わりとよくあるイレギュラーなネギま!
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聖誕
17話 愛のカラメルキス
前書き
個人的な理由でストックを連続投稿します。
これから先の投稿は著しく遅くなります。
好きな男性のタイプは優しい人。
曖昧な表現で、探せばそんな男性は世の中に溢れているだろう。
見た目は整っていることにこしたことはないけれど、あまりそこにこだわりはない。
あの人に出会うまでの私ならきっとこう述べるだろう。
唐突だが今日、私はあの人に想いを告げる。
あの人は乱暴そうに見られがちだが、私の中では違う。
隠している人も隠していない人もいるが、私のクラスの半数以上はあの人に好意がある。
当然と言えば当然。
表面的ではないがあの人は優しい。
あの日、あの人に助けられた時の、腕の感触は今でも胸裏に刻んである。
ああ、なんて言葉で想いを告げればいいのかが浮かんでこない。
親友たちに聞いてみても「付き合ってください」や「大好きです」などでしかない。
違う、違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う――。
私の想いはそんな言葉で表現出来るモノじゃないし、生半可なモノではない。
だが、ひとまずはあの人と二人っきりになることが重要。
親友たちにお願いをしてみた。
2人は複雑そうな顔をしたが、協力してくれると言ってくれた。
だけど、私には分かっている。この親友2人もあの人に好意を抱いていることを。
奥手だった私の言葉がよほど意外だったのだろう。
だから、咄嗟に返事をせずに、複雑そうな顔をしたのだ。
親友だから譲る? 親友のために想いを我慢する?
なんだそれは。
そんな程度してかないあなたたちに、あの人は譲らない。
親友は大切で大事。知っているよそんことは。
だから私のために役にたってよ。
きひ、はは、あははははははは。
多少強引だったけど、今私は親友たちのおかげで、あの人の横に並んで歩いている。
ああ、神様。ありがとうございます。
最大の障害だったあの子も、今は他の人の一緒にシカをなでている。
何故、あの子が性別を偽っているのかは知らないけれど、正直バレバレだよ。
恋する女性に年齢は関係ないと言うけれど、アレって本当なんだね。
あの子のあの人に向ける、視線はまさにソレだもん。
でも、ごめんね。
あなたよりきっと私の方が、あの人の横は似合っている。
ねえ、もう十分でしょ?
今まで沢山あの人のそばにいたでしょ?
独占して、甘えて、強請って、駄々を言って……。
だからこれは、天罰なんだ。
あなたの大切な人は私が貰う。
私はあの人の指に自分の指を絡めた。
あの人は驚いていているけれど、知ったことではない。
あなたが私をこうしたんだから、責任をとってね。
ああ、陳腐な言葉でごめんなさい。
でも、こんな言葉しか浮かびません。
「ヨシュアさん。私とグチャグチャになるまで、永久に愛し合いましょう」
「ぶーーーーーーー!? 何言ってんだよ! しょ、正気に戻れ。のどか!」
あの人、ヨシュア・キリストリアルは、顔を赤面させて私の指を強引に解こうとした。
が、想定内。
私は「いたいです。ヨシュアさん」と顔を伏せる。
ヨシュアさんは優しい。
ええ、ええ!
知っているわ!
なら、あなたの次の行動も予想がつく。
ほらね。
心配そうに「だ、大丈夫か? のどか」って私の顔を覗き込んでくる。
もう我慢しない!
あなたのすべてを私にください!
私はヨシュアさんの唇を強引に奪う。
「ん、ん――! うん、う――ん!」
「う、ん――!? んん、ん――ん!?」
あ、甘い。
ヨシュアさん味がするよ。
絡めて、絡めて絡めて絡めて絡めて絡めて絡めて絡めて絡めて絡めて絡めて絡めて絡めて絡めて絡めて絡めて絡めて絡めて絡めて!
好き、大好き、愛しています!
強引に逃げようとしてもダメ。
あなたに拒否権はないの。
だって神様にお願いをしたんだから。
そうしたら、神様は私にコレをくれたんだ。
ふふふ、はははははははははは!
恋が成就する聖なる十字架を!
あ、ネギ先生たちが気づいた。
でも、もう遅いよ。
ヨシュアさんは私のモノだ!
後書き
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