新ヘタリア学園
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第千九百八十七話 松方さんにしても
第千九百八十七話 松方さんにしても
松方さんは日本に過去を振り返ってお話しました。
「子供の頃に両親に先立たれ」
「いきなり過酷ですね」
「お家は貧しくて食べものも碌になく」
「あの、最早それは」
日本も真っ青になりました。
「食べるものさえ」
「はい、薄いお粥でしのいでいました」
実際そんな環境でした。
「薩摩芋を入れた」
「凄いですね」
「薩摩藩は皆貧しかったので」
このことは黒田さんも同じでしたが松方さんの場合は黒田さんですら凌駕する位だったみたいです。
「僕もまだ」
「そうなのですか」
「ですが厳しかったですね」
その暮らしはというのです。
「実際に」
「大変でしたね」
「今思うとそうですね」
そうだったとです、松方さんは過去を振り返って言うのでした、かつてのとてつもなく大変だった頃を。
第千九百八十七話 完
2022・6・1
ページ上へ戻る