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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第十六話 グレート断罪王 対 銀装天使ハスデヤ!コカビエル!この世の中には容姿が醜い人間には許されずイケメンや美女になら許されることが多すぎる!容姿が醜い両親から生まれた容姿の醜い人間は生まれながらに呪いをかけられたようなものである! 顔がよけりゃぁなにしてもいいのか? 何しても許されるのか?んなわけねぇだろぉぉッ!人間の価値を顔でしか決められねぇやつは黄色ブドウ球菌手についた寿司職人が素手でにぎった寿司を食いながらスポーツチャンバラでもしてろ!

「アルマロスが倒れた…一体何があった?」
 グレート断罪王の出現により現場に緊急出撃したハスデヤのパイロット、ヨシキは敵からなんの攻撃も受けていないアルマロスが突然倒れたことに困惑する。
 「次はお前か…」
 「き…貴様!俺のミサキに何をした!」
 ハスデヤがグレート断罪王に向かって両手で突き出した槍をグレード断罪王は指一本で受け止めてしまう。
 「精子を卵子に着床させた…ただ、それだけ」
 石川マサヒロの言葉が終ってすぐに何もない空間から突如出現したハスデヤの槍数千本がハスヤデの四肢を貫く。
 「くっ…これでは動けない…貴様…なぜ俺を殺さない!」
 「お前は今、ミサキのことを俺のミサキと言った。そう、俺は今さっきあらゆる平行世界に干渉してミサキと俺が結ばれる世界を探し、今俺がいるこの世界との融合を試みようとした。ところが、どうだ!どの平行世界でもヨシキ!お前とミサキは愛し合い結ばれていた。
 だからだよ!俺はわざわざ超能力を使って自分の精子をミサキの卵子に完全着床させた!そして、ミサキはアルマロスの中で俺の子ども出産した!そして俺は子供が苦手だ。つまりヨシキ!お前は残り少ない人生の中でミサキと共に俺とミサキの子どもを育てるんだ!
 そしてお前とミサキは俺とミサキの子どもを見るたびに絶望する!つまり俺はお前たちを苦しめるためにお前とミサキを生かすんだ!」
 「い、意味がまったく理解できない!貴様…それでも人間か!」
 「お前はこの俺、完全究極神グレート断罪王の姿を見ても俺がまだ人間だと思っているのか?超能力で精子を女性の卵子に着床させることのできるこの俺が人間であるとお前は本気で思っているのか?」
 「確かに貴様のしていることは人間離れしているが、貴様の行動原理はただの嫉妬だ!自分の好きな女が自分の相手をしてくれないから超能力で無理矢理受精させる、貴様の行動原理は極めて人間的だ、人間に嫉妬する神がいるものか!」
 「貴様ァッ!失礼だぞ!いったい自分が誰の情けで生きていられるのか?いったい誰がお前の愛する女を生かしているのか?貴様ら二人の人生!この完全究極神グレート断罪王の掌の上で転がしてもらえることをもっとありがたく思えやぁぁぁぁッ!」
 ハスデヤと共に出撃したイタオの操縦する銀装天使コカビエルの両掌から放たれた無数のエネルギー弾がハスデヤの動きを封じている槍数千本を粉々にした。
 「いまだヨシキ!同時に断罪王に攻撃を仕掛けるぞ!」
 イタオの指示通りにヨシキは自由に動かせるようになったハスデヤで槍をグレート断罪王の頭部に狙いを定めて投擲した。
 しかし、ハスデヤがグレート断罪王に向けて放った槍は一瞬消えるとイタオの操縦する
コカビエルのコックピットに直撃していた。
 「イタオさぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!」
 ヨシキの操縦するハスデヤが放った槍に串刺しにされて爆散するコカビエル。
 そう、ハスデヤの放った槍の動きはグレート断罪王の念力によって変えられていたのだ。
 「断罪フラッシュ…!」
 愛する女性をグレート断罪王に妊娠させられ、自ら放った槍が固い友情で結ばれた戦友の命を奪ってしまった厳しすぎる現実にヨシキはショックで目の前が真っ暗になってしまった。
                * 
 気がつけばヨシキは都内を歩いていた。  
「あれ?もしかしてヨシキ君?」
 都内を歩いていたヨシキに話かけて来たのはビラを配っていたメイド服姿のミサキだった。
 「ミサキ!お前も埼玉を出て東京都に来てたのか?」
 「う、うん…まあね、ぶっちゃけ家出だけどね…それより、もうちょっとでバイト終わるからさ一緒に飲みに行かない?」
 「ああ、いいぜ」
 お互いの携帯電話の電話番号を携帯に登録し終えたヨシキとミサキはいったんその場で別れるとすぐに待ち合わせ場所のレストランで食事をしながら昔話に花を咲かせた。
 「それにしても驚いた、あのヨシキ君が東京都でスーパーの店員をしているなんて!」
 「ああ、昔から食品でみんなの笑顔と明日を作るのが俺の夢だったからね」
 「私はぶっちゃけヨシキ君ってイケメンで学校でも運動神経抜群で成績優秀だったから将来はスポーツ選手か芸能人になると思ってたよ」
 「ハハハ…正直僕はあんまり目立つのは好きじゃないからね…」
 「でも学生の時はイケメンで運動神経抜群で成績優秀だったからヨシキ君にめちゃくちゃ目立ってたしモテモテだったよね~。でもどうしてスーパーで働こうと思ったの?」
 「ミサキは人の明日に必要なものってなんだと思う?」 
 「人の明日…?う~ん、あ、そういうことか!食べ物!」
 「正解!食品がなければ人に明日は来ない。いい思い出も芸能界もスポーツのどんな記録も経済発展も食品から始まっているんだ!食品業は人の幸せをつくる最高の職業なんだ!」
 「へぇ~なんかヨシキ君の話って昔から聞いてるだけでこっちも幸せになっちゃうよ~」
 「ハハハ…大げさだよ…。それでミサキはどうしてメイドカフェでバイトしてるの?」
 「え、私?う、うん…じつは私アイドル目指しててさ…それで親に反対されて喧嘩してそのまま東京都に来ちゃったの…でもオーディションとか何回受けてもあんまり結果が出なくてさ…それでとりあえずアイドル目指しながら生活費のためにメイドカフェで働いてるって感じかな」
 「ふ~ん…そっかぁ…でもミサキ可愛いからさ、きっといつかアイドルになれるよ!俺、絶対信じてる!ミサキがアイドルデビューしたら俺が真っ先にファンクラブ会員一号になってあげるよ!」
 「うん…ありがと…でもヨシキ君…結婚してて子どももいるんでしょ?」
 「う、うん…大丈夫!大丈夫!俺のカミさん産経婦だからねアソコも心もガバガバなんだ!あはははは!」
 レストランで食事を終えたヨシキとミサキはそのまま談笑しながらお互いの家のある方向に向かって歩き始める。 
 「へぇ~ヨシキ君の家って、私の家と結構近いところにあるんだね~」
 「本当!俺もミサキの話聞いてびっくりしちゃったよ~もしかしたら今までも気づいてないだけでどこかですれ違っていたりして」
 いつのまにか二人はミサキの住んでいるアパートの前まで来ていた。
 「ヨシキ君さ…こういうこと言うのは反則なんだろうけど…私、実はヨシキ君のことが学生時代からずっと好きだった…」
 「ミサキ…酒…飲み過ぎだよ…」
 「私、お酒飲んでないんだけど…」
 「そ、そうだったな…でも」
 ヨシキの次の言葉はミサキの唇と舌に塞がれてしまった。
 ヨシキも勢いでキスしながらミサキの体を抱きしめていた。
 気がつけばヨシキは全裸の状態でミサキの家のベットの上にいた。そして隣には全裸で汗だくのミサキが気持ちよさそうに寝ていた。
 よく見るとミサキの手首にはリストカットと思われる傷跡がたくさん残っていた。
 「んん…ヨシキくん?もう起きちゃったの?ああ…ごめん…変なものみせちゃって…」
 「ごめん…俺の方こそ…」
 「こっち来てからかな…なんか色々うまくいかなくって…たまに死んじゃいたくなっちゃうの…」
 「ミサキ…大丈夫…俺がミサキのそばにいるから…だから死んじゃいたくなったら…おれがいつでもミサキの傍に駆け付けるから…」
 「ヨシキ君…でも…ヨシキ君には奥さんと息子さんが…」
 「大丈夫!ミサキに比べたら嫁も息子もゴミクズみたいなもんさ!」
 「ヨシキ君…愛してる…」
 「俺もだ…ミサキ愛してる…」
 翌日、ヨシキは会社をミサキはアルバイトを休んでセッ●スしまくった。
 そして数日後、ヨシキの嫁が第2子を妊娠した。
 「よっしゃあっ!これはめでたい!今日も仕事頑張ってくるからな!よっしゃあっ!行ってきまぁ~す!愛してるぜ!」
 「うん、帰ったら三人で一緒に子供の名前考えましょうね!いってっらっしゃ~い」
 しかし、その日がヨシキの家族の最後の日になってしまった。
 家を出たヨシキの行先は会社ではなく東京都内のラブホテルだった。
 そうヨシキは嫁に休日出勤と偽り、ラブホテルでミサキと待ち合わせをしていたのだ。
 そしてヨシキとミサキがラブホテルで愛し合っている間に都内に突如、東京都民が進化したアンノウンが発生し大暴れしていた。
 そのアンノウンと銀装天使バラキエルの戦いに巻き込まれたヨシキの自宅は全壊全焼、
もちろんヨシキの嫁も息子も死亡してしまい、まさにゴミクズになってしまった。
 翌日、自宅に朝帰りしたヨシキは真っ黒な瓦礫の山と化した自宅と嫁と息子の焼死体を見て泣きながら何度も嘔吐した。
 ヨシキは泣きながらその場を立ち去り、人差し指でミサキの家のインターホンを高速で連打した。
 何事かとアパートのドアを開けたミサキをヨシキは玄関内で押し倒した。
 大泣きしながら体を求めてくるヨシキをミサキは何の事情も知らないまま、ただ受け入れるしかなかった。
 行為の後、いったん落ち着きを取り戻した全裸のヨシキから事情を聞いた全裸のミサキはヨシキの胸の中で抱きしめられながら泣いていた。 
 全裸のヨシキとミサキは互いの体を抱きしめ合いながら泣き続けた。
 そして泣きながら再びお互いの体を求め合った。
 
 それから数日後、テレビのコマーシャルでアンノウンと巨大ロボットで戦う秘密結社、至高天の存在を知ったヨシキとミサキは罪滅ぼしのために至高天に志願した。
 そして至高天での軍事訓練を終えたヨシキとミサキは人型機動兵器・銀装天使のパイロットになり、アンノウンを人類から絶滅させるために戦い続けた。
                * 
 「そうだ…、平行世界を巡っても、俺とミサキが結ばれる世界は存在しなかった…なぜだかわかるか?それはヨシキ!全部お前のせいだ!どの平行世界を巡ってもミサキは必ずお前と結ばれていた!そして今、グレート断罪王の力を使ってお前の世界に干渉してよくわかった…ヨシキ!俺の名前を言ってみろ!」
 断罪フラッシュにより、自分のこれまでの人生を他人の視点から見せられ、体感させられたヨシキは突如、目の前に現れた人物に驚愕する。
 「石川マサヒロ…じゃあ…断罪王の正体はあの石川マサヒロなのか…」
 「そうだ!学生時代、お前にいじめられていた、あの石川マサヒロだ!」
 「俺もびっくりしたぜ!まさか、俺を苛めていた男が俺の最愛の女ミサキと不倫していたなんてな!なぁ!ヨシキ!お前、死んだ嫁と息子に会いたくないか?会いたいだろう?」
 「貴様…一体何を言っている…死んだ人間が生き返るわけがないだろ!」
 「ああ、そうだ。死んだ人間は生き返らない。でも、グレート断罪王の力を使えば時間を巻き戻すことができる…もう遅い!味あわせてやる!グレート断罪王の力をな!」
                * 
 石川マサヒロの言葉が終った瞬間、ヨシキは都内の道を歩いていた。そして、視線の先にはメイド服に身を包んだミサキがビラ配りをしていた。
 「そうか…そういうことか…俺はミサキと不倫する直前の状態にタイムスリップしてしまったのか?」
 「すこし違うな…」
 下から聞こえてきた声の方向に顔を向けると、ヨシキのズボンのチャックが見えない力によって強制的に下ろされる。
 そしてその中から石川マサヒロの顔が出てきた。
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
次回予告
第十七話 グレート断罪王 対 バラキエル!職場で本人にわざと聞こえるような悪口なんて言ってんじゃねぇよ!そうやって俺を精神的に追い詰めて自主退職させようとしてんだろ?そんなガキみてぇないじめしてる暇があるなら手動かせよ!時間で金が発生してるのに客が喜ばねぇようなことしてる給料泥棒は今すぐ紛争地帯で全裸のまま前転しながら地雷撤去でもしてろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 
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