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わりとよくあるイレギュラーなネギま!

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夏休み休息編
  28話 女難と夏祭り

 今日から夏休みだ。あのクサレ悪魔のせいで、魔法関係者全員にオレがイエス・キリストの模造品だと広まってしまった。オレは「模造品なので気にしないでください」と言ったのに対応が可笑しいのだ。オレは夕焼けを見ながら、ずーんとおちこんでいる。
 オレの秘密を知っていて、尚且つ好意をよせる人たちが、オレの子どもを欲しいと言い出したのだ。学生大人問わず……おまえら脳みそ入っているのか。わけがわかんねーよ!
 特にシスターシャークティがしつこい。あんまり絡んだことも無かったのに「胤をお授けください」とか執拗に言ってくるのだ。
 オレはただ模造品で偉くもなんともないのに……。

「ヨシュア。元気出す。ココネがついてる」
「そーだぜ。ダンナ」
「いや~。ヨシュア様。そんなにおちこまないでよ。あ、お菓子でも食べる? シスターシャークティは熱しやすいだけだから。きっとそのうちおさまるよ」
「うう。ココネ、カモ、美空(みそら)。おまえらだけが癒やしだぁ~」

 オレは美空(みそら)の持っていたバッグ一杯のお菓子を、ココネとカモと一緒に食べる。
 ――1時間後。

「か~! 炭酸ジュース、飲まずにはいられない!」
「だよね~。マジで最悪なんですけど~。つーか私、未来に帰るの22年後になったし~。もう全部おじゃんていうか~。ベリアルとかキリスト・セカンドとか、予想外過ぎるみたいな……」
「分かるぞ、エセチャイナ! ……うん? うお、エセチャイナ!? 未来に帰らなかったのかよ!」

 しばしの沈黙。その後、エセチャイナは炭酸ジュースを一気に飲み込んで、ゲップを行いながらオレの顔にツバを吐き捨てる。
 
「……て、テメー……ゆ、許さん!」
「ソレはこっちの台詞だダボが! 全部おまえのせいだよ! 何もかも歴史と違うわ! ご先祖様と恋仲になりそうなほど親しい異性なんていなかったし、おまえに好意を持っている異性は、未来の記憶では全員独身だよ! このアホのカスの女誑しが! 何してくれたんじゃおのれ!」
「え? そ、そんなこと言われても……」
「どうしてくれる! この世界線で私が生まれないだろう!」
「い、いや。おまえが過去に来た時点で歴史は変わるから、オレは悪くない……と、思うんですけど……ダメ?」
「ダメに決まっているだろうが! どう、責任とるつもりよ……うう、わぁぁ――ん!」

 うう、癒やしはココにも無かった。オレはココネを肩車して、美空(みそら)とカモと逃げる。
 女子寮には怖くて帰れない。あいつら中学生のくせにマジでオレの子どもを産むつもりらしい。

「ヨシュア、教会に泊まる。あそこ今日はココネ以外誰もいない」
「ててて、天使? ココネはホントにいい子だな~。美空(みそら)にカモ。オレが教会にいることは秘密だぞ」
「俺っちは前歯が欠けてもいいませんって」
「……え? コ、ココネ?」
「ミソラ、黙る」
「うん? 美空(みそら)にココネよ。どうかしたか?」
「な、何でもないよ。ではでは私はこれで。ひゃ~! よ、ようじょこわい!」

 なんだ美空(みそら)のヤツ。あんなに顔から汗を流して。

「ココネ、じゃあ教会に行こうか」
「ていこくいみんけいかく、しどう」
「ココネ、ナニソレ?」
「ヨシュアは気にするな」

 それからココネの案内で、オレは教会の一室を借りることに。

「ヨシュア、お風呂。一緒」
「お、入るか」

 うん? なんか変な入浴剤だな……身体がジンジンしてきたぞ。
 風呂から上がり、ココネはどこからともなく、料理を出してきた。

「ウナギ食べる。山芋かける。沢山食べる」
「お、おう。にしても栄養がつきそうな献立だな」
「コレ、トマトジュース」
「う、うん? これホントにトマトジュースなのか?」
「深くは追求するな。『まほネット』で買った」
「そ、うなのか……」

 オレは次第にココネが怪しく見えてきた。
 だが、幼女を疑うとか男のすることではない。何か企みがあろうとも、ドーンと受けとめてやるのが男の仕事だ。

「ヨシュア。一緒に寝る」
「はは、可愛いお願いだな。おいで」
「……ヨシュア。ごめん」
「……え?」

 瞬間、強力な捕縛結界(ほばくけっかい)が展開される。
 え? え? え? え? えええええええええええ――!?

「ココネ? 冗談はやめろって」
「シャークティ。準備できた」
「嘘だと言ってくれよ……ココネ!」
「ヨシュアが全部悪い。ココネ、新しい家族が欲しい。それにずっとこっちの世界で暮らしたい。だから、ヨシュアのたね? が、いる。ココネはママになる。ヨシュアはパパになる」

 い、意味不明! まさかココネが電波ちゃんだったなんて。
 そして颯爽と登場するシャークティさん。

「あんた恥ずかしくないのかよ! こんな小さな子を利用して! それにオレは模造品だって何度も言っただろうが!」
「関係ない!」

 シャークティさんは、乱暴にオレのシャツのボタンを引きちぎる。
 オレの上半身が剥き出しに。
 
「ああ、なんと美々(びび)しいお身体……では!」
「――ひゃう! やめ、ちょっと、マジでやめろ。しゃ、しゃれにならないって!」
「ココネ。今から手本を見せますね。いいですか――」
「やめろ――っ」
 
 瞬間「ブフッ――!?」っと唾液を吐き出しながら、オレのうえに倒れこむシャークティさん。
 
「……え? 美空(みそら)?」
「やっぱこうなってたか。よし、シスターは気絶中。結界も解除っと。ヨシュア様、逃げるよ」
「ああ……て、ココネ! 離せ!」

 オレの足をぎゅっと掴んで離さないココネ。
 
「ていこくのえらいひとがいった。ヨシュアのたね? を手に入れてママになれば、ずっとこっちにいられるって。ココネはずっとみんなとこっちにいたいだけなのに……えっぐ」
「ど、いうことなんだよ。美空(みそら)、なんか知っている?」
「詳しくは……でも、ココネは実験体らしいんだ」
「あ?」

 オレはていこくなるモノに無性に怒りがわいた。こんな幼子の気持ちを(もてあそ)んでいる事実。 許せるわけがない。オレはオレの足にしがみついて泣いている、ココネの頭を優しく撫でた。

「ココネ。ママになるのってとっても大変なんだ。今のココネじゃ無理だよ」
「でぼ! ココネは! ひっぐ――」
美空(みそら)、ていこくって、魔法世界(ムンドウス・マギクス)にある国で会っているか?」
「……うん」

 またあちらに行く理由が増えたな。

「ココネ、約束しよう。おまえがこっちでずっと暮らせる世界を作ってみせる。オレの寿命は少ないが、必ずやり遂げてみせるよ。今は涙が涸れるまで泣いたらいい」
「ふえ~ん! ヨシュア、ヨシュア!」

 さて、オレはココネを連れて、美空(みそら)と教会を後にした。
 オレたちは仕方なく、女子寮に帰る。
 熱心に説得すれば、みんな分かってくれるだろう。
 あ、良かった。みんな今日は寝ているぞ。布団を敷き、ココネを寝かせつける。
 ――朝がくる。
 何故か鬼も逃げ出すような形相のアスナ、このか、ネギ。鼻息も荒く非常に怖い。

「なんで服が乱れてるのよ! 誘ってんの、ねえ!?」
「おのれは! ウチたちの気持ちを知っているくせに、そんなセクシーな姿を見せてからに!」
「あははは。ヨシュア、もういいよね? 強引にでも奪ってやる!」
「なんでそんなに興奮しているんだよ。おまえら、オレの裸とかは見慣れているだろうに」

 あ、ココネがオレに抱きついたままだ!
 あわわわわ――。これじゃオレがココネにナニカやったみたいだぞ。
 
「おまえら! ふ、服を脱ぐな! まだ朝だぞ! 落ちつけって!」
「いや!」「いやや!」「やだ!」
「ああもう! 分かったよ。そんなにオレの子どもが欲しいならくれてやる。ただし、おまえらが20歳以上になってからだ。オレも一生懸命生きるから、な?」
「……約束したからね」
「確言はとったで」
「ボクとしては今すぐのほうがいいんだけど……」
「ネギ……ちゃんとお父さんとお母さんに報告しないとダメだ。あっち……魔法世界(ムンドウス・マギクス)に2人の手がかりがあるらしい。それに個人的にもオレは魔法世界(ムンドウス・マギクス)に用事があるんだよ」

 こうしてオレたちは魔法世界(ムンドウス・マギクス)に向かうための準備を行うことになったのだが……。

「私も行くもん! 絶対に行くんだ! ヨシュア!  登校地獄をどうにかしろよ!」

 エヴァの『別荘』で最終調整をしてもらっているときに、エヴァが癇癪を起こして、床でジタバタと暴れ出した。
 あ~、確かにエヴァがついてきてくれれば、オレたちの安全度はぐーんとあがるが……。

「えーと、どうすればいいの?」
「おまえの胤から魔法薬を作る」
「……バカかおまえ」
「いいからドバッドバッーとよこせ。なんなら私が直接……ふっふっふっふ」

 オレはエヴァにゲンコツを行う。

「おまえの身体年齢10歳程度だろうが」
「いたい、いたいよ~。うわぁ~ん! ぶった! あんなに私に激しくキスをしたくせに!」
「おい、余計なことを言うな!」

 瞬間、ジトリとした視線がオレに集中する。

「ああ、可愛そうなエヴァンジェリン様。ヨシュアにあ~んなことや! こ~んなことや! ズッコンバッコン! ……まで、されたというのに……」
「カリン、テメー! テキトウなこと言ってんじゃねーぞ!」
「あら? あんなにも私たちに愛を注入したくせに、今更とぼける気なの?」
「ご、誤解をされるように言うな!」

 瞬間、オレは極寒の世界に素っ裸で放り出された感覚を味わった。
 だが次の瞬間には、それは熱気に変わる。オレを発情期の獣のように見つめるみんな。

「も、もちつけ! じゃなかった。落ちつけよ! 今から行く世界はとっても危険なんだ。
 もし、妊娠でもしてみろ。大変なことになるぞ!」
『キシャー!』
「う、うわぁー! こういうことは合意のうえでやるんだよ!」

 ダッシュ、ダッシュ……ダッシュ!
――それからエヴァの呪いを解くために、オレは非常に恥ずかしいモノをエヴァに渡した。
 結果、エヴァの呪いは大幅に軽減することとなる。オレの身体ってどうなっているの?
 それとオレが言うのもなんなのだけれど、エヴァのヤツは非常に変態だった。「もっと大量にコレちょうだい。がんばれ~。がんばれ~」とか言うしまつ。言っとくけど行為にはおよんでいないからな! 1人で隠れてやっただけだ! ち、ちくしょう。恥ずかしい。
 みんなも、オレをニヤニヤとした視線で見るのだ。そしてこいつら、オレをからかうんだよ。『おかずはだーれ?』『きゃははは』『言ってくれれば協力したのにな~』とか。
 このスーパー思春期どもめ。
 なんとか最終調整が終わり、オレたちはしばしの休息を取ることになった。

「うおー! ネギにこた。夏だ祭りだかき氷だ!」
「わぁ~。学園祭とは違った雰囲気でいいねー」
「ヨシ兄にネギヤン。俺が祭りの極意を教えたるわ~」

 オレとネギは小太郎(こたろう)に祭りの極意なるモノを教えてもらいながら、大いに祭りを楽しむ。

「ヨシュア、楽しいね。それにしてもなんでみんなボクたちを見ているのかな?」
「外国人で超絶美人のネギに見蕩れてんだろ」
「そんな……ヨシュアったら。ねえ、今から――」

 無視。

「うん? こた、これなに?」
「うおっ!? は、『はしまき』あるやん! おっちゃん分かってるやんけ。3本くれや」
「こた、これタダのスティック型のお好み焼きじゃないの?」
「なんやと? おのれはそれでも男か!」
「せ、性別が関係あるのか?」
「いや、ないで~。のりや、のり。まあ、2人ともくうてみー。お祭りゆうたらこれやで。ささ、騙されたと思って」

 パクリ……ああ、幸せ~。
 めっちゃうまいやん!

「あ、すごく美味しいね」
「やろ?」
「なんでおまえがドヤ顔すんだよ。だが、うまいのは本当だし、なんと言っても食べやすいな」

『はしまき』最高!
 その後も小太郎(こたろう)の絶妙なチョイスで様々の店を回る。
 なんかエセチャイナが屋台を出していたから、挨拶をする。

「よう」
「誰やっけ?」
小太郎(こたろう)くん、この人は未来から来た火星人なんだよ」
「え? ほ、ほんまか!? 属性大盛りやん!」
「あはははは! もうやけだよ! こうなったらこの時代で、料理王になってやる!」
「お、良い目標じゃん。五月(さつき)とどっちが勝つかみものだな。それと、そろそろオレたちあっちに行くから、ユーもきチャイナよ~」
「もうメッチャクチャにしてやる! ソレと! ヨシュア・キリストリアル! あんたのせいでこうなったんだから、これからの私の人生に責任を持ちなさいよ!」
「へいへい。あ、ゴマ団子があるぞ。3個くれ」
「この、今に見てろよ! 私なしじゃ生きられない身体にしてやる!」

 何故か興奮しているエセチャイナの店を後にする。
 結構な知り合いと会うな。
 みんな美人だからナンパとかされているけれど、そいつらめっちゃ凶暴だからな。
 ヘタなコトしようとすると、再起不能になるぞ。
 うん、なんだこいつ? どっかで?

「やあ、ソコの外国人の女の子――」
「邪魔」
「ディアブロ!?」

 ネギの高速の拳がナンパ野郎に炸裂。

『た、タカちゃん! テメー、すっぞ! こら!』
「あ、友達がいたのか。すまんがそいつを連れてさっさと消えてくれ」
「ひひ、もう誰も俺を止められないぜ。オラー、キレたナイフ!」
「ふー。ほい」
「……え?」
『け、けんちょん!?』

 オレはナンパ野郎の友達の腕の関節を外す。

「お、俺のキレたナイフが――っ!?」
「おまえ、芸人に向いているよ。じゃあな」
「うわ~。一般人にアレはないやろ」
「知らん」
「だよね~」

 と、言うことで、無事に夏の醍醐味の夏祭りを満喫したオレたちだった。
  
  
 

 
後書き
おまえの作品、嫌いじゃないぜ。
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