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オズのホボ王子

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第五幕その十

「是非だよ」
「ほなな」
「藤村さんに村山さんに」
「阪神の人達やな」
「それに寛美さんに仁左衛門さんに藤十郎さんもだけれど」
 そうした人達だけでなくというのです。
「秀吉さんもで」
「私もか」
「そうしてくれるよ、ビリケンさんもね」
「ああ、大阪の神様もやな」
「来てくれるかな」
 パーティーにというのです。
「ではね」
「私も行って」
「楽しんでね、作家さんなら開高健さんや司馬遼太郎さんも来てくれるし」
 この人達もというのです。
「待っているよ」
「私もやな」
「そうさせてもらうよ」
「ほなな」
「うん、楽しみにしているよ」
「佐助さんも来るそうよ」
 王女がこの人もと言ってきました。
「幸村さんそしてね」
「十勇士全員でやな」
「そうしてくれるそうよ」
「外の世界でもあの人書いたわ」
 織田作さんは佐助さんと聞いてこう言いました。
「それでこっちの世界でもな」
「書いてるのね」
「あの人のことをな」
「そうなのね」
「やっぱり私は作家や」
 だからだというのです。
「そやからな」
「今もなのね」
「小説書いてるわ」
「それで佐助さんも書いているのね」
「他にもな、かみさんに助けてもらって」
 そうしながらというのです。
「書いてるわ、そしてこうしてや」
「美味しいものも食べているのね」
「そうしてるわ」
「貴方はそうしているのね」
「楽しくな、時々オズの国も旅して」
「そうもしてるの」
「基本この街におるけどな」 
 それでもというのです。
「旅もな」
「してるのね」
「そうしてるで、ただ司馬遼太郎さんみたいにはな」 
 この人位にはというのです。
「しとらんわ」
「そうなの」
「これがな」
「そうなのね」
「やっぱり私はこの街の人間で」
 善哉を食べてお茶を飲みつつ言います。
「この街とこの街の人達をよお書いてるからな」
「それでなのね」
「この街を離れることはな」
「あまりないのね」
「そや」
 王女に笑って答えます。
「何処に行っても最初は喫茶店に入るし」
「喫茶店なの」
「そこでコーヒー飲むのが好きやさかい」
 それでというのです。
「そうしてるんや」
「コーヒーも好きなの」
「学生やった頃からな、それでこの街のカレーとかな」
「美味しいものも好きで」
「それでや」
「基本この街にいるのね」
「この街の全てが大好きやからな」
 だからだというのです。 
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