新ヘタリア学園
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二千十五話 書かない
第二千十五話 書かない
大隈さんは負けず嫌いでもあります、そのせいで。
「今回もですね」
「代筆してもらったである」
大隈さんは日本に腕を組んで憮然として答えました。
「そうしてもらったである」
「大隈さんはいつもそうですね」
「吾輩は決めたのである」
「ご自身では書かれないと」
「そうである」
まさにというのです。
「だからである」
「今回も書かれずに」
「もうそれで通すである」
一生というのです。
「そうするである」
「そうなのですね」
「一度決めたら曲げるべきでないであるからな」
大隈さんは強い表情で言い切りました。
「そうするである」
「それでは」
「うむ、これからもである」
こう言って代筆してもらうのでした、その為大隈さんが書き残している筆は非常に少なかったりします。
第二千十五話 完
2022・6・15
ページ上へ戻る