わりとよくあるイレギュラーなネギま!
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聖誕
5話 なんでクラスの人数が32人なの?
うわー。クラスの女性陣よ、そんなギラギラした目で見るんじゃねえ。
オレの見てくれは確かにいいが、今はそんな場合じゃないんだ。
あのエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルがスゲー形相でオレを睨んでいるからだ。
オレおまえにナニカした?
後、気になるのは超の驚いた顔とクラスの人数。
人数が32人。つまり1人多いんだ。
こいつだ――湯田夏凜。
『ユーキューホルダー!』のカリンと見た目がそっくりなんだよな。でも、あいつは『魔法先生ネギま!』には登場しない。
そっくりさんか、オレと同じ転生者か?
ひとまず、ネギの自己紹介。
もみくちゃにされるネギ。
今のところは大きなトラブルはなし。
で、オレの自己紹介。
「ネギ先生の兄的存在のヨシュア・キリストリアルと言います。この銀細工等は宗教的な理由があるので、あまり深く詮索はしないでください。私はネギ先生のサポートですが、気軽に話しかけてくださいね」
こんなもんでどうだ?
先ほどまでネギのことで騒いでいたのに、クラスはシーンとしている。
どして?
「すみません、なにかまずかったでしょうか?」
なぜ、全員顔を伏せる!
アスナ、さっきまでの対応どこいった!
こっちは礼節をとって対応しているのに。
その時。
「ぷは、あははははは! ヨシュア、気持ち悪いよ~」
「……ネギ、テンメー! このナイスガイに向かって気持ち悪いだと! またあそこに閉じ込めるぞ!」
「あわわわ! またボクに酷いコトする気でしょ! この変態!」
「お、おい。待てよ。なんでそこで変態になるんだ。こっちはよかれと思ってだな――」
「いきなりだった! ボクの許可もなく! 痛かった、痛かったよ!」
瞬間、女性陣から向けられる雰囲気が明確に変わる。
「変態」
「クズ」
「カス」
「ゴミ」
「ショタコン」
「童貞」
オレは天元突破した。
「おい、ショタコンって言ったやつと、オレを童貞呼ばわりしたやつ前に出ろ!」
前に出てきたのは雪広あやかと、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルだった。
オレはやつらを睨みつける。
う、周りの視線が痛い。
ヨシュアよ、大人になれ。相手はまだ中学生だ。こっちのババアは違うけど。
「君たち、そんな言葉を使ってはいけないよ。君たちは可憐な中学生なのだからね」
「少しは紳士な御方かと思っていましたが、外見だけのアホでしたか。かわいいネギ先生に引っ付く害虫が!」
「あ? おまえ、ケンカ売ってんの? ネギに気持ち悪い表情で近づくなよ。おまえのほうがショタコンだろうが!」
「な、なんですって! このド変態のドスケベ!」
その時だった。
「無礼者! この御方をどなただと思っている! 言葉を慎みなさい、雪広!」
「なんですか湯田さん? いつもエヴァンジェリンさんとしか、話さないあなたが。いきなりなれなれしいですわよ」
「雪広! 頭を垂れ、許しを請え! しないのならば――」
「カリン、黙れ!」
「し、しかし」
「今はその時ではない。分かったな」
「は、はい」
なんぞこれ? オレのせい? 湯田の言っていることも意味不明だし、どうしよう。
場の空気をどうやってあたためるか?
そうだ。童貞の話をしよう。
こいつらは思春期だ。エロを話せばまちがいない!
「おい、ちみっこ。さっきオレを童貞呼ばわりしたよな?」
「それがどうした? 本当のことだろ。くさいんだよ、鼻が腐る」
よし、のってきた!
後は、こいつをからかえば……いや、やめておこう。
「どうした、童貞。言い返してみろよ童貞……おい、聞いているのかこの童貞が!」
思えばこの子も不幸だよな。
オレは子犬を撫でるように、エヴァンジェリンの頭をワシワシと撫でた。
「大丈夫だ。怖くないよ。きっと君も幸せになれる。エヴァンジェリンさんに光あれ!」
「ぎゃあー! 登校地獄が変化する!? こんな場所でホイホイと奇跡を使うなぁ――っ!」
本当に光っちゃったよ……ど、どうしよう。
ネギ、サポートを。オレはネギにアイコンタクトを行う。
「あははははは! どうていって何か知らないけど、ヨシュアをバカにするからだ!」
「おい、ネギ! それじゃあオレが何かをしたみたいだろうが! それに湯田も泣いてんじゃねよ! クソ、エヴァンジェリンさん? ……エヴァンジェリン! 返事をしろ!」
「何か知らないけど、最低」
「ここまでのクズはみたことないです」
「あわわ、ハルナ、夕映! そんなにホントのことを言っちゃダメだよ!」
オレの膝がガクガクと揺れる。だ、大丈夫、まだ慌てる時間じゃない。
さっと、エヴァンジェリンを抱きかかえる。
「オレ、エヴァンジェリンさんを、保健室に連れて行ってくる……なんだよ。なんだその目は! オレがいかがわしいことでもすると思っているのか!」
『うん』
「おふ」
オレは漫画『1時間目』の序盤から、やらかしてしまったようだ。
この先どうしよう。
いや、オレはオレの最善を行うのだ!
決めろ、かっこいいぽーず!
「ドジャーン!……おい、何とか言えよ。……お願い! ワザとじゃないの! 何か急に光ったの! 信じてくれ!」
オレはそれは綺麗な土下座を行う。
「あの……みなさん。ヨシュアは、ホントはすごく素敵な人なんです。それにさっきのは、ヨシュアの得意技のマジックですよ。ボクも出来ますよ。見ててください」
ネギよ、なんていい子に育ったんだ。オレは嬉しいぞ。
「このなんの変哲もない、ボクのアクセサリーが……蛇に似たアクセサリーに変身!」
『え、えええ!? ネギ先生、すごい!』
この前、作ってやった『ÄRM』の『パイソンウィップ』をドヤ顔で見せびらかすネギ。
ネギはオレにアイコンタクトを行った。
「よ、よし。ネギ、後は任せた。オレはエヴァンジェリンさんを運ぶ……うん? なんだ、茶々丸さんに夏凜さん?」
「ご一緒します」
「ずいぶんと性格がお変わりになって、私のせいですよね。ごめんなさい、ごめんなさい」
やばい、頭と心臓が痛い。なんだこれは?
「謝るな。カリン、おまえは最善を行っただけだ。確かに私は……あれ? なんだっけ? ひとまず、エヴァンジェリンさんを保健室に」
「了解」
「御意」
なんだよ『了解』に『御意』って。
オレはどこかのお偉いさんか!
後書き
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