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新ヘタリア学園

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第二千十話  食べるものは

第二千十話  食べるものは
 大隈さんは当時としては最新式のキッチンを造らせる位食事のことも考えています、それで伊藤さんを見ますと。
「本当にそれでいいであるか」
「ああ、食えたらな」
 伊藤さんは物凄い粗食を食べつつ応えます。
「それでな」
「もっといいものを食せるであろう」
「贅沢が性に合わないっていうかな」
「こだわらないであるな」
「だから河豚だってな」
 下関でのことです。
「よかったんだよ」
「あたらなくてよかったであるな」
「まあそれはそれでな」
「吾輩の家で何か食っていくであるか」
「ああ、気遣いは無用だよ」
「そうであるか」
「食えたらな」
 こう言って物凄い粗食を食べて満足します。
 ですがそんな伊藤さんを見て大隈さんはまた微笑みました。
「そうしたところもいいである」
「そう言ってくれるんだな」
 伊藤さんも笑顔で応えます、大隈さんのお家の中で。


第二千十話   完


                 2022・6・12 
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