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ハッピークローバー

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第二十二話 身体が丈夫ならその十二

「それでもね」
「起き上がるのね」
「阪神自体そうだしね」
「昔なんてね」
「今お話した通りにね」
「もう悪いことがてんてこ盛りでね」
「起こってきたから」
 その歴史の中でだ。
「だからね」
「それでよね」
「そう、あの子もね」
「挫けないのね」
「鋼鉄メンタルよ、妹さんも」
「それで妹さんも将来は」
「カープを助けるって言ってるわ」
 そうしたことが出来る職業に就きたいというのだ。
「そうね」
「兄妹そっくりね」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「根室っちはね」
「そう言ってるのね」
「そうなの」
「じゃあ間違いないわ」
「阪神タイガースの職員さんになれなくても」
「それでもね」
 例えそうなることが敵わずともというのだ。
「阪神の為によ」
「働けるお仕事に就くのね」
「選手になる、職員さんになるだけじゃないでしょ」
「阪神の力になることは」
「もう色々な形でね」
 それこそというのだ。
「あるから」
「そのうちの一つを選んで」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「阪神の為に働いていくわね」
「そうしていくのね、あの子」
「そしてそれが幸せにね」
「なるの」
「阪神が好きで」
 それでというのだ。
「阪神の為に働けたらね」
「幸せなのね」
「好きな相手の為に何かをずっと出来たら」
 それならというのだ。
「やっぱりね」
「幸せなのね」
「そう思うわ、だからね」
「根室っちの幸せの為にも」
「阪神の為に働けたら」
 それが出来ればというのだ。
「本当にね」
「幸せなのね」
「そうだと思うわ」
「そうなのね」
「ええ、それもまたね」
「幸せになるのね」
「色々考えてるけれど幸せって」
 それはというと。
「案外身近にあって色々な形で沢山ね」
「あるのね」
「そうしたもかしらって思ってるの」
「そうなのね」
「クローバーだってね」 
 幸せの象徴もというのだ。
「あちこちにあるでしょ」
「もうその辺りにね」 
 それこそとだ、実加も答えた。
「あるわね」
「クローバーがそうなら」
 幸せの象徴がその辺りにあるのならというのだ。 
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