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ライブジャスティスシリーズ

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十香ファーストバトル/士道、変身。

PM8:00 風都市歓楽街。

士道「ここが風都か……名前の通り、良い風が吹く」

歓楽街の夜、士道たちは街で食事を取っていた。

マリア「だが、この街で大きな異変が日常的に起きているのは確かだ。油断はできない」
レオ「とりあえず俺達がガイアメモリのバイヤーから聞いた話によるとこの街にはかつてミュージアムと言うガイアメモリの開発元があったそうだ、今はもう潰れているがその理由としてガイアメモリを使って戦うベルトのヒーロー、仮面ライダーの存在があるらしい」
士道「仮面ライダー……」

士道はガンマドライバーを手にすると士道はそれを装着する。

士道「澪、聞こえるか?」

精神を澪とリンクさせ、士道は澪に問いかける。

澪「当然どうしたの?」
士道「ベルトの事で聞きたい、ガンマドライバーの様なベルトを使ったヒーローって名前があるのか?」

すると澪はこの質問を待っていたと言わんばかりに答えた。

澪「本当はそのベルト自体は隣界由来だけど、元ネタがある。ガンマドライバーはミュージアムによって設計された次世代型ガイアドライバー、その名もロストドライバーをベースに士道の使う10の天使の力を疑似的に再現したガイアメモリの起動デバイスなの。そして原型となったロストドライバーもガイアメモリを使えば簡単に変身できる。総じてガイアドライバーで変身できるのは、ベルトによって怪人にもヒーローにもなれる、危険なアイテムよ」
士道「じゃあ、この力は怪人でもヒーローでもないの?」
澪「まあ、精霊と言う独立した存在の力を使うから、好きに呼べばいい、士道がカッコいいと思った名前で良いんじゃないかな?」
士道「ありがとう、それじゃあ少し考えてみるよ」

士道は澪と会話を終えるとベルトを外す。

アストラ「会話は済んだか?」
キース「何を話しこんでたんだい?」
士道「ガンマドライバー、これに秘められてる力は、ヒーローや怪人と別物らしい。だから俺のヒーローとしての名前は何でも良いみたいだ」
マリア「士道、まさか……」

士道は自慢げに自らの名を名乗った。

士道「俺の名は仮面ライダー……」

ドガアアァァァァ!!

マリア「何の音だ!!」

外に出るとそこには……

全身が廃棄物の袋を繋げた様な3体の怪人が街を襲っていた。

メンバーは被害を止めるべく、変身を始めた。

マリア「Seilien coffln airget-lamhtron」

マリアは光と共にシンフォギアシステム、アガートラームを身に纏い、それに続く形でキースもスカイハイへと変身、獅子兄弟も指環を天に掲げ、スーツを転送し、装着した。

大きな体の怪人に先陣を切ってマリアが攻撃を始める。

マリア「止まれ、この俗物共!!」

四方に剣を鞭状に展開し、領域を生み出すとマリアは怪人に対し問いかける。

マリア「お前は何者だ?」
怪人「知っていると思うか?」
マリア「ならば死ね」

怪人に情け容赦なく剣を引き上げた。

ザザァァァ!!

全身を8分割され、怪人は沈黙した。

そしてマリアは怪人の正体を目にすると……

マリア「これは……ただのゴミ……」

スカイハイ「サイクロンリーフカッター!!」

スカイハイの風を操る能力で葉を巻き上げ、怪人にぶつける。だが、全身を切り刻まれるとそこに残ったのはゴミだけであった。

スカイハイ「どういう事だ?」

レオ「このデカブツがああ、処理場送りにしてやるぜ!!」
アストラ「その身体を……剝いでやるッ!!」

全身を部分的に力で破壊する、だがそれも当然のごとくただのゴミだった。

レオ「どうなってやがる、何故ゴミが勝手に……」

???「いやー面白いモノ見せてもらったよ」

5人「!!!!」

そこに現れたのは全身に不気味な動物の刺繡の付いたマントを靡かせた奇術師だった。

レオ「誰だテメェ!!」

???「ほう、随分と血の気が多い人だなあ、まあ焦らすのも楽しいけど丁重に答えよう」

奇術師は黒い箒を手にくるりと回し、ガイアメモリを引き抜く。

???「では、改めて、僕はアイザック配下の新聞記者、バアルドーパントの蛭川光彦です」
マリア「新聞記者だと?」
蛭川「ええ、それなりにキャリアがあってね、ある時にアイザックから僕の実力を見込んで魔王バアルメモリの被験者になり、見事適合出来た逸材さ」
スカイハイ「さっきの怪人は君が生み出したのか?」

蛭川はバアルメモリを手にすると答える。

蛭川「勿論、僕がその辺で見つけたゴミ袋から作った。バアルの能力、複製と封印でね」
士道「複製と封印の能力!!それって……」

蛭川「おっと、君は能力に覚えがあるみたいだね、じゃあ君にヒントをあげよう」

バアル!! パチン!!

蛭川はバアルメモリを起動し、指を鳴らしてメモリを消す。

蛭川「霊変術(マギナ)

突如として蛭川は黒い炎を身に纏い、バアルドーパントへと姿を変える。

バアル「まあ、見てな」

バアルは箒を召喚し、その辺に散らばったゴミに光を当てる。

バアル「サーカスの人気者を呼んじゃうよ、いでよ、ライオンさーん♪」

バーン!!

ライオン「グルオォォォ!!」
士道「ゴミがライオンに!!」

興奮状態のライオンがレオとアストラに襲い掛かる。

レオ「どうなってんだ、こいつは!!」

士道はそのバアルの能力を見て戦慄する。

士道「蛭川、その能力は七罪の力、贋造魔女(ハニエル)の力じゃないのか!!」
バアル「残念だけど元の能力については理解する気が無くてね、ああ、忘れてたけど君にはとっておきの遊び相手を用意してるよ」
士道「なんだと……」

バアルは箒から鏡を取り出し、ある人物を召喚する。

バアル「君にアイザックからプレゼントだ」

鏡から現れたのは……

「シドー!!」

士道「十香……十香なのか!!」

士道が十香の元へ近づこうとした瞬間……

十香「シドー、逃げて!!」
士道「!!」

突如として十香は苦しみながらナヘマーメモリを手にする。

十香「やめて、やめて!!」

ナヘマー!! ガシャン!!

十香はベルトにナヘマーメモリを起動、装填し変身する。

黒い魔法陣が展開され、十香を鎖で縛り上げると黒い砂の様な物が全身を覆い、十香は鎧の怪物へと姿を変えた。

十香「ぐああッあああああああああ!!」

変わり果てた十香の姿に愕然とする士道、士道の頭に過るのは十香と過ごした記憶、士道は絶望していた。

士道「十香……そんな……」

士道は絶望の中、サンダルフォンメモリを強く握った瞬間……










士道「これは……」

全く無反応だったフェザーに紫の光が宿り、士道に力を与える。

士道は身体から溢れる力と暖かさに絶望が消え、その目には力が宿っていた。


士道「十香、お前が残してくれた希望、絶対に守って見せる。だから、十香の力……

全て俺に預けてくれ!!」

ガシャン!!

ガンマドライバーを装着し、右手にサンダルフォンメモリを手にする。

サンダルフォン!!

ガシン!!

左のスロットにガイアメモリを差し込むと士道は腕でワイドショットの構えを取り、スロットを横に倒した。

サンダルフォンッ!!

士道「変身ッ!!」

全身に紫のスーツを身に纏い、サンダルフォンソードを掴むと衝撃波と共に姿を変えた。

十香「士……道……」

サンダルフォンソードを地面に突き刺し、士道は名乗った。





士道「俺の名は……仮面ライダー……サンダルフォンだッ!!」



 
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