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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第一幕その五

「そうしたことじゃないんだ、生きものだって外面の可愛さだけを見て」
「内面を見ないとね」
「それだけで可愛がっていらなくなったらポイとか」
「ふわりの前の飼い主の人達だね」
「あの人達遂に禁治産者になったそうじゃない」
 その行動が問題になってです。
「お子さん達の親権も放棄させられて」
「それで今はずっとお酒に溺れているよ」
「それじゃあ廃人じゃない」
 そう言っていい人達だというのです。
「それこそ」
「そうだね」
 先生も否定しません。
「禁治産者だから働くこともね」
「出来ないね」
「二人目の赤ちゃんが生まれて」
 そうなってというのです。
「両方共女の子だったけれど下の娘ばかりかまって」
「上の娘はなんだ」
「ほったらかしにする様になって、上の娘もまだ赤ちゃんなのに」
「赤ちゃんを育児放棄したら」
 王子はお顔を曇らせて言いました。
「流石にね」
「駄目だね」
「すぐに死んじゃうよ」
「だからすぐにね」
「上の娘は保護されてなんだ」
「夫婦は育児放棄が問題になってね」
 そうしてというのです。
「警察にも捕まって」
「禁治産者にもなってなんだ」
「親権を放棄させられて」
 そうなっていうのです。
「そして仕事もなくなって誰からも見捨てられて」
「今はただお酒に溺れているんだね」
「夫婦で廃人になったよ」
 王子の言う通りにというのです。
「夫婦仲だけはいいみたいだけれどね」
「それはあれだよね」
 王子は冷たい目で言いました。
「同じレベル同士だから」
「とんでもなく低いレベルでね」
「ゼロどころかマイナスだね」
「そのマイナス同士でね」
 まさにというのです。
「そうなったよ」
「マイナスとマイナスってプラスになるよね」
「数学ではね、けれど人間同士では」
「マイナスのままだね」
「むしろ悪影響を与え合って」
 そうなってというのです。
「余計にね」
「悪くなるんだね」
「だからね」
 その為にというのです。
「あの夫婦もね」
「悪くなる一方なんだね」
「元々自分勝手でね」
「自分達だけで」
「だから犬を可愛がっている様に見えて」
「遊んでいたんだね」
「おもちゃでね」
 彼等にとってふわりは家族ではなくおもちゃでしかなかったというのです、愛情を注ぐのではなく自分達が遊ぶ。
「それだけでね」
「だから赤ちゃんが生まれると」
「ケージの中にずっと入れてね」
 そうしてというのです。
「無視したんだ」
「飽きたおもちゃをおもちゃ箱に入れたんだ」
「そうだったんだ」
 それに過ぎなかったというのです。 
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