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オズのホボ王子

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第四幕その四

「素晴らしいね」
「そうですね」
「ポップスとクラシックの違いはあっても」
「それでもですね」
「いいですね」
「こちらも」
「全くだよ、ではこのコンサートもね」 
 今観ているそれもというのです。
「楽しもうね」
「はい、最後まで」
「最後までそうしましょう」
「素敵なコンサートですし」
「それならです」
「最後まで楽しみましょう」
「そうしようね」
 こうお話してでした。
 一行はコンサートも楽しみました、そしてコンサートが終わると。
 七人の妖精達はプールに出ました、そのうえでそれぞれドレスを脱いで可愛い水着姿になってでした。
 夜の様々な色の照明に照らされたプールの中で泳ぎはじめました、楽しく遊ぶ七人を見てそうしてでした。
 ここで、です。王子は思いました。
「後はプライベートだからね」
「それでなのね」
 王女も言います。
「ああしてね」
「プールで遊ぶんだね」
「ええ、けれどね」
 王女は楽しく遊ぶ七人を見て言いました。
「あの娘達今もね」
「今も?」
「アイドルっぽいわね」
「そうだね」
 王子は王女のその言葉に頷きました。
「言われてみると」
「そうよね」
「アイドルはステージもお仕事でね」
「イベントもそうで」
「それでグラビアもだからね」
「そしてグラビアといえば」
 それならというのです。
「水着ね」
「そうだね」
「そう思うと今もね」
「あの娘達はアイドルだね」
「そうした感じよね」
「言われてみると」
 王子は王女の言葉に頷きました。
「その通りだね」
「水着の撮影はしていないけれど」
 今は本当に楽しく遊んでいるだけです。
「あの娘達はね」
「アイドルね」
「オズの国のね」
「全くだよ、それで僕達もプールに出て」
「泳ぐの?」
「いや、泳がなくても」
 王子は王女に答えました。
「ビーチにいてくつろぐこともね」
「いいのね」
「そうじゃないかな」
「そうね、泳ぐにはね」
「ちょっと僕達は今はね」
「色々歩いて回って」
「それで疲れているから」
 だからだというのです。
「それにお酒も入っている人もいるし」
「プールには入らない方がいいわね」
「けれど楽しむことはね」
「出来るわね」
「だからね」 
 それでというのです。 
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