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夢幻水滸伝

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第二百四十四話 上海を手に入れその十五

「ええな」
「それでは」
 白は施のその言葉に頷いて述べた。
「これよりは」
「まずはな」
「中国の南ですね」
「その統一を進めるで」
「わかりました」
「今中国の南もそれぞれの星のモンが省の掌握を進めていってる」
 施はこのことも話した。
「それまではばらばらやったのがな」
「省単位で統一されていっていますね」
「そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「群雄割拠になってきてる」
「星の者達の間で」
「そして自分等は二人になったが」
「それでもですね」
「問題は広東省やな」
 この省のことを言うのだった。
「まずは」
「あちらですね」
「あの省はな」
 その広東省はというのだ。
「豊かやし星のモンもええ」
「郭さんですね」
「そや、あいつやさかいな」
「郭さんもかなりですね」
「やる奴やしな」
「強くて政も出来ているとか」
「そうした奴やさかいな」 
 だからだというのだ。
「広東省はな」
「治まっていますね」
「その郭とどう対していくか」
「そのことがですね」
「中国の南をどうするかにおいてな」
「問題ですね」
「出来れば早いうちにあいつを味方にして」  
 そうしてというのだ。
「広東省もな」
「手に入れたいですね」
「そやけどな」
「それはですね」
「難しいかもな」
「そうですか」
「その場合は他の省をな」
 広東省以外の省をというのだ。
「掌握してくか」
「そうしますか」
「戦略は柔軟にや」 
 その様にしてというのだ。
「ことを進めたい」
「そやからですね」
「広東省を手に入れにくかったら」
「他の省をですね」
「掌握していって力をつけていってな」
「その後で広東省ですね」
「そうしていくか」 
 こう述べた。
「その場合は」
「そうですか」
「そや、ほな江蘇省と浙江省そして上海の政をな」
 これをというのだ。
「やっていくか」
「そして今以上に豊かにしますね」
「そうもしてくか、それでな」
 施は白にあらためて言った。
「ちょっとええか」
「何でしょうか」
「自分は浙江省を統一したな」
 白のこのことを問うた。
「そやな」
「はい、完全に」
「この世界に来てからそれまでのことを聞きたい」 
 こう言うのだった。
「これからな」
「そのことですか」
「具体的にどんなもんやったかをな」 
 このことをというのだ。 
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