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人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった

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12話 幼馴染は悪魔?

 
前書き


仮面ライダーソーサラー 変身者 黒澤天青


パンチ力(推定値) 80t
キック力 105t
ジャンプ力 28m(ひと跳び)
走力 100mを0.50秒


全体的なスペックは他ライダーにかなり劣るが、それを魔法の力で補い、自身が武道を心得ているために、並大抵の敵は片付けられる。しかし変身慣れしていないこともあり、エグゼイドやサウザー、クローズには押されがち。

特にエグゼイド及びサウザーには手数でも差をつけられておらず、不利な戦いになる。


 

 






「なぁ—————帰っていいか?」
「ダメ!今日は私と曜ちゃんの買い物に付き合ってもらうのだー!」
「はいお断りします。」
「あー!こんなところに仮面ライダーが〜(棒)」
「オイやめろ!曜!」
「じゃあ付き合ってくれる?」
「チッ————ここへ来ること自体がバカだった..........」
「どうせ家にいてもゲームするんでしょ?———だったら私たちの買い物に付き合ってくれたっていいよね〜?」
「ゲームをバカにするんじゃねぇ!————ノックアウトファイター2が発売されたからやり込もうとしたのに...........」
「「はいはい、楽しい楽しい」」
「最悪だ........」





結局、曜と千歌に連れられて沼津のショッピングモールに入店してしまう。昔からそうだ————俺と千歌と曜、そして果南といつも遊んでいた。俺はその3人に振り回されてたな。でも楽しかった。その関係は今でも—————





「さて着いたよ。————コスプレ専門店!」
「うん、やっぱり帰っていいかな?」
「「だーめ♪」」
「いや普通に考えろ。女子高生2人がコスプレ専門店で着替えながらキャッキャウフフしてるところを見る男ほど不審人物はこの世にいねぇからな?」
「え?それってチカたちがそんなことするのを想像してるってことだよね?もう♪才くんったら♪」
「だから違うって!」
「すいませーん!この人痴漢でーす(棒)」
「さっきからあらぬこと言うんじゃねぇよ!」
「まぁまぁ、もう入っちゃったからしょうがないね!(ニコッ)」





もうダメだ...........ペースを完全にこいつらに握られているから逆らいようがない。—————多くの男性諸君は共感できるかもしれないが、俺はこれと言っていいほど服に興味がない。ダサくなければそれでいい主義者なのである。と言っても、そのダサい判定も俺流なので他人から見ればダサいのかもしれない。千歌たちが見てダサいと言ってないうちはダサくない————よな?そうであって欲しいのだが..........
















「どう?これ!可愛くない!?」
「かわいい〜!メイドコスだ〜!」
「——————」
「よーし!早速試着してみよーう!」
「おー!」
「じゃあ、才君は審査官役ね。」
「はぁ!?勝手に決めんなよ!」
「まぁまぁ、スクールアイドル部のマネージャーとしてスクールアイドルにふさわしいかどうかを見極めて欲しいだけだよ。」
「仕方ねぇな...........」





千歌がルンルンで試着室へと入っていく姿を少しばかり冷めた目で見る俺。————この中にはそこ代われと言う奴もいるだろう。だが俺の気持ちを考えて見てくれ。ゲームすると決めていた予定を突然塗り替えられて、しかも不審者扱いされるような場所へわざわざ行くのはどうかしている。


という気持ちが半分ほど存在するが、残り半分はやはり楽しみなのである。千歌と曜のいつもとは違った服装を見てみたいという男性の性からの期待感も含んでいるのである。




さて————そろそろ千歌が着替え終わってもいい頃だが.........





「じゃーん!どう?似合う?」
「うん!似合ってる!the可愛いメイドさんだね!」
「————普通に可愛いな。」
「むっ、普通に可愛いってどういうこと!?」
「そのまんまの意味だよ。」
「むぅ〜だったら—————何かお困りありませんか?《《御主人様》》♪
「——————」




千歌が最初に見せた膨れっ面を見れば俺の本心は隠せているのだろう。
普通にという言葉を使えば、誤解を招くのは必須。その言葉をあえて選んでいるのだ。もともと千歌は何もしなければ可愛いのだから俺にとって、普通に可愛いは褒め言葉に他ならない。

男性諸君、想像してみてくれ。胸元の若干開いた魅力あるメイドコスを着て上目遣いで迫ってくる可愛い幼馴染に対して、必死にポーカーフェイスを忘れない俺を。—————無理ゲーにも程があるぜ。





「じゃあ次は私が!」
「まだやるのか...........」
「まだって、まだ私しかコスプレしてないよ?」
「——————千歌、当たってる。」
「え、あ、襟が?ごめんごめん..........」





俺に千歌が上半身を折ったことで胸元の襟が俺の顔付近まで当たるということ。————諸君は気付いたと思うがこの間、俺の肩に千歌の胸部がダイレクトアタックしているのだ。————この小説の風紀が乱れないことを祈るばかりだよ。





「じゃーん!」
「婦人警官!曜ちゃんもなかなかだよ〜!やっぱり制服が似合う!」
「それは俺も同感かな。」
「え?本当に?」
「ああ、でも————やっぱり成長してるな〜って。」
「——————」
「曜ちゃんだけ!?千歌にはそんなこと言ってなかったのに...........」
「お前は子供とほとんど変わってないんだよ............中身は(ボソッ)」
「そんな〜!」





曜に成長したと言った事に捏ねる千歌だが、どちらも身体的には成長しているのは確か。千歌も曜に負けず劣らずのスタイルをお持ちである。だが、精神的に成長しているかどうかは全くの別問題である。

さて評論(?)に話を戻そう。曜の婦人警官衣装。先ほど言った通り、曜は制服がどうしても似合ってしまう。それこそ曜の趣味による固定概念による錯覚なのかもしれないが、美貌というものは錯覚が全てという部分もある。この曜を見ていれば、マジの美人婦警に見えてならない。これで手錠があればその想像は現実味を増すのだが—————オイ、誰だ。逮捕されたいとか言った奴は。





「えへへ♪逮捕しちゃうぞ?」
「—————ほんと、ファンサが素晴らしい事で。」
「才くん逮捕されちゃえば?」
「犯罪を犯した覚えがないんですが—————」
「チカに対する名誉毀損」
「名誉毀損なんて難しい言葉をよく覚えてたな........」
「はい逮捕」
「————逆に俺がお前らを逮捕してやろうか。」
「「え?」」
「————いやなんでもない、忘れろ。」





ある一部の人々の代弁..........なのかは知らないが、ついうっかり本心が言葉に出てしまった。ただ—————今までの流れを見て我慢した方が逆にすごくない?





「さて————もういいだろ?もう3時だぞ?」
「何言ってんの?まだまだだよ?—————少なくとも5着はあるかな。」
「私なんか10着は下らないよ?」
「はぁ!?そんなのやってたら閉店時間ギリギリじゃねぇか!!」
「そうだけど?何か?」
「何か?じゃねぇよ。ここの閉店時間10時だぞ!?そんな時間まで待てるわけねぇだろ!!」
「お巡りさーん!逮捕するとか言ってるセクハラ男がここにいまーす!」
「たすけてー」
「俺が助けて欲しいよ............」
「「ふふふ......」」





帰りたくても帰れないのと曜と千歌という幼馴染からの誘惑を耐え抜くという二重の意味で苦しまなきゃいけないのか?

ようちかは純粋無垢とか思ってる奴。大間違いだと俺が証明したい。————コイツら堕天使以上に悪魔だ..........











































「やっと解放されたよ.........」
「いや〜今日は楽しかったよ!」
「二重の意味で苦しんでた俺の気持ちを考えてくれ。」
「「二重の意味?」」
「いや、べ、別に。」





しどろもどろになりながらも決して下心丸出しの目で見ていないことを隠す。

結局あの後悶絶しそうになりながらも、なんとか堪えて今の県道を歩くという状況まで持ち込んでいる。もし一瞬でも気を抜いていたら今頃俺は警察署で強姦魔の容疑をかけられた最低最悪の高校生として名をあげる事になっていただろう。





「でもスクールアイドルとしての評価を下すならAからCで言うと、間を取ってBだな。」
「えー!Aじゃないの!?」
「前半だけならAだけど、後半からはCだよ。スクールアイドル的にも。倫理的にもだ。全く、あんな際どい服をよく着ようなんて思ったよな〜」
「才くんのためなら..........」
「才君ならいいかなって.............」
「お前ら...........」





千歌と曜の言葉。—————遠回しに好意を伝えるような文言に聞こえなくはない。だが、どうせ言葉の綾っていうものなのだろう。そこにいちいち深入りする必要はない。深入りすれば2度と戻って来れなくなるかもしれないからだ。





「バカか。」
「バカって何!?」
「そのまんまの意味だよ。俺だって男だぜ?そしてお前らはピチピチの女子高生だ。幼馴染だからと言ってあんまり俺の前で過激な行動はやめておいた方がいい。」
「「はーい(ということは少しでも私に魅力を感じてたってことなのかな.........)」」





決して千歌と曜に限った話ではないが、俺はあくまでAqoursのマネージャーである。そして仮面ライダーだ。その2つの使命がある中でAqoursの誰かとそういう関係になるのは禁忌であると自分の中で心得ている。だから、俺を誘惑することは避けてもらいたい。
男の性で理性の限界を迎えれば、Aqoursのマネージャー、仮面ライダーどころじゃなくなる可能性だってある。そうなってしまえば、まさしくサウザーの思う壺になってしまうかもしれない。
そうなればスクールアイドルの夢どころか内浦もサウザーの手に堕ちる、あるいは——————































————千歌side————










今日の才くんの反応——————私のことを.........褒めてくれたのかな?




才くんの言う通り、私はまだまだ中身は未熟かもだけど————体はオトナになってるんだよ?




保育園で才くんと出会ってから、同じ保育園の曜ちゃんや果南ちゃんと一緒に遊んでた。3人が抱いていた想いは多分その頃から変わってない。保育園の頃によくある『〜と結婚する』だったら、才くん一択だった。曜ちゃんと果南ちゃんとは違って私は何も得意なことがない。高飛び込みも出来なければ、長い時間ダイビングできるわけでもない。そんな私が完璧人間の才くんに好かれるわけはない。そう思って自分を言い聞かせてた。
それは小学校、辛うじて中学校に入っても全てが同じ——————でも高校は1年だけ才くんと離れた。



その1年の間にずっと抱いていたキモチが—————変わってなかったキモチがここに来て今までよりもずっと大きくなっていった。



その1年は私の体がオトナになった時期。———————心はあなたが成長させてください♪スクールアイドルを通して............




















—————曜side—————







みんなよりも彼との関係は深い。—————そう思っておきたかった。

保育園で彼と1番最初に仲良くなったのは、私。そこから千歌ちゃんや果南ちゃんとも仲良くなったって言う方が正解。

小学校の帰り道も途中までは同じだったからいつも一緒に下校だった。たとえ離れて学校を出ても最終的には合流した。千歌ちゃんよりも長い時間才君と話せた。

『彼の好きな人』を聞き出そうと奮闘する人は多かったけど、彼は小学校の時からずっと口に出さなかった。いや—————本当にいなかったんだ。

—————でも私は居る。1番近くにいる。



高校が1年だけ別になった時もバスは同じだったから、ずっと彼と話すことができた。



でもこうやってまた学校で、スクールアイドルとして彼が1番近くで見てくれるだけで嬉しい。—————いつか........彼が私の好意に気づいてくれるまで。










































—————※—————























「ただいま〜」
「よう、晩飯食っちまったぞ。」
「帰ってきてかける第一声がその言葉ですか?」
「いや〜晩飯済ませてないんだったら、悪かったなぁって。」
「それにしては反省の色が全く見当たらないんですが?」
「まぁいいじゃねぇか。どうせロボがお前にあった食事を作ってくれるって!」
「居候の分際でそんな口利けるのは竜介先生くらいですよ。」


晩飯—————もとい夜食にも近い飯を食う前に、自室にあるであろうブツを確認しに行く。


「よし—————もうすぐで............」
「なんだそれ?」
「まぁ、じきに分かりますよ。」
「それでアイツらに対抗できるのか?」
「対抗できるかできないかは——————俺たち次第です。」




そう————代物は、3つほどある。


1つはもう1つの最大級の特大のガシャット———————————



2つ目は2つの角にもう一方にチェーンソーがついたパッドのような存在。




そして3つ目は——————









5人のレジェンドライダービルド・ゴースト・ドライブ・鎧武・ウィザードの絵柄が描かれた5つのガシャットが俺の手元にはあった




 
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