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烏と友達になって

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第二章

 ヤンは立ち上がりインコと烏にご飯をあげた、このことをインターネットで話すと反響はかなりのもので。
 その中でサンフランシスコのアパートに住んでいるメリンダ=グリーン茶色の髪の毛と青い目のはっきりした顔立ちの若い女性と知り合ってオンラインで彼女と話した。
 グリーンはヤンに笑って話した。
「私もなの、住んでいるアパートの窓辺のフェンスを見たらね」
「烏がいたのね」
「何羽かね、それで餌をあげたら」
 そうしたらというのだ。
「貴女と同じでね」
「毎日来る様になって」
「仕事に行く前と帰った後にね、そうしたらね」 
「光るもの置いてきたのね」
「貴女のところと同じでプレゼントで」
 それでというのだ。
「置いてくれていってるの」
「そうなのね」
「それで三年だけれど」
 その間毎日餌をあげているがというのだ。
「一組だったのが二組よ、見て」
「カア」
「カアカア」
「カアア」
「カアカア」
「カア」
「カアア」 
 グリーンが窓の方をオンラインで見せるとだった。
 そこに烏達がいた、そしてだった。
 グリーンは彼等をヤンに見せた後で彼女にあらためて話した。
「丁度こっちじゃご飯あげる時間だから」
「お互い休日でね」
「もう来てるのよ、今からご飯あげるわね」
「わかったわ」
「烏は頭がいいわね、怒らせら怖いけれど」 
 グリーンはヤンに笑顔で話した。
「貴女もそう思うわね」
「それで何処か愛嬌がある」
「そうよね、じゃあこれからもお互いにね」
「烏にご飯をあげてね」
「お友達でいましょう」
「そうしていきましょう」
 二人で笑顔で話した、そうしてだった。
 グリーンは彼の友人達にご飯をあげてヤンも時間になるとそうした、そうして二人は烏の友人であり続けていった。


烏と友達になって   完


                 2022・5・27 
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