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少女は 見えない糸だけをたよりに

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4-6

 お店のお盆休みが三日間あると言うので、私は、お墓参りに島に帰ってみたいと、燿さんに相談したら

「あらっ お父様がね 香波と島を訪れてみたいって、おしゃってたわよ 香波のご両親に預かっていること、報告したいんだって 香波 そのこと 聞いていない?」

「えぇ 具体的には・・ 一度 そんなようなことを、おっしゃっていたような」

「そう まだ 香波には、遠慮があって、切り出せないのかもね」

「お姉ちやん 私から、言ったほうが良いのかなー」

「香波はお父様と一緒でも良いの? 一人でって 思うところないの?」

「うーん ちゃんと 今のお父さんですって 報告しなければとも思うし・・ お姉ちゃんは行かないの?」

「うーん 私はねぇー 香波が育った海で泳いでみたいなぁーって思うんだけど お母様がひとりぼっちになるでしょ それに、少し、用事もあるのよ お父様と二人っきりじゃぁ 嫌?」

「ううん そんなことないですよ」

「じゃぁさー その次の週 二人で もう、一度行こう」

「それって 変じゃぁないですか?」

「うん だから 違うところってことで 親には内緒で なんか、勘繰られると嫌だもんね」

「そうですかー 良いのかなー 私 そんなことして」

「私が無理やりなんだから いいわよ」

 その夜、私からお父さんにお墓参りのことを切り出した。

「そうか 香波 ワシも一緒に行って良いか? いや なかなか 言えなくってな」

「お父さん ありがとうございます 一緒に行っていただけるんですか?」

「お おー 香波が嫌がるんかもって 言い出せなかったんだ」

「そんなこと無いです 嬉しいです とっても」

「そうか そうか 良かった 香波は大切な娘だから ちゃんと報告しとかんとな なぁ 燿」

「そうですね 私は、用事があっていけないんですけど お母様とお留守番してます お父様 可愛い娘と旅行がてら、行ってきてください」

「そーなんか 燿 駄目なんか? 香波とふたりか?」

「ええ こんな幸せなことないでしょ」

「ああ じゃぁ 聡 一緒に行くか?」

「いいえ 私は、あんまり歩けないですし 船に乗るなんて、とんでもないです 香波ちやん ごめんなさいね ご両親とおばぁ様にはよろしく言ってくださいな」

「お母さん そんなー そんな風に言ってくださって・・ 両親もきっと安心しています おばぁちゃんも喜ぶと思います」

 
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