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わりとよくあるイレギュラーなネギま!

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聖誕
  10話 カリン暴走中

 ネギはとても優秀だった。
 何故か起きなかった、図書館島(としょかんじま)事件。
 今日は3学期の終業式。
 そしてネギは正式な教諭となることになる。
 オレは号泣していた。
 魔法に頼らず、親切丁寧に居残り勉強を行ったネギ。
 バカレンジャーたちのことも忘れてはいけない。
 やつらは、図書館島の事件がなくてもやったくれた。
 全員が平均点以上をたたきだしたのだ。

「うう、ネギ。バカレンジャー。オレはうれしい」
「いや、あんたもバカでしょ」
「そうでござるよ、失礼極まりないでござる、ニンニン」
「あ? アスナにニンジャ。ネギが正式な教諭になれると分かった日にケチをつける気か?」
「ににに、ニンジャじゃないでござるよ、ににんがに!」
「あによ。貶したのはあんたのことで、ネギのことじゃないわよ。携帯も操作できないくせに」
「オレはスマホ世代なの! おい、(ちゃお)! 早くスマホを作れよ」
「ワタシスマホ、ワッカリマッセン」

 こいつ、すっとぼけやがって。
 でも、連絡手段は必要だよな。

「ネギ、3年になったら、修学旅行があるんだ。その前に、携帯電話を買いに行こう」
「いいけど。ボク、携帯電話のことよく分からないよ」
「ですよね~。だ、れ、か……。あ、いた。そういえばいたよ。エセチャイナはオレに非協力的だしな」
「ヨシュア、誰のこと?」
「この名簿の中に、“パソコンが得意”って書いてあるじゃん。なあ、そうだろ、長谷川」

 プリンのようにプルプルと震える長谷川(はせがわ)千雨(ちさめ)。こっちにふるなという雰囲気だ。すまん、オレはこの世界の機械には疎いのだ。
 初心者向けの携帯電話とかあればいいのだが。

「おい、いつもでもプルプルしてないで、今度、買い物に付き合ってくれって」
「――ざけんな、チャラゾウが! ……あ、なんでもないです」
「ふ~ん。オレっておまえの中ではチャラゾウなのね。じゃあこっちも暴露しちゃおうかな――ちう」
『ちう?』
「ヨシュアさん! 私でよければ喜んで、お付き合いしますよ」
「お~、そっか、よかったな~ネギ。専門家がアドバイスをくれるぞ」
「よく分からないけど、長谷川さんに迷惑をかけちゃだめだよ」
「いいんだよ。長谷川。報酬として後日、オレの彫金したアクセサリーをやるよ。おまえは美人だから似合うと思うぞ」
「え? そのシルバーのヤツ? いいんですか、結構、作るの苦労するんじゃ――」
「おまえ、御代官(おだいかん)。オレ、越後屋(えちごや)。おーけー?」
「あ、はい」

 よし、携帯電話は後日。いいものが確定だ。
 さて、今からは『学年トップおめでとうパーティー』の始まりだぜ。
 綺麗な桜の下でオレたちはどんちゃんさわぎ。

「レッツ、パーティータイム!」
『いえーい』

 長かった。このクラスに馴染むまで。
 今ではほぼみんなが気さくに話をしてくれる。

 その後のイベントはオレの介入もあり、少し変化があった。
 双子をブンブンと振り回したり。
 あやかの弟の時は、ネギと一緒に胸を貸してやったりもした。
 漫画の時より、ワンワンと泣いて、オレは非常に焦ったのだが……。

 そしてついに、バトル要素の多い、3年生編だ。
 さて、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルはどう出る?
 まき絵は、ピンピンしているし、吸血鬼の噂もたっていないぞ。
 ……ネギを観察しているようだが、少し様子が可笑しい。
 湯田(ゆだ)夏凜(かりん)と視線を合わせているようだが……。
 湯田夏凜、貴様は何者なんだ?
 放課後、アスナたちの部屋に来客があった。
 絡繰(からくり)茶々丸(ちゃちゃまる)、湯田夏凜。

「ヨシュア様。エヴァンジェリン様が貴方様(あなたさま)とネギ先生にお会いしたいとのこと」
「マジキメェー。敬語は使うな。おまえもだぞ、茶々丸」
「……了解。じゃあ、とっととこいやー。このヘンタイヤロー」
「ちゃ、茶々丸!? ダメだ! 無礼だぞ!」
「夏凜さん、私、最近変なんです。この穀潰しを見ていると、回路がスパークしたようになるんです」
「あ、やばい。神はお怒りだ。私のように祝福(のろわ)れる」

 何やってんだこいつら?

「漫才なら間に合っている。余所でやれ」

 瞬間――。

「お願いしますお願いします! 何でも言うことを聞きます! もう裏切ったりしません! 赦してください! だから、捨てないでください!」

 何故かオレの胸にしがみついてくる、湯田夏凜。
 や、やめろ。ここは女子寮だぞ。
 クラスのやつらがいるんだ。

「……え、湯田さんとヨシュアさん? なんで、しがみついて……それにさっきの台詞……おい、どういうことだ! この女誑し!」

 ち、千鶴(ちづる)。おまえそんなキャラじゃないだろ!
 やばい、湯田夏凜と千鶴の言葉で続々と人が集まってくる。
 オレは全身から、冷たい汗が放出する。

「湯田、やばい。離れろって。誤解されるから!」
「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。みすてないでください。捨てないで……■■■様」

 あ、やめろ、オレをソコに戻すな。
 オレは――。
 おれは――。
 わたしは――。
 私は――。

「私はおまえを憎んではいないよ。さあ、涙を拭きなさい。カリン、君には笑顔のほうがよく似合う」
「ああ、ああ。私は貴方様(あなたさま)にずっと言いたいことがあったんです。ごめんなさい。あんな方法しか思いつかなかった愚かな私に贖罪のチャンスを。ごめんなさい、ごめんなさい」
「まったく、おまえは時間が経っても子どものままだな。カリン、贖罪などしなくてもよい。謝るのは私のほうだ。辛かっただろうに。きつかっただろうに。寂しかっただろうに。すまない。おまえに祝福という名の呪いを押しつけてしまった」

 どけ、誰だおまえは? オレの口で言葉を吐くな。
 こんな記憶は知らんし、どうでもいい。
 ネギが横で不安そうな顔をしている。
 もう一度だけ言う。
 どけ!

「――湯田、離れろ」
「……はい」
「みんな、(おどろ)かせてしまってすまない。湯田の演劇の練習に付き合ってたんだ」
「ヨシュア、ホント?」
「ネギ、詳しいことは、エヴァンジェリンのところで話す。付いてきてくれ」
「う、うん」
「じゃあ、案内を頼む。後、敬語」
「はい、じゃなかった。よし、ついてこい」
「女誑し検索……ぷ」

 ぷ、じゃねーよ。なんだこのロボッ子が。
 オレは女誑しじゃねえ!

 
  
 

 
後書き
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