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わりとよくあるイレギュラーなネギま!

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聖誕
  15話 スッポン大決戦

 うぐ、加齢臭がする。

「に、新田(にった)先生。そんなにガッチリと、肩を組まないでください」
「何を言っているんだ。ワシと君の仲だろ。あはははは!」

 お説教をされるとき、言い訳を重ねていたら、何故か新田先生に気に入られてしまったのだ。
 セルッチ。ヘルプ、ヘルプ!
 オレは魔法先生のセルッチに、アイコンタクトを行う。
 だが、セルッチはオレを無視して、巨乳女教師、(みなもと)しずな先生と楽しそうに生徒と話している。
 おのれ、セルッチめ。後でタカミッチーにしずな先生を、ナンパしていたと言いつけてやるぞ。

「……ん? ヨシュアくん。お酒くさくないか?」
「あげひ!? あ、あそこの仏陀(ぶっだ)が生徒をなぶっだ!」

 オレは酔いつぶれるクラスのヤツらと反対方向に指を指して、渾身の仏教ギャグを炸裂させる。

「な、なんだって!? 何故に仏陀様が生徒にそんなことを……って罰当たりなジョークを言うんじゃない。だが、ソコが気に入った! あはははは!」

 新田先生のツボが分かんない。
 だが、ひとまず新田先生を酔いどれどもから、引き剥がすことに成功する。
 その後、嵐山のホテルで。

「あははははは! 京都さいこー! 日本万歳! お茶がうまい!」
「エヴァンジェリン様! 見てくださいこの木刀を! 我が師、永遠のライバルの『ゴータマ・シッダールタ』の名前が彫ってあります!」

 ……うん、エヴァンジェリンはともかくとして、湯田(ゆだ)よ。
 おまえ、仏陀……お釈迦様のことをなんだと思ってるんだ?
 だいたい『ゴータマ・シッダールタ』って木刀に彫り込んでんじゃねーよ。
 このホテル大丈夫か?
 用事があるんだが、近寄りがたし。
 恐るべし、エヴァンジェリン。
 恐るべし、湯田夏凜(かりん)
 ……明日でいいか。
 オレは少し探索した後に、しずな先生の忠告を受けて、温泉(露天風呂)にはいる。

「おー、ネギか……」
「あ、ヨシュアだ! 聞いてよ、聞いて!」

 ネギから結構な妨害行為があったことを教えてもらう。

「そっか、でも頑張って被害を最小限にしたんだな。えらいぞ」

 オレはワシワシとネギの頭を撫で回す。

「ダンナダンナ! それが大変なんだよっ」

 ……うん? カモもいたか。まあ、こいつはネギの性別を知っているからな。

「なんだカモ?」
関西呪術協会(かんさいじゅじゅつきょうかい)の刺客と、その他の仲間をはっけんしやした。あ、お礼は、オジョウのクラスの生徒の下着で」
「相も変わらずの変態ぶりは、このさい水に流そう。が、その情報って多分間違ってるぞ」

 その時。パシャっと水音(みずおと)がオレの耳に響く。
 オレは嫌な予感がしたので極限まで気配を薄める。
 ネギもオレの真似をして気配を薄めていく。
 だが、カモは違った。

「うひょー! 大和撫子サイコー! ……はっ!?」
「誰だっ!?」
「この、バカが!」
 
 オレはカモに向かって殺気を放ちながら、ビンタを炸裂させた。
 数秒間、反応が遅れる。
 オレはネギを抱え、迫ってきた剣閃(けんせん)を跳躍して躱す。
 岩が真っ二つ。カモは知らん。自力でどうにかするだろう。
 オレは『虚空瞬動』を行い、襲撃者に向かって突進。
 左足で刀を(はじ)き、空中で回転して今度は右足で、温泉に落下させる。
 襲撃者……まあ、桜咲(さくらざき)なんだが。で、ヤツの首の前に鋭く伸ばした足先を接地。

「……まだやるか?」
「……え? おおおお、大きい……ガネーシャ!?」
「……あ? なに言ってんだおまえ?」
「きゃー! このちゃん! 助けて! 妊娠するよ――ぉ!」
「おい、待て。この流れ読めたぞ……ほらな」

 温泉の湯船の前で、すっぽんぽんの仁王が2人。
 オレは咄嗟にネギを上空に投げる。

「このクズ!」
 
「あ――っ!?」と叫び声を上げるオレ。
 そのアスナの拳はオレ、否、男全員に共通する弱点(・・)に見事に直撃する。

「おま、それ……ダメだろ」
「ふん、女の敵!」
「せっちゃん! 何をされたんや! 詳しく事細かに!」

 ネギは空中からキチンと着地。
 桜咲は根も葉もないことを口から垂れ流す。

「えっぐ、このちゃん。私……ウチ、(けが)されちゃたよ。いきなり足で手を(はじ)かれて……そんでな。嫌がるウチに無理やり――」

 オレは激怒した。

「おい、このエロ娘! 変なことを言うな! オレが強姦魔みてーじゃねえか! だいたい、オレはボインが好きなんだよ。おまえのような壁に手を出すものか!」

 爆発する聖なる正論。
 静まる温泉。

「ヨシュア・キリストリアル……ウチのどこが壁なんや! おのりゃ、タマ斬り落とすぞ!」 
「……あ、これ女の子にする話じゃないな……あはははは。メンゴ!」

 ――数分後。

「ごみぇんにゃさい」
「えー!? せっちゃんってウチの護衛やったんか。もっと早く教えてくれればよかったのに。この……い、け、ず」
「へ~。桜咲さん、神鳴流(しんめいりゅう)って剣術をしてんだ。私も剣を使うんだよね。西洋剣なんだけど」
「ゆるして」
「まさか、そんなにも魔法関係者が増えていたとは……お嬢様。これからは、私を前衛としてお使いください」
「せっちゃん、昔みたいによんでーな。こ・の・ちゃんって」
「え、でも、ウチ……身分違いやし、今更恥ずかしい。それに変態がみてるやんか」
「ええやん、ええやん。ほら呼んでみー」
「こ……このちゃん!」
「セ~ッチャン!」
「ひゃ、あの変態が見ているから、ダメ、ダメ――っ!」

 笑えるだろ? こいつらまっぱで洗いっこしてるんだぜ。
 オレは男。
 おまえら女!

「おい、いい加減にしないか! 男の前で不謹慎だぞ!」

 なんだよその目は。
 オレはなにも悪くない。
 そうだろ?
 ネギ!
 オレはネギに助けを求める。

「ネギ、このお(ふだ)を剥がしてくれ!」
「ツーン」
「ネギ? 何を怒っているんだ? 教えてくれ」
「ヨシュアのバーカ! オタンコナス! とーへんぼーく!」

 反抗期?
 ネギが反抗期になってしまった!

「桜咲さん。ヨシュアには反省のようすがありません。もっとやってください」
「ネギ先生……分かりました。しかし、先生が女性だったとは……。では、オン!」
「やめろ――っ!」

 露天風呂にオレの絶叫が響き、無常に消え去っていく。
 このかと桜咲は友情を取り戻した。
 だが、それと同時にオレは、信用という大切なモノを失ってしまったのだ。
 

  
 

 
後書き
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