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夢幻水滸伝

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第二百四十四話 上海を手に入れその二

「気をつけてじゃ」
「食うな」
「それは有り難い、ほなじゃ」
「終わったらやな」
「鯉のお刺身に揚げものでな」
「一杯やな」
「そうするけえ。それで施ちゃんに聞くが」
 にんまりとした笑顔に戻って彼に言ってきた。
「わらわの婿になるつもりはないか」
「ないわ」
 施は真顔で即答で返した。
「自分相手やと身体がもたんわ」
「精のつくもんたっぷり作って食べてもらうけどな」
「それでもや」
 施は碧にマーラーカオを食べつつ言った。
「毎日何回もやろ」
「五回じゃ、婿殿にはわらわを上から下から後ろからどんどん愛でてもらうけえ」 
 そのにんまりとした笑顔で話した、涎さえ出ている。
「その為に四十八手学んでるけえのう」
「本気やな」
「冗談でわらわがこんなこと言うかのう」
「言わんな、本気でやな」
「式の後の初夜からじゃ」
 まさにその時からというのだ。
「お布団の中で寝間着に着替えたわらわとな」
「五回か」
「わらわの寝間着は着物じゃ」
「浴衣みたいな感じやな」
「その寝間着の帯を解いてくれたら」
 それからはというのだ。
「下着になるからのう」
「着物の下は下着か?」
「ああ、着けんっていうんじゃな」
「そうやったやろ」
 施は碧に日本の着物の着方についての知識から述べた。
「確か」
「基本そうじゃがこっちの世界やと着ちょるしのう」
「起きた世界でもかいな」
「最近は着ちょるけえ」
「そやったんか」
「浴衣やとラインが見えるが」
 下着のそれがというのだ。
「その上にスパッツとか半ズボンタイプの下着ならじゃ」
「ライン見えんか」
「下着を着けんと冷えるしのう」
 このこともあってというのだ。
「しかも着物に直接だと汚れるけえ」
「だから下着は着けるか」
「そうじゃ、あと褌やティーバックもある」
「日本では女の子も昔は褌やったな」
「穿いてない訳じゃなかったんじゃ」 
 碧は茶を飲みつつこのことを話した。
「ちゃんとじゃ」
「着けてたんやな」
「あと湯文字って下着もあったし襦袢もじゃ」
 これもというのだ。
「下着と思ってええのう」
「自分としてはやな」
「そうじゃ、それでわらわは褌やティーバックよりも普通のショーツ派でじゃ」
 そうした好みでというのだ。
「寝巻の下はじゃ」
「ショーツやっていうんやな」
「ブラとのう、そしてそこから五回はな」
「毎日やな」
「愛でてもらうけえ、夜だけじゃなく朝でもお昼でも婿殿がその気なら」
 それならというのだ。
「わらわを襲って無理矢理でもじゃ」
「ええか」
「婿殿ならな、わらわも襲うこともあるけえ」
「自分の旦那さんをか」
「そうして毎日じゃ」
「それで全くの未経験かいな」
「それからじゃ、まあ施ちゃんが断わるならな」   
 それならと言うのだった。 
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