わりとよくあるイレギュラーなネギま!
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聖誕
21話 ネギちゃんは思春期
前書き
個人的な理由でストックを連続投稿します。
これから先の投稿は著しく遅くなります。
このかを無事に取り戻すことに成功したが、オレは永い眠りについていたらしい。
結果として、オレはネギの父親――ナギ・スプリングフィールドの別荘には行けなかった。
というか、起きたら麻帆良だった。
オレが起きた時のネギやクラスの子の顔は、なんと言葉にしていいのかが、みつからなかった。
泣いている子。
怒っている子。
複雑そうにしている子……などなど。
ネギはオレの胸に飛び込んでワンワンと泣くばかり。
それと、もうクラス中に性別はバレているらしい。
ハルナたち曰く『バレないと思っている、そっちのほうが変』だそうだ。
さて、ネギの本格的な修業が始まるころだが、ネギはオレにベッタリで、エヴァに弟子入りする兆しがない。
オレは授業の休憩中にそれとなくネギに聞いてみた。
「ネギ、ナギさんみたいな『立派な魔法使い』になるための、魔法の修業をしなくていいのか?」
「ボク、お父さんとお母さんには会いたいけど、別に『立派な魔法使い』にはならなくていい」
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「ネ、ネギ。なんでだ? あんなにナギさんみたいに『立派な魔法使い』になりたいって言っていたのに」
「やーこのかさんのお父さんに聞いたら、お父さん、魔法学校中退で、魔法も5~6個しか知らなかったんだって。後は、あんちょこ」
「で、でも、あの雪の日からおまえは、めっちゃ大事にナギさんの杖とかしまっているじゃん」
「……さっきから何がいいたいの? もしかしてボクに魔法の修業をさせている間に、みなさんとエッチなことでもしようとしてるんでしょ?」
「え、エッチって……おまえ、そんな言葉をどこで覚えた! オレは許さないぞ! そんな破廉恥な言葉を使ってはいけません!」
ネギが思春期に入ってしまった。ここは誰かに正しい性教育をお願いするしかない。
男のオレでは説得力とかにかけるし、女の子の性教育は女性がいいに決まっている。
「ヨシュア。どうしたの?」
「何をうんうんうなってるんや?」
「あ、アスナにこのか。実は――」
オレはデリケートな問題なので、言葉を選び2人に告げる。
2人は『うんうんわかるわかる!』と共感してくれた。
そうだ、いるじゃん。32人も。思春期真っ盛りの女の子たちが。
1人の力よりみんなの力。
そうと決まれば、話は早い。
オレは3ーAのみんなに今日の放課後、ネギに正しい性教育をして欲しいと頭を下げた。
結果だけ言おう。オレ、アホだった。
純粋だったネギは超絶エロ娘にジョブチェンジしてしまったのだ。
オレは3ーAのメンバーに何を期待していたという。
あいつらだってまだまだ思春期真っ盛り。
エロに興味がないわけがない。
今もネギは暴走機関車みたいに、オレに「創世合体。創・世・合・体!」と言いながら迫ってくる。
付き合っていられない。そんなことをしたらオレは究極のロリコン……いやペド野郎という称号を得てしまう。
すまん、ネギよ。オレはこれから1人部屋を借りる。
オレは麻帆良内にある商業施設に足を運び、部屋を探すことにした。
そんな時だった。
「だから、もう別れるって言ったじゃん」
「美砂、何でだよ! 俺たちうまくいってたじゃないか!」
うん? 美砂? なんだ痴話喧嘩か?
しかし、あいつらのいるところ人気がないな。美砂はすでにあの男より強いが、何があるか分からない。男のほうは結構興奮しているみたいだし、少し様子を見るか。
「私、他に好きな人が出来たって何度も言ったよね」
「そんなこと関係ない。なあ、美砂。本当は期待してんだよな? おまえって実はマゾだろ。おい、おまえら!」
あちゃ~。なんてベタな展開。
そりゃいかんでしょ。
美砂の彼氏と思われる男は、3人の男を人気のない場所に呼び寄せる。
なんか、挙動不審のやつらがいると思っていたが、おまえら美砂の彼氏のダチかよ。
「ちょ、ちょっと! 何をするつもり?」
「またまた、分かっているくせに。最近、めっちゃ可愛くなったおまえを逃がすはずがないだろうが」
「タカちゃん、ホントにいいの?」
「おっと、待てよ。最初は俺だ」
「おい、写真を撮っとけ」
げ、ゲス~イ!
オレは思わず、咽せてしまった。
「えっふ、えっふ……」
『誰だ!?』
あ、バレた?
まあ、頃合いだろ。
美砂もなんだかんだ、怯えていたしな。
魑魅魍魎と狂った男では怖さはまた別だ。
「あ~、美砂。帰るぞ。1人でこんなところにくるなよ。強くなったといってもおまえは女の子なんだからな。綺麗な身体に傷が付いたら大変だ」
「ヨ、ヨシュア! 怖かった、怖かったよ」
美砂は大げさにオレに抱きつく演技をする。
「なんだテメー。俺の美砂を!」
「メンゴメンゴ。美砂ってもうオレのだから。これからは美砂の視界に入るなよ。カス野郎」
「……殺してやる」
「美砂、おまえ男を見る目がないな。こいつナイフを出したぞ」
「それなりに見た目が良かったから、お試し的な? で、でも、今好きな人のことは本気なんだから!」
美砂はオレを上目遣いで見つめながら、唇を近づける。
オレは美砂の行動を無視して、体勢を崩しお姫様抱っこ。
その後、ナイフプッチン野郎に下段回し蹴り。
「ああ、俺の足が――っ!」
『た、タカちゃん!?』
「コレにこりたら、こんな真似は二度とするな。オレは寛大だが、女を玩具にしようとするヤツにまで慈悲の心はないぞ」
オレは軽く殺気を放ち「美砂に手を出したら殺すぞ」とヤンキー風に告げて、その場をさる。
「……好き。好き好き。大好き。私の処女をもらって」
「冗談でもそういうことは言うな。おまえ、自分をちゃんと客観的にみれているか?」
「……え?」
「はぁ~。美砂、おまえは可愛いんだよ。いや、美人と表現したほうがいいな。しかも超がつくほどだ」
「あ、あう~」
「まったく、今日から野宿だ。ついてないぜ」
「な、なら! 私たちの部屋に今日は泊まりなよ。事情は分からないけど」
「……うん、実は相談があるんだ。ネギの性教育のことで」
「え!?」
「なんだ? 美砂は経験豊富そうだし、ちゃんとネギに性教育してくれたんだろ?」
「う、うん! ネギ先生に創世合体のこととか教えてないよ!」
……おまえか!
その日、オレは日付が変わるまでクドクドと美砂を怒った。
だが、何故か美砂は終始笑顔だったのだ。
後書き
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