逃げるだけならばやられるだけだ。シューティングゲームだって、逃げてばかりじゃゲームクリアになんかできやしないのだから。


まずは装備されている機関砲を前方のヘリに向けて乱射し、エンジンに穴を開ける。もちろん引火はしないだろうが、こうなってしまえば不時着するしかない。続いて後ろにいるヘリが不穏なので、向きを変更してから同じ攻撃を行う。


接していたヘリを掃討してから安全確認してから出発する。


その間、梨子はすでに竜介先生と交信できているようであった。





「竜介先生!」
『おう、梨子!無事だったか!?』
「ええ何とか................竜介先生の方はどうですか?」
『俺たちも何ともないぞ。今は空爆を避けるのに、会場近くの建物に隠れてる。』
「隠れてるってことはもう戦ってないってことですよね?」
『ああそうだけど...........』
「じゃあ今からそっちに行きます!」
『えっどうい——————』





梨子と話している間に会場での安全が確認されたことが耳に入った。それが聞こえれば、すぐ様向かえるのだ。そして通話が切れたのもこのヘリが視界に入るぐらいに高度が下がったからなのだろう。


そこでドアを開けて呆然としている2人を呼び寄せる。





「早く乗れ!!」
「え!?才!?」
「それは自衛隊のヘリ............やるじゃないか—————!」
「今はこの東京から脱出だけを考える。少なくとも東京中央部は壊滅し始めてる!!」
「——————いいんだな?」
「仕方ないですよ。」





あの会話に特に意味深な単語が隠れていたわけではない。俺にだって善意はある。このまま逃げてもいいのか————————でもこれ以上千歌たちと行動を共にすれば————————それこそ、もっと都合が悪い。


















だから———————!



















鉛色の空が迷いに波打ち立てる..................




































































—————※—————






















































「ここでしばらく休憩しよう。熱海から内浦への便はおそらく5時ぐらいだ。」
「「「「「「——————————」」」」」」




祖父ちゃんの熱海の別荘に来て皆は疲れがどっと出たのか、うとうとし始めていた。でも俺たち仮面ライダーはそんな心の余裕はなかった。邪魔になるかもということで何か作業をしている祝を除いての仮面ライダー4人が表に出た。






「まさか東京があんなことになるなんてな。」
「どれくらいが犠牲になったのか...........?」
「さぁ............見当もつかない。俺たちは———————見殺しにし」
「言うな!!!」
「稜————————」
「お前————まだわかってないのか!?これがお前の選択だ!!悪を倒して《《内浦》》を守る。それがお前の選んだ道だ!!東京の人まで守るだと!?そんな神のような荒技は誰にもできない!!」
「————————ああ。」
「今回だけだ。全部集めるのに苦労したが、仕方ない。」
「眼魂?それで何を————————!」
「眼魂は15個全部集めると—————————————どんな願いでも叶えてくれる。」
「願いを叶える!?」
「—————————ちょっとだけ行ってくる。」





15個の眼魂が稜の心に呼応するように空へと浮かび上がる。菱形状に並べられ、黄金色の巨大な瞳が現れる。するとその巨大な瞳の紋章は突然、稜の身体を不可抗力の極のようにその身体をその瞳の中へと誘う。



どうやらこの時計によると、あれはグレートアイと呼ばれるものだそうだ。確かに全知全能の存在であると記載されている。そしてゴーストドライバー所持者にしかその願いを言えないと書かれている————————————もしこの2年間で眼魂を集めたものだとするならば、今俺たちは稜にとんでもなく申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

















そんなことを思いながらその紋章を見ていれば、その瞳は再び開眼し稜の体を地上へと誘わせる。そしてその紋章は崩壊を始め、やがて15個の眼魂が辺りへとバラバラに落ちてしまう。







「東京の人々を———————————復活させた。」
「本当か!?」
「ただし!—————————破壊された街とその被害を受けた記憶だけはどうにもならなかった。」
「どういうことだ?どんな願いも叶えるんじゃ———————」
「グレートアイ曰く、同等の存在がそれを邪魔しているが故に不可能だと。」
「そんな————————!」
「俺はここで帰らせてもらう———————————才、お前はいい加減世界を学べ。自分の限界を知れ!!!」
「そんなの.............!」







そう言うと、稜は自分のバイクでとっとと走り去ってしまった。




彼は本当に俺の人生の1つ上の先輩なんだと酷く実感させられる。でもそのたった365日でそんなにも希望の持ち方や倫理観が変わってしまうのだろうか?やっぱりその失踪していた2年で何かがあったのだと改めて確信を得る。







「さて—————————戻るか。」
「「はい。」」







今日はいつも余計な一言を言ってしまう竜介先生でも静かだ。それほどまでに酷い有様だったのだ。スクールアイドルイベントに来たはずが、よくよく考えればとんでもないことになっているのだから。






別荘の家屋に入りすでに起きていた千歌たちと合流すると、祝が印刷したであろうそのプリントを携えてこちらにやって来る。





「それは?」
「正直、これは君たちの判断によっては見なくてもいいだろうと思っている。」
「見なくてもいい?どういうことですか!?」
「これは今回のスクールアイドルイベントの得票数のランキングだ。」
「でも私たちパフォーマンスも何もしてないけど....................!」
「Aqoursがパフォーマンスする時に怪人が現れ始めたんだからSaint Snowしかおそらくパフォーマンスしてないはずだ。なのに得票数が出るのはおかしいんじゃないか?」





珍しく虎太郎が少しばかり声を荒げながら祝いに問う。でもその意見は正論何者でもない。イベントは中止も等しいのに、得票数が出るなんて———————!





「実はネット配信されている時にすでにエントリーしたスクールアイドルの投票は始まっていたらしいんだ。無論会場票が中止にならなければ、その過半数を占めるはずだったのだがそれがこの有様だ。だけどその会場票が集められなかったということでそのネット票がその役割を果たすことになったんだ。」
「ちょっと見せてください。」
「千歌!いいのか!?」
「うん。得票は得票だから。」
「でも—————————————」
















1位、2位、3位—————————どんどんその数字と得票数に目をやっていく。上記のSaint Snowは8位だった。そしてページはめくるめくる——————





















『30位 Aqours••••••••••••••••••0』










 
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