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わりとよくあるイレギュラーなネギま!

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聖誕
  11話 神の子?

「わあー。ヨシュアヨシュア! かわいいお家だね~」
「そだね~」

 本当にファンシーな家だな。
 精神は肉体に引っ張られると聞いたことがあるが、アレって本当なんだな。

「ネギ先生、お茶をどうぞ。マスターもすぐにきますので」

 ネギの前に茶々丸(ちゃちゃまる)がハーブティーを置く。

「あ、いただきます。ありがとうございますね、茶々丸さん」
「いえ、ネギ先生は大事なお客様ですので」

 ……うん? オレのお茶は?

「おい、ロボ娘。オレのがないぞ」
「ああ、あなたのなら夏凜(かりん)さんが持ってきますよ」

 え~、なんかあいつ、オレにたいして態度が変じゃん!
 変な宗教でもやってんじゃねーのかな。

「ヨシュア様、お持ちしました! 私特性の蜂蜜水でございます!」
「お、おう。ありがとな」
「ああ、ああ――っ! 空気が美味しい。身体が火照っている! 私、私は! 今生きている! 至高の存在のエヴァンジェリン様とヨシュア様。おお、万歳、ばんざーい!」
「……茶々丸。こいつ、酔ってない?」
「夏凜さんは普段は素直でいい人なんですが、こう……見ればわかりますよね?」
「ま、まあな」

 おい、湯田(ゆだ)。そんなに見つめるなよ。蜂蜜水が飲みにくいだろう。

「ふー、ふー、ふー、ふー、私の唾液がヨシュア様のお身体に、あ、ダメ! ……すみません。少しお手洗いに――」
「バッカモーン! この変態エロ娘が!」

 突如『ユーキューホルダー!』の雪姫形態で出てきた、エヴァンジェリンが、湯田を蹴り飛ばす。

「ぶはぁ!? エヴァンジェリン様の愛、気持ちいいー!」
 
 また、漫才かよ。後、この蜂蜜水はなんか危なそうだから、飲むのはやめておこう。
 雪姫エヴァンジェリンは、優雅にオレたちの前に座り、茶々丸が置いたお茶を飲んでいる。

「ふ、こぶ茶うめぇ~」

 ……優雅、台無し!

「で、エヴァンジェリンよ、何用だ?」
「え、エヴァンジェリンさん!? ヨシュア、この人がエヴァンジェリンさんなの?」
「ああ、そうだぞ。ぼーや」
「見栄をはるなよ。それ幻術で、実際はちみっこだろうが」
「……ちみっこだと? この誇り高き悪の魔法使い。『闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)』こと、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルに向かって!」
「あーはいはい。キティちゃんはすごいでちゅね~」
「貴様! 聖人でありながらなんだその態度は!」

 せ、せいじん? なに言ってんだこいつ。

「なあ、おまえ、ちゃんとご飯を食べてるのか? 頭に栄養が足りてないんじゃなかろうか?」
「……おい、カリン。こいつ自分のことを全然理解していないぞ」
「ああ、もっと、もっと――愛の鞭を! ……うん?」

 湯田、やばいな。ド変態じゃないか。

「エヴァンジェリン。友達は選ぼう」
「カリンは出会った頃からこうだった! 貴様の教えが悪かったんだよ!」
「なに言ってんだ? オレは麻帆良(まほら)にきてから湯田と出会ったんだぞ」

 エヴァンジェリンは「はぁー」と深い溜め息を吐く。
 そしてヤツは『え、なにこの人、最低なんですけど』的な冷えた視線をよこす。

「おい、神の子よ。何故、貴様が再び蘇ったのかは分からない。ただ、カリンに手を出してみろよ。八つ裂きにしてまた、磔にしてやるからな」
「キティちゃん、いみふー」
「貴様! だいたいなれなれしいのだ。カリンと登校地獄の軽減のことがなかったら、殺しているところだぞ!」
「あ、ごめん、ネギがねむたいって。オレたち帰る」
「ま、待て!」
「じゃあな」
「だから待て! 待て、まってよ!」

 雪姫状態で『まってよ』とか言うな。ドッキッとするだろうが。

「手短に」
「あ、その……登校地獄のことは助かった。これで短時間だか、学園外に出られるようになったんだ。今度の修学旅行にも参加できる。まあ、学園内では魔力が封じられるがな」
「さよけ。おまえ、日本文化好きだもんな。修学旅行が京都に決まるといいな。お互いに」
「お互いに? どういことだ?」
「ネギの父ちゃんは生きている。あそこに別荘があるんだろ?」
「なに、ヤツが!」
「はーい。お口を閉じて。ネギが寝ちゃった」
「なあ、少し気になることがあるんだが」
「なんだ?」
「ぼーや……女だろ? 何故性別を隠している? 確かに英雄の子に怨みを持っているヤツもいるだろうが、それでも異常だぞ。貴様の過保護は」
「今は言えない。ただ……」
「ただ?」
「ネギは英雄の子どもってだけじゃないんだよ」
「……ふむ。貸しは返してやる。何かあれば言え」
「誇り高き悪の魔法使いに感謝を」

 オレはエヴァンジェリンの前で跪いて、(こうべ)()れる。

「男が軽々しく頭を下げるな」
「軽々しくではない。おまえだから頭を下げている」

 オレの瞳に曇りなし。
 エヴァンジェリンを真剣に見つめながらオレはこう告げる。

「おまえの不老不死の呪いも必ず解いてやる。一緒に歳を取って、しわくちゃのじじいとばばあになろう」
「ば、なにを!? そんなの無理に決まっている! そんな顔で、そんな声で、私に光を見せるな! 神も私を救ってはくれなかったんだぞ!」
「……神が救わぬならオレが救う」
「あ、■■■……い、いや。無理に決まっている! だって貴様は――」
「さっきから誰と勘違いしてやがる。もしも神が邪魔をするのなら――」

 オレと私の答えは――。

「オレが神ってヤツを殺してやるよ」
「ああ、カリン。おまえ、見る目があるな。私もこいつのことが――」
「エヴァンジェリン様、当然ですよ」
「回路スパーク状態」

 なんかこいつら顔が赤いぞ。風邪か?
 しかし、なんだこの感じは。
 オレの中でなにか大きな変化が起きているような気がする。

「さて、じゃあ、本当に帰るからな」

 オレはネギを抱き上げて、アスナたちの部屋に帰ったのだ。
 

 
  
 

 
後書き
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