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少女は 見えない糸だけをたよりに

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12-4

 12月も半ばになった頃、くるみちゃんが

「香波 ウチ等 お正月休み 彼がね スノーホード連れて行ってくれるんだー 白馬 ウチ したことないけど、彼が教えてくれるって 香波はなんかないのー 彼と」

「何にも 考えていない だって お泊りなんてー」

「あのさー まだ そんなこと言ってんのー 早く、彼にあげちゃいなさいよー 向こうだって いじいじ してるってー どこか 素敵なところで愛してもらいなさいよー」

「そーだよね 考えておく」

 まだ、巧とのことはくるみちゃんには内緒にしていた。それに、実際に、私 巧と泊りに行くなんてことお父さん達に言えなかった。また、くるみちゃんと遊びに行くってウソをつこうか、どうしょうかと迷っていた。

「ねぇ 巧 お正月休み どこか いこー」

「なんだよー どこかって」

「巧と一緒ならどこでもいいんだー ずーと 一緒に過ごしたいの 甘えていられるから」

「どこかって言っても もう 観光地なんか予約とれないよー  それにコロナでなー」

「うーん だったら 街のホテルでもいいよ すいているんじゃぁない?」

「と いってもなー 最近はシティホテルも・・ 香波 東京行ったことないだろー  どうだ?」

「ウン そーしよー 行きたいー」

「うーと じゃー 2日の日にな どこか泊まるとこ探しておくよ」

「ううんー 私が探しておく 行きたいとこもあるしー 新幹線も取っておくね」

「そうかー じゃー」

「そのかわり 全部 私に付き合ってよね」 
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