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凡人転生令嬢奮闘記

作者:
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1話

 
前書き
寝る前に頭の中でグルグル回ってたものを文字に書き起こしてみました…
処女作なので笑って見てやってください…

一応異世界転生物ですがチート能力とか特出した能力などを持っている事にする気はありません。

皇太子の名前は未だに決めてませんので何かアイデアが有れば嬉しいです…! 

 
皆さまこんにちは、グレイス・フェアバンクスです。しがない子爵家の元病弱な一人娘をやってます。

そんな私ですが、中身は日本からの転生者で
ほんの数ヶ月前までOLをやっていました。
ですが…ひょんなことからこの世界に飛ばされてしまい、息を引き取ったグレイスの身体に憑依してしまった訳です。(階段を踏み外すと異世界に送られるなんて…)

私が憑依してからグレイスの身体は息を吹き返しましたが、もう少し遅ければ埋葬されていたでしょうね。

それからと言うもの寝たきりだった身体を動ける様になるまでリハビリを続け、社交界デビュー出来るまで成長しました。

順調?に成長した私の見た目は…上の下って言った所かしらね…髪は銀髪で肌は真っ白、目は透き通った青色をしてて顔はまあうん…10人中7人は可愛いって言う位かしらね…身長は140cm位かしら

ダンスは上手いとまではいかなくても、見られたものじゃない程ではない位にまでは仕上げて見せたわ…

代償として練習相手の足の甲が酷い事になっただけで特に問題はないわ!

そして私は(と言うかお父様が)社交界デビューを果たすための舞台を皇太子殿下が主催する舞踏会と選んだのです。
とまあ現実逃避するのは辞めて今の現状に戻りましょう。

名前未定「イザベラ・ブラッドフォード!君との婚約を解消する!」

イザベラ「なっ!?なぜですか!?殿下!?」

ほんとなぜなんでしょうね。どうせやるにしても私の社交界デビューの舞踏会じゃなくても良いじゃないかしら。

私のデビューを覚えてる人はもういないでしょこれ…

と言うか帝国中の貴族の令息、令嬢が集まる舞踏会で普通やらないでしょう!?

バカなんじゃ有りませんの!?

もう呑まなきゃやってられないですわ!

…ですがあくまでお淑やかにですわね
家紋に傷をつけるわけにもいけませんからね?

グレイス「もしもし?執事さん?飲み物を頂けるかしら?」

近くにいたトレイにワイングラスを乗せた執事に声をかけた

執事「えっ?あっ…も、申し訳ありません!お嬢様こちらをどうぞ!」

少し間があったものの執事はグレイスにワインを手渡した

グレイス「ありがと」

突然の事で執事達も殿下達に気を取られてるみたいね。まあいきなりこんな事が始まったら無理もないでしょうけど。

グレイス「前世では11月に解禁される某ワイン位しか飲んだ事ないけれど、どうかしらねこのワイン」

ワインを飲む

グレイス「このワイン凄く美味しいわ!口当たりは滑らか、ワイン自体はフルーティな味わいで凄く飲みやすいわ!」

やっぱり王太子殿下が主催する舞踏会だし良いワインを出してるのかしら?

これなら何杯でも呑めちゃいそう!

殿下「言わなければ分からないのか?今まで君はフローレンスに何をした?学園でのイジメから挙句の果てには暗殺者を送り込み殺害をしようとしたではないか!」

イザベラ「そんな!?私はやっておりませんわ!私がやったと言う証拠でもありますの!?」

殿下「お前のメイドが白状した!おまけにこの契約書に書かれた字に見覚えがあるだろ!」

イザベラ「なっ!?し、知りませんわ!私はそんなもの見た事もありませんわ!」

殿下「シラを切っても同じ事だ!つくづくお前には呆れる。これが私の婚約者だったとは思いたくもない」

イザベラ「そんなっ…殿下…!」

まーだ続きそうですかねこの茶番劇

始まってもう20分位は経ってますかね。まあ正直今は呑む方が忙しいのですけど

グレイス「あっ執事さん?もう一杯頂けます?」

本当に美味しいですわ。このワイン

チーズに生ハムを乗せたカナッペなんかが凄く合うんじゃないかしらこれ…まあ無いものをねだってもしょうがないですけれど

グレイス「全くこれで私が社交界から締め出されたらどうしてくれるのかしらこの人達は」

ワインをぐいっと飲み干し、グレイスはボソッと呟いた

グレイス「もともと乙女ゲームっぽいとは思ってたけどここまで如何にもって感じのイベントに遭遇するとは思わなかったわね」

まあでも私は乙女ゲームなんてものを一度もプレーした事がないのだけれど。

同僚が乙女ゲームファンで偶に見ることはあってもまさか自分が当事者になるとは。

殿下「この様な陰湿な事をするものが国母となれるものか!イザベラ!君とはこれで終わりだ!」

イザベラ「私は殿下を思って…!」

まだ終わってなかったんですね

私からすると断罪イベントってより不倫発表にしか見えませんけど

グレイス「はぁ…此処にいてもしょうがないですね。少し早いですけれど帰りましょうか。どうせ此れが終わってから舞踏会を再開なんて出来ないでしょうし」

グレイスは少し控えめに会場の外へ歩いて行った。

グレイス「私のデビューがこんな事になってしまうとはね。本当のデビューは次の社交界まで持ち越しかな」

そうぽつりと呟きながら馬車の待つ場所へと少し赤い頬をしながら向かった

ジャック「グレイスお嬢様!お早いお帰りですね?どうかなされたのですか?」

御者のジャックが不思議そうな顔をしながらグレイスに問うた

グレイス「少し騒ぎが起きて舞踏会が滅茶苦茶になったのよ。だからさっさと抜け出して来たわけ」

ジャック「そうだったんですね。でもさっさと抜け出して来た割にはお顔が真っ赤ですよ?お嬢様」

ジャックは少し意地が悪い顔をしてグレイスに返した

グレイス「う、うるさいわね。あんまりワインが美味しいものだからちょっと飲み過ぎただけよ。其れよりも早く屋敷に向かって馬車を出しなさいよ」

グレイスは火照って赤くなった頬をさらに赤くしながらジャックに言った

ジャック「かしこまりました。お嬢様」

ジャックは少し笑いながらそう言って馬車を出した

馬車を走らせフェアバンクス領まで残りわずかとなった時にグレイスが呟いた

グレイス「私がこの世界に来た意味は何かしら?物語の勇者や賢者みたいに特別な能力がある訳でも他の人より優れた何かがある訳でもない。それなのになぜ私が転生したのかしら?」

ジャック「お嬢様。何か仰いましたか?」

グレイス「何でもないわ」

そしてフェアバンクス領のお屋敷へと辿りついた
お屋敷は海と街が一望出来る高台に建てられておりそこからの眺めは、帝国一とも言われるほど美しい

メイド「お帰りなさいませお嬢様」

馬車から降りると急いで出てきたのか少し疲れた表情をしたメイド達が出迎えた

グレイス「ただいま」

そう返事をしながら屋敷の中へ入り自分の部屋に向かった

メイ「申し訳ありませんが、予定よりもお早いお帰りですのでお風呂の準備がまだでして…少しお待ち頂きますが宜しいでしょうか?」

部屋に入りベッドに腰掛けると、普段私を世話してくれるメイドのメイがそう言って来た

…名前が安直過ぎるって?私もそう思ったわ

グレイス「私が早く帰って来てしまった所為でもあるし、待つわ」

メイ「申し訳ありません。直ぐにご用意致します。」

そう言ってメイは部屋を後にした 
 

 
後書き
1話完…!
今後の事を一切考えてないので評価が有れば続きを考えます…! 
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