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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百九十五話 GOD BASTERその十五

「勝ったな」
「如何にも」
 スサノオが応えた。
「私はもう動けない」
「後は倒れるだけだな」
「そうなったからな」 
 だからだというのだ。
「私の負けだ」
「そうだな」
「君達は勝ったのだよ」
 こう二ノ宮に告げた。
「神である私に」
「そのことを認めるか」
「私はこうした時は嘘は言わない」
 決して、そうした言葉だった。
「何があってもな」
「そうだな、ではだ」
「では、どうした」
「私は去るとしよう」
 こうも言うのだった。
「そうさせてもらう」
「そして他の世界でか」
「また君達と戦おう」
「どの世界でも同じだ」
 二ノ宮は何時しかスサノオの前に来ていた、そのうえで彼に胸を張って告げていた。
「お前は俺達に敗れる」
「人間にだな」
「そうなる」 
 間違いなくというのだ。
「次の世界でもな」
「その意気だ、では今はだ」
「倒れるか」
「そうする、しかし君は上から見下ろすのが好きな筈だが」
 二ノ宮のこの嗜好のことも話した。
「そうはしないのか」
「お前は俺達と正対して戦った、だからだ」
「その為か」
「見送ることはな」
「正対してか」
「してやる、だからさっさと去れ」
「わかった、ではそうさせてもらおう」
 最後にこう言ってだった。
 スサノオは大爆発を起こしその中に消えた、そうして。
 爆発が消えてからだ、二ノ宮は変身を解いたライダー達に言った。
「俺達は勝った」
「うん、確かにね」
 天空寺が応えた。
「この世界でもね」
「神にな」
「そうなったよ」
「そうだな、また他の世界で戦うことになるが」
 それでもとだ、二ノ宮は天空寺に話した。
「今は素直に勝ったことを喜ぶか」
「そうするんだね」
「その時に備えて宴の用意もしておいた」
「それじゃあ」
「今から祝うぞ、美味い酒を浴びる様に飲んでだ」
 そうしてというのだ。
「美味いものも食ってな」
「勝ったことを喜ぼうね」
「リム、お前も今日は好きなだけ食っていいぞ」
 二ノ宮はリムにも声をかけた。
「そうしていいからな」
「言われなくてもそうする」
「お前はそうだな、では今から戻る」 
「皆のところにね」
 天空寺がまた応えた。
「そうしようね」
「全員でな」
「はい、何とか歩けますし」
 シアが笑顔で応えた。
「今から戻りましょう」
「一人で歩けるな」
 深海はこのことを尋ねた。
「大丈夫だな」
「若しそうでないなら私が肩を貸す」
 アランはこう申し出た。
「どうだ」
「その必要はない、俺は一人で歩ける」
 二ノ宮はライダー達に笑って応えた。
「ではな」
「うん、今からね」
「飲んで食うぞ」
 天空寺にまた笑顔で応えた、そうして彼は仲間達と共に戦場を後にした。そうして神に勝ったことを全員で喜ぶのだった。


第四百九十五話   完


                 2021・11・8 
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