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麗しのヴァンパイア

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第四百五十四話

             第四百五十四話  アクセサリー
 美樹は母に言われてアクセサリーのことを考える様になった、それで母にメイクを教えてもらった後で尋ねた。
「あの、何を着ければいいのか」
「わからないわね」
「どうもね」
「じゃあ雑誌を見てね」
 母は自分の化粧用の鏡の前に座る娘に話した。
「そうしてどれがいいか見てね」
「買うの」
「それで着ければいいのよ」
「そうなの」
「一緒に読みましょう」
 母は娘に優しい声で話した。
「美樹位の年齢の女の子の為のファッション雑誌もあるから」
「そういうのあるの」
「そう、女の子は今からお洒落をするものよ」
「私まだ小学生だけれど」
「何言ってるの、小学生からよ」
 母は今度は少しびりゃりとした口調で告げた。
「お洒落はね」
「そうなの」
「美樹位の時からね」
「お洒落をするものなの」
「大抵は服を扱ってるけれど」
 それでもというのだ。
「アクセサリーも紹介されてるから」
「それを見ていくのね」
「そうしてね」
 そのうえでというのだ。
「見ていきましょう」
「わかったわ、じゃあね」
「お母さんが雑誌買って来るから」
「何かお母さんが全部してくれてるわね」
「子供に教えるのが親よ」
 また優しく言ってきた。
「だからよ」
「それでなの」
「そう、全部教えてあげるから」
「有り難う、お母さん」
「お礼はいいわ。親なら当然のことよ」
「何でも教えることが」
「そうしたものだからね」 
 それ故にというのだ。
「お礼はいいの。じゃあね」
「これからなのね」
「そう、今から買ってくるから」
 その雑誌をというのだ。
「待っていてね」
「ええ、それじゃあ」
 美樹は母の言葉に頷いた、そうして家の近くにある本屋に母と一緒に行った。待てと言われたがついて行ってその目でどんな雑誌で本屋の何処にあるのかを確かめたかったのでそうした。


第四百五十四話   完


                2022・3・13 
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