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オズのホボ王子

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第七幕その二

「本当にね」
「まさにその通りだね、では次は」
 王子は明るい笑顔で言いました。
「カエルマンさんのいる村にね」
「行くんだね」
「そうしよう」
 明るい笑顔のまま言ってでした。
 皆でカエルマンの村に向かいます、その途中でお昼の時間になりましたが。
 ふとです、ジョージ達五人は目の前に梨林を見て言いました。
「あっ、梨があるから」
「梨が食べられるね」
「そうだね、あそこに行ったら」
「梨を食べられるなら」
「是非行きたいわね」
 五人で目を輝かせて言います、そして王子もです。
 梨林を見てそれで言いました。
「梨もいいね」
「ええ、私は林檎が大好きだけれど梨も好きだから」
 王女も笑顔で応えます。
「いいわね」
「そうだね」
「それじゃあね」
「今からだね」
「丁度お昼だし」 
 それでというのです。
「あそこに入ってね」
「そうしてだね」
「梨をおやつにして」
「お昼にしよう」
「そうしましょう」
 笑顔でお話してでした。
 皆で梨林に入りました、そうしてです。
 お昼ご飯のお握りに塩ジャケとお味噌汁そしてお漬物という日本のお弁当のメニューを出してからでした。
 皆で梨も食べます、その梨を食べてでした。
「美味しいね」
「ええ、本当にね」
 王子と王女はそれぞれ梨を食べつつ笑顔でお顔を見合わせました。
「美味しいわ」
「そうだね、梨も洋梨もね」
「どちらも美味しいわ」
「この梨いいですよ」 
 ジョージはとても大きな梨を食べつつ王子と王女に言いました。
「二十世紀梨ですけれど」
「この梨は私の国の梨なんです」
 恵梨香もその梨を食べつつ言います。
「日本の」
「この梨もいいんですよね」
 神宝もその梨を食べています、そのうえでの言葉です。
「本当に」
「オズの国でもこの梨あるんですね」
 カルロスも二十世紀梨を食べています。
「嬉しいですね」
「日本の梨も柿もあって」
 ナターシャも言います。
「オズの国はそうしたことも嬉しいですね」
「オズの国には日系人の人も大勢いるよ」
 王子は五人にこのことからお話します。
「それで日本の食べものもだよ」
「入っていますね」
「お握りやお味噌汁もそうですし」
「そして梨もですね」
「日本のものが入っていますね」
「そうなんですね」
「そうなんだ、オズの国はアメリカが反映されるから」
 そうした国だからだというのです。
「オズの国に日本が入っていればね」
「それで、ですね」
「梨も柿もあって」
「それでお握りもあるんですね」
「お味噌汁やお漬物も」
「それで塩ジャケも」
「全部あるんだ、しかしお握りは恐ろしいよ」
 王子はこの食べものについても言います。 
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