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夢幻水滸伝

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第二百四十六話 三省併合その十一

「ならず者や」
「ほんまにそうですね」
 蒲もそれはと頷いて応えた。
「碌でもない記事は碌でもない記者が生み出す」
「そうしたものやさかいな」
 それでrというのだ。
「タブロイドの記者なんてな」
「犯罪者かですね」
「似た様なもんや、そやから機会があったらな」 
 その時はというのだ。
「そこで正体が出てな」
「今回の様なことになりますね」
 白は炒飯を食べつつ応えた。
「そうですね」
「その通りや、それで連中の話はこれからの取り調べと裁判でな」
「そして判決と刑罰ですね」
「そうなってくがこれからや」
 こう言うのだった。
「とりあえずはや」
「これで終わりですね」
「そうなるわ」
「左様ですね」
「それでな」
 施は紹興酒を飲んでから言った、癖のある味の酒だが彼は嫌いではない。
「こうして五人一緒におるし」
「そやからですか」
「自分等が自分の勢力に入るのを見たい」
 蒲と王、紅美に顔を向けて言った。
「そうしたい」
「私達のですか」
「そや」
 紅美に笑顔で答えた。
「ええやろか」
「大したお話とはです」
「思わんか」
「はい」
 そうだというのだ。
「特に」
「そうですね、別にです」
「これといって大した話やないです」 
 蒲と王も言ってきた。
「そうですさかい」
「お話をしましても」
「自分等がそう思ってもこっちはちゃうさかいな」 
 施は海老餃子を食べつつ返した。
「そうやさかいな」
「そやからですか」
「お話してもええですか」
「頼むわ」 
 こう三人に言うのだった。
「これからな」
「拙者としても聞きたいとです」
 白も三人に言った。
「思ってますさかい」
「白君もなら」
 それならとだ、蒲は応えた。
「お二人なら」
「そや、一人が願いなら小さいが」
 施は笑って話した。
「それが二人三人になるとな」
「大きいですね」
「そやろ、声も大きくなるとな」
 そうなればというのだ。
「やっぱり力になるな」
「要望としても」
「そしてその声が正しいならな」 
 ただ大きいだけでなくというのだ。
「若しくは別に害のないものならな」
「そうやとですね」
「ええやろ」
「まあ別に減るもんやないです」 
 蒲もそれはと答えた。 
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