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星河の覇皇

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第八十一部第三章 無関心でいられる訳その二十二

「そうなっているのです」
「侵略者で、ですか」
「そして文化破壊者ですか」
「あのコルテスやピサロですら平伏する」
「そこまでの存在ですか」
「そうです、私は違うとわかっていましたが」
 今の韓国人で随一の知力と政治力を持っている金はというのだ。
「それでも」
「韓国では、ですね」
「その様に教えられていて」
「そして日本もですね」
「悪者なのですね」
「どの教科書も」
 韓国国内の全ての種類の教科書でというのだ。
「日本は」
「悪者ですか」
「そして今もですね」
「その考えの下に日本に対している」
「そういうことですね」
「エウロパのことは書いていても」
 それでもというのだ。
「日本九割で」
「エウロパ一割ですか」
「それはまた極端ですね」
「エウロパが一割とは」
「連合の教科書とは思えないです」
「普通の国の教科書では」
 金はさらに話した。
「エウロパが九割五分ですね」
「そして後の五分がですね」
「連合の他の国ですね」
「批判的な話は」
「そうなっていますね」
「それが韓国ではです」
 この国だけはというのだ。
「日本を悪く書くことが多く」
「九割ですか」
「そこまで徹底した悪役で」
「それで、ですね」
「非常にですね」
「日本への対抗心も強いのですね」
「兎角」
 スタッフ達も兼ねの言葉に頷いて言った。
「そしてマスコミの報道もですね」
「ネットの記事や書き込みも」
「日本への批判ばかりで」
「それに満ちているのですね」
「それで対日感情がよくなることはなく」
 そしてというのだ。
「政策もです」
「何が何でもですね」
「日本に向かうもので」
「それで、ですね」
「ああした風になっているのですね」
「今現在も」
「連合内で最も険悪な二国間関係と言われていますが」
 それも他の追随を全く許さずだ。
「実際にですね」
「その通りですね」
「そう言わざるを得ないですね」
「あの状況では」
「最早」
「私もそう思いますので」
 金の顔はどうかというもののままだった、その顔で言うのだった。
「どうかと思っています、よく私はやがて韓国大統領にと言われますが」
「あちらからですね」
「韓国の方々から」
「そう声をかけてもらっていますか」
「はい、ですが誰が大統領になっても」
 それでもというのだ。
「対日感情が改善することは」
「それは、ですか」
「望みがないですか」
「そうなのですか」
「ヒトラーやスターリンの様な独裁者が出て」
 金は仮定の話をこであえてした。 
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