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わりとよくあるイレギュラーなネギま!

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渾沌麻帆良祭編
  27話 超激戦! 変態VS変態! (ペロリもあるよ!)

「タカミッチー!」
「ヨシュア――っ!」

 超接近での殴り合い。距離は取らせないぞ。
 殴り、殴られて、また殴る。
 あ、タカミッチーの拳から気持ちが伝わってくる。

『羨ましいんだな~。僕も女学生とペロペロしたいのなら~』

 この、人の気持ちも考えないで、教師にあるまじきことを……許せん!

「おまえそれでも教師か! このドスケベ野郎!」
「なにを言っているのか分からないが……おまえに言われたくない! このクソペド変態ジゴロ野郎が!」
「オレはペドでもジゴロでもねえ! 健全な美青年だ!」
「自分で美青年とか言うんじゃない!」

 10分後、オレたちは互いに満身創痍。
 オレの拳がタカミッチーの顎に。タカミッチーの拳がオレの脇腹に直撃する。
 はうっ!? ソコはやめろ! 精神的にも肉体的にもすごく痛いんだよ!
 オレは倒れこむ瞬間、高速でインチキを行う。
ÄRM(アーム)』『オクトパス』を使ってタカミッチーのズボンのベルトを切断。
 狂い泣け、おまえの末路は変態だ。

「――え、あっ!? この、やりやがったな!」
「へへ、おまえの新しいあだ名は『ブリーフメガメ』だ……ざ、ま、あ、みろ……ガク」

 こうしてオレの『まほら武道会』は幕を閉じる。
 そして麻帆良祭(まほらさい)2日目の午後。
 オレは大会で優勝したネギと共に、美砂(みさ)(まどか)桜子(さくらこ)亜子(あこ)のバンド演奏を聴くために特設ステージに来ている。

「全員、学生のレベルじゃねーな」
「だね。あ、『でこぴんロケット』が出てきたよ」
「お、決まってるじゃん」
 
Are you ready(アーユーレディー)?」っと美砂(みさ)が問う。
 観客は『Ya(ヤー)!』と答えた。

「じゃあ1曲目いくよ!」

 パネェ演奏。
 会場のテンションは最高潮。
 1曲目は無事に終わりメンバートークの時間。
 どうやら、亜子(あこ)が話すみたいだ。

「私はどこにでもいるただの凡人でした。でも、そんな私を変えてくれて人がいます。その人は、とっても辛いことがあったのに、私たちに笑顔を見せてくれるんです。まるで物語の主人公みたいです。そんなあの人に私は恋をしました。だから、私は今の私を超えて私の愛の物語の主人公になります。聴いてください。『貴方を100万回愛してる』」

 亜子(あこ)がボーカルの2曲目は、ラブソングだった。
 会場は静まりかえる。カップルとかが手を繋いでいるし、いい雰囲気だ。
 横のネギもオレの指に指を絡めている。
 それから……。

「さあ、ヨシュア。時間だよ。ボ、ボクと! 大人の階段を上ろう」
「ま、待て、ココは外だ。誰かに見られる可能性がある」
「へ~。じゃあ、室内ならいいんだね?」
「そういう意味じゃなくて!」
「もう待てない! ボクはずっと、ずーっとヨシュアのことが好きだったんだ! なのにヨシュアはボクを妹みたいにしか見ない。なんで? どうして! 女の子として見てよ、ねえ!」

 うぐ、もう限界か。

「ネギ、その……ごめん。おまえの気持ちに応えることは出来ない。オレはもうすぐ死ぬ」
「……え?」
「おそらく、20歳までにはこの身体は壊れて消える。だから、おまえは別の男を捜せ」
「なに、それ! なんでそんな大事なことを今まで黙っていたの!」
「オレの戦いにおまえたちを巻き込みたくなかった。ごめんな」

 オレは神様と戦わないといけない。きっと神様の計画はろくでもない。ソレに計画が良いモノであってもオレはニエだ。どう足掻いても消える運命。けど、せめてこの子たちの生きる世界ぐらいは守りたいのだ。

「いやだ、いやだ……嫌だ! お願い、死なないで。ボクが延命の魔法を考えるから――だから、ああ、ああぁぁぁ――っ!」
「……ごめん」

 オレはそっとネギを抱き締める。
 ああ、時よ止まってくれ。
 そんな時、がーっと人が流れ込んできた。

「さきほどのお話、本当なのですか?」
「あ、あやかにみんな。なんだよ聞いていたのか……ああ、本当だ。だから、おまえらも――」

 瞬間――。
 千雨(ちさめ)に張り手をくらった。

「バカヤロウが! そんなに簡単に生きることを諦めるな! 死ぬな、死ぬなよ。死なないでくれ」
『そうだよ!』

 オレは……。
 オレは――。

「死にたくない。死にたくないぞ! なんでオレなんだよ! なんだよこれ! みんなと一緒に生きていたいんだ。生きていたいだけだ! そんな願いすら叶わないのかよ!」

 そんな時、アレ(・・)がまた現れた。

「はあ~い。キリスト・セカンドくん。その願い、私たち悪魔側にくれば叶うよ」

 ソコにいたのは、双眸(そうぼう)を炎のように輝かせている、エセチャイナ。
 否……悪魔ベリアルが取り憑いている、(チャオ)鈴音(リンシェン)だった。

「みんな、逃げろ! こいつは(チャオ)じゃねえ! 階級の高い悪魔だ」
「うーん、もうそっちの子たちに興味はないの。邪魔をするのなら、この前より酷いことをしちゃうぞ~」

 オレは瞬時に、帝釈廻天(たいしゃくかいてん)を取り出して、脇腹に突き刺す。
 滴る血と帝釈廻天(たいしゃくかいてん)が混ざり、紅玉(ルビー)の矛が顕現する。

神殺しの帝釈廻天(グラビィティ・ロンギヌス)!」

 こいつが行動する前にオレは矛を投擲。
 (チャオ)には悪いが、ここでこいつが暴れたら大変なことになる。
 オレは滴る血に次々と道具を混ぜていく。連続投擲!
 が、オレの後方でマグマも蒸発しそうなほどの、熱を持ったような声が響く。

「あはっ! この前よりも気合いが入っているじゃないの。やだ、私、ホンキになっちゃいそう……うん、決めた。貴方はやっぱり私たちのモノにするね」

 瞬間、オレの腹に大穴が空く。
 クソ……が! 聖化法(せいかほう)発動。

「私が目的なら、皆は巻き込むな」
「う~ん、その形態の貴方はタイプじゃないの。えいえいお~!」

 ヤツは私を強引に抱き締めて、遙か上空に上昇。
 そのまま、急降下。

「ば~い」
「ぐはっ! ……ち、ちくしょう」

 大ダメージを受けて、オレの聖化法(せいかほう)はとけてしまう。

「ヨシュアは渡さない! おまえら援護しろ!」
「よ、よせ! 逃げろ!」
「ヨルダの玩具か。興味がないといえば嘘になるけど。……邪魔をするな下等生物が! 魂魄(こんぱく)まで燃え尽きろ!」

 巻き起こる灼熱の竜巻。効果範囲は狭いが、威力は絶大だろう。おそらく太陽を直撃させたようなものだ。
 
「みんな……殺してやる。ベリアル!」
「あ~ん、もっと情熱的に名前を呼んで~。あはははは!」

 瞬間、極大な魔力の反応が2つ。

神楽坂(かぐらざか)明日菜(あすな)が命ずる。『星剣(せいけん)・プレアデス』。魔を断つ(つるぎ)となれ!」
雪広(ゆきひろ)あやかが命ずる。『星杖(せいじょう)・プレセペ』。皆を守る光となれ!」

 アスナにあやか?
 な、なんだ、あの夜空に浮かぶ星々のような輝きの剣と杖は。
 衣装も違っている。アスナは真っ白のドレス。
 あやかは、黒衣のドレスだ。
 どちらの衣装も星々の光が混じっていて、はっきり言って見惚れてしまった。

「これが、ヨシュアと私の愛の結晶よ! およびじゃないのよクソ悪魔」
「おおよそ、アスナさんの言っていることに同意ですが、私の愛のほうが美しい」

 えーと……もしかして仮契約(パクティオー)のこと?
 瞬間、ベリアルに取り憑いている(チャオ)が、憤怒の表情を浮かべながらこう言った。

「……この、クソどもが! 股から切り裂いて、脳みそをぶちまけてやる!」

 刹那――。
 
「うっさいわね。さっさと(チャオ)の身体から出て行きなさいよ」っとアスナが(チャオ)の身体を一閃(いっせん)
 (チャオ)は、倒れこんで、赤い煙が上空に浮かぶ。空が赤く染まり、血のような雨が滝のようにオレに覆い被さる。

「やったのか?」とオレが言った瞬間。
 オレの目の前にナニカがいた。
 見た目は、超がつく美人。赤いドレスを身に纏、その場でスカートを持ってオレに会釈する。

「キリスト・セカンド……いや、ヨシュア・キリストリアルくん。この姿では始めましてだね。ベリアルと言います。さっそくなんだけど、私を孕ませて」

 赤いドレスの女性……ベリアルの双眸(そうぼう)と髪の毛が真っ赤に染まり、不思議な光を放つ。
 や、やべえ。これ、魅了の魔法(チャーム)だ。
 オレは傷口の脇腹に手を突っ込んで、痛みで魅了の魔法(チャーム)に耐える。
 だが長くは持たない。
 と、ソコに氷の女王と雷の姫が、ベリアルに強力な魔法をあびせる。

八寒地獄(あぶだ・にらぶだ・あせつた・かかば・ここば・うはら・はどま・まかはどま)
円卓の騎士(キャヴァリーロ・デ・ラ・ロンダ・タープロ)

 極限の極寒の煌氷剣(アイスソード)と12人の雷の騎士たち。
 特級の魔法ゆえに、いかにベリアルが強大な悪魔だとしても、無傷ではいられない。
 鼻歌などをしているが、余裕はないとみた。
 ソレにヤツの目はもはや、エヴァ、ネギ、アスナ、あやかに釘付け。
 オレも含めて他の皆は端役当然といわんばかり。
 これこそが真理であり、世界のサダメなのだとでも言っているような……。
 ゆえに――。

「――消し飛べよ」

 っと、オレはこいつらの世界に風穴を開けた。
 オレの顔にかかる、ベリアルの血飛沫(ちしぶき)は思っていたより綺麗で、しばし見蕩れたが知ったことではない。
 オレは女に戦闘を任せて、黄色い声援をあげるような腑抜けじゃないんだよ。
 ベリアルの腹に刺さった、オレの血液特性の『閻水(えんすい)』の(やいば)

「貴方、やっぱり素敵。さあ、私たちのモノ――がばっ!?」

 一閃(いっせん)で首を断つ。
 
「バカか貴様。戦闘中に求婚など頭のネジが足りていないのかよ」

 オレはなおもこのバカの身体を細切れにしていく。

「いい気になるな。誰が存在を許した。貴様はタダの塵屑(ごみくず)だ。泣き叫んで許しを請え!」

 おさまらない、怒濤の攻撃。
 修復、攻撃、修復、攻撃。繰り返す。ベリアルの超回復を上回る速度のオレの攻撃。
 オレは攻撃の反動で五臓六腑が破壊されて、血液も流しすぎた。あ~、オレって何をやっているのだろう。これ絶対に死ぬな。もういいだろう。やめろよオレ。だが、オレの身体は止まってはくれない。
 オレは短気だった。オレは野蛮だった。そして――。

「き、気持ちいい!」と、頭だけのベリアルの目に(やいば)を突き刺して、満足する……変態だった。
 流石に疲れた。オレは床に大の字で倒れる。

「あ、あ、あ、あ……イッチャッタ」とオレ以上の変態のベリアルが、オレを見下ろしている。

「クサレが、なんで死なないんだよ」
「ごめんね~。ヨシュアくん。今日のプレイは最高だった。そんな感じで、こっちにおいで。ヤツのようになっちゃだめだぞ~」 
「クソ……」
「今日は気持ちよかったから何もせずに帰るね。今度はお友達も沢山連れてくるから。それと――おい、クソガキども。ヨシュアくんは私たちのモノだ。ヨシュアくんをおまえたちの前で犯してやる。せいぜいソレを見て自慰でもしてろよな」

 何を言ってんだこいつ? ネジが足りてないんじゃなくて、まるでない!
 
「うっさいババア! さっさと帰れ!」とアスナ。
『そうだそうだ!』とみんな

「じゃあ、ヨシュアくん。私以外に童貞をあげちゃだめだぞ~」

 ベリアルはオレの唇を奪い、ニヤリと笑った。
 瞬間、全身に言いようのない快感が這いずる。

「今度、会った時は続きをしようね。今度はあっちの世界で待っているから。こないとあっちを壊しちゃうぞ~」

 クソ……結局、あっちに行くのかよ。
 あ、やべ、完全に意識が飛ぶ……。
 ベリアルが消えると同時にオレの意識もなくなった。








 そして起きてすぐ――。








 
「ぺろ、ぺろり――はん! おいちいよ~」
「ちょっとのどか! 早く変わってよ!」
「のどか、そろそろ交代の時間です!」
「やーだよ! ヨシュアさんの脇腹の傷、おいちい~」

 オレは何が何だか分からなかった。
 オレがベッドに寝ているのは分かる。
 ココが病院なのも分かる。
 けど、この3人組の思考回路が分からない。
 下着姿で、オレの全身を舐めているのだ。
 特に脇腹の傷。どうやら男のシンボルは無事な様子だが……。
 オレが目を開けてもお構いなしに、全身を舐め回す、のどかとはるなとゆえ。
 オレは久しぶりに天元突破してしまった。

「ふざけんな! こっちは怪我人だぞ! おまえらの脳はキチンと機能しているのか!?」
「あ、ヨシュアさん。お目覚めの――ちゅ~」

 オレは迫ってきたのどかの頭を叩く。……うん? なんか身体の調子がいいぞ。どういうことだ?

「べべべべ、別に! いかがわしいことはしてないです! 『ホーリーÄRM(アーム)』『ペロリスト』を使って治療していただけです!」
「そうだよ~。ヨシュアくん。私たちは健全にナメナメしていただけさ!」
「えーと。その『ホーリーÄRM(アーム)』『ペロリスト』って何?」
「ゆえが想像して創造した『ÄRM(アーム)』ですよ。ゆえを起点に半径3mぐらいまでの人の身体を舐めると傷や体力が回復するんです。それになんと、対象者同士が裸に近いほど効果が倍増するんですよ。だからこれは健全な治療なのです~」
「ひゃ! の、のどか、耳を噛むなよ!」
「あれれ? 治療なのにヨシュアさん、顔真っ赤ですよ? 何を想像したのかな?」
「ゆ、ゆえ! もう大丈夫だから、コレを止めろ!」
「大丈夫なわけがないですよ。それに私はまだ少ししかペロペロしてないです」
「いや、さ。ヨシュアくんが悪いんだよ。あんな姿を見せつけるんだから。あ、ソレと、まだ色々な人がペロリにくるからね」

 ペロリにってなんだよ。
 そして……数日後、オレは完全復活をする。
 が、オレは身体を女性たちにペロペロさせている変態として、病院でこう呼ばれることになった。
 ペロリストのヨシュアと。
 
 
  
 

 
後書き
おまえの作品、嫌いじゃないぜ。
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