| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

胃カメラ世界条約

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

初恋喫茶ポロロよ永遠に

「それは違う。我々だって必死なのだ。集合知の開放は地球にとって諸刃の剣なのだ。人類に余計なことを吹き込まれてはたまらない」
「だが、地球がこのままでは滅びてしまうぞ」
「その通りだ。だからこそ、地球人には頑張ってもらわなければならない」
「まったく難儀な話だな」「そうだとも」
ガバメ人は首をすくめた。
*
「それで、これからどうします?」
俺はガバメ人に尋ねる。
「とりあえず、ナルスアンを倒さなければならない。ナルスアンは人類の総意をコントロールしている。だから、そいつを排除さえできれば、後はどうとでもなる。そこで、君たちに頼みたいことがある」
「なんでしょう」
「まずは、地球人を一人こちらによこしてくれないか」
「わかりました」
俺はうなづく。
「あとは、君の端末に情報を送信しておく」
「はい」
「それじゃあ、健闘を祈る」
そう言ってガバメ人は消えた。
「なあ、内志鏡《うちしかがみ》。俺と一緒に来てくれるよな」
「はい、もちろんです」
「ありがとう」
「いえ、そんな。お礼を言うのは私の方ですよ」
「ところで、君はこれからどうするつもりなんだ?」
「私は、内志鏡《うちしかがみ》の使命を果たすつもりです」
「そうか、それはよかった」
「あの、あなたは?」
「俺は、地球に帰るよ」
「そうですか、残念ですね」
「残念ってどういうことだい」
「いえ、なんでもありません」
「ふーん」
俺は彼女の言葉の意味を考えながら歩き出した。
「あ、待ってください」
「どうかしたのか」
「私も一緒に行きます」
「別に構わないけど、どうして」
「私も地球人になりたいんです」
「そうなんだ」
「はい」
彼女は笑顔を浮かべる。
「それじゃあ行こうか」
俺は彼女に向かって手を差し伸べた。
「はい」
彼女は俺の手を握る。
こうして俺たちの旅が始まった 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧