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わりとよくあるイレギュラーなネギま!

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聖誕
  3話 悪魔VSヨシュア

「ねえ、ヨシュアはボクのお父さんとお母さんのことを知ってる?」
「え、ああ。父ちゃんのほうは有名だからな。母ちゃんのことはよく知らねーが、美人で誇り高い人だと聞いたことがあるような気がする」
「え!? お母さんのことも知ってるの! もっと教えてよ! なんで……お父さんたちはボクのそばにいてくれないの?」
「ネギ……ごめんな。オレも詳しくは知らないんだ。けど、きっと、いや……絶対に2人はおまえを愛している」
「愛? ソレって好きってことだよね? なら、なんでボクと一緒にいてくれないの!」

 ネギは家を飛び出し、高速で走って行った。
 クソ、言えるわけがないだろうが。ナギがラスボスに身体を乗っ取られているなんて。しかもアリカも漫画じゃ、どうなったのか不明だし……。
 スタンのじいさん。やっぱ、オレじゃ、ネギの心の孔をうめることは出来ねーよ。
 けど、それでも……。
 オレはネギを探しに家を出る。
 さ、さむい。ウェールズの冬、パネェ。
 オレは雪についたネギの足跡をおって、湖の方に……うん? なんかバシャバシャと音がするぞ。

「た、すけて! お父さん、お母さん!」
「ネ、ネギ!」

 ネギが湖で溺れている。クソ、オレが余計なことを言ったからだ。
 オレは湖に飛び込んで、ネギを救出することに成功する。

「はぁ、はぁ……このバカが! こんなことして、おまえの父ちゃんと母ちゃんが喜ぶと思うのか!」
「だって……うぇ~ん。あいたい、あいたいよ~。お父さん、お母さん~。わぁ――ん!」
「……オレがいる」
「え?」
「ずっとオレがそばにいてやんよ」

 オレはネギをぎゅっと抱き締める。

「ずっと……そばに? ああ、わぁ――! ヨシュア。もっとぎゅっとして。お願い。ボクを離さないで。ひとりぼっちにはなりたくないよ!」
「ああ、おまえの父ちゃんも母ちゃんともかならず合わせてやる。だけど少し大きくなったらな。それまでは我慢をしてくれ」

 オレはネギを背負って、家に帰り、一緒に風呂に入る。

「ヨシュア、好きだよ」

 ネギ、おまえのその気持ちは……。
 オレはなにも言わず、グシャグシャになるまでネギの頭を洗う。
 それから少し時が過ぎる。
 オレはネギと一緒に、湖で釣りをしている。
 この前、オコジョのカモともあった。後はオレが村襲撃でどれほど、抵抗出来るかだな。

「ヨシュア、魚も釣ったしそろそろ帰ろうよ。ネカネお姉ちゃんも来るしね」
「え、そうなのか? じゃあ急ぐか」

 オレはネギと共にネカネさんを迎えに村に向かう。
 が……。

「……え?」
「ち、今日だったのか! ネギ! なにがあってもオレのそばから離れるな……え?」

 ネギがいない!
 あいつ最近、独学で魔法の練習していたからな。魔力で身体を強化して走ったに違いない!
 クソ、少し使えば壊れるが仕方がない。『韋駄天(いだてん)』で高速で移動するしかない。
 うん、なんだ……なんか身体が可笑しい、ナニカに反応している。
 オレの両眼に悪魔とネギが映る。

「やべぇ。行けよ、韋駄天!」
「ボクがあんなことを思ったから……!」

 迫る悪魔の拳。
 
「ああ、ああ――っ! 土星の輪(どせいのわ)!」

 オレは魔導具(まどうぐ)――『土星の輪』を使って、悪魔を殴り飛ばす。

「ヨ、ヨシュア……」
「守る、守るんだ……もう、大切な人が泣く姿は見たくないんだよ!」

 なんだこの記憶は? いつもの夢?
 心臓が痛い。身体にも激痛が走る。
 瞬間、オレは悪魔に吹き飛ばされていた。

「ヨシュア!」
「だいじょーぶだ。おい、クソ悪魔ども。全然たいしたことねえな」
「その聖なる波動に道具……貴様はナンダ?」
「さあな、でも、少し思い出したことがあるんだ。あの夢はただの夢じゃなかった」
「なにを言っている?」
「おまえたちって、こういうの苦手だろ。なぜかオレも嫌悪感がわくんだが。今は些細なことだ!」

 オレは『ÄRM(アーム)』――リングダガーで、自分の脇腹を勢いよく刺す。
 滴る血とリングダガーが混ざりあい、どこかで見たことのある槍に変化する。

「そ、それは!? いや、こんなことはありえない! 貴様の存在も! 貴様がその槍を使うことも!」
「ごちゃごちゃとうるせーな。使えるから使う。それでいいし、それがオレの真実だ! オラ、くたばれクソ悪魔ども!」

 オレは悪魔の大群にソレを振るう。
 一振りの波動で、大方の悪魔は消滅する。
 だが、あと少しの悪魔が残っている。
 やべぇ。手が焼け焦げて、もう槍は振るえなさそうだ。血液の流しすぎで気絶までしてしまいそうだ。

「本来の任務からはずれるが、貴様の存在はあってはならない。貴様だけは殺す」
「うごぉ!?」

 悪魔の殺人的なパンチが連続でオレに炸裂する。
 あ、走馬灯が見えてきた。
 泣くな、■■。いや、■■■。おまえは最善を尽くしただけだ。
 オレは怒ってないから……。

「おい、ガキ相手に、マジになんなよ」
「き、貴様は!」
「遅い! 雷の斧(ディオス・テュコス)!」

 なんだ? よく見えない。あんた誰だ?

「よーう、坊主。よくオレ様の娘を守ったな。褒めてやるぜ。だが、ネギに手を出したら殺すからな。後はオレ様に任せとけ」
「え、お父さん?」

 ああ、あんたがネギの――おせーよ、英雄。

「ネギ、いいか。その坊主を背負って、あっちに行け。スタンのじいさんたちが避難している。おまえならやれる。だってオレ様の子どもだぜ」
「う、うん。また、会える?」
「ああ、この戦いが終わったら、少し話をしよう。さあ、いけ」

 あ、もうだめ。気絶する。英雄、任せたぞ。

「たっく、スタンのじいさんも、どこでこんなやつを発見したんだよ。ネギ、そいつはカギだ。絶対に離すなよ」
「カギ? ヨシュアが?」
「ヨシュア? あれ? まあ、オレって勉強嫌いだし、その辺、曖昧なんだよな。じゃあ、また後で」

 で、オレが起きた時にはすべて終わっていた。
 結果は、あんまりよくない。
 オレが介入しても、村人はほとんどが石化状態。
 生き残りは、スタンのじいさんとアーニャの家族。それと、村に帰ってきていたネカネさんだ。

「じじい、すまん。オレがもっと対策をしていれば……」
「おまえはよくやった。ワシの誇りじゃ」
「でも! 足が!」
「泣くな。こんな老いぼれの足1本で、おまえたちを守れた。全部おまえの道具のおかげじゃ」
「うわぁ――っ!」

 スタンのじいさんは右足がなくなっていた。
 クソ、オレはいつもそうだ。肝心な時に失敗する。
 そのせいで、あの子も傷つけてしまった……うん? あの子って誰だっけ?

 
 時が経ち、今オレはネギと共に夜空を見ている。

「もしも、星に手が届いたなら……あの輝く星々のようになれたなら。オレは、オレは!」
「なにも出来なかったのはボクも一緒だよ。ヨシュア、一緒に強くなろう。そして――」

 ネギはこんな弱いオレを許して抱き締めてくれたのだった。
 
  
 

 
後書き
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