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オズのホボ王子

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第三幕その四

「これまでかかしさんと樵さん、大尉ともお話をしたんだよね」
「それで三人共来てくれるよ」
「僕達四人は何も食べないし飲まないからね」
「そのことはわかっているよ」
 王子も承知していると答えます。
「だからね」
「このことはだね」
「安心してね」
「参加させてもらうね」
「是非ね」
「それではね」
 ジャックもそう聞いて安心しました、そして彼とも笑顔で一時のお別れの言葉を交わしました。そうしてです。
 王子は皆に今度はこう言いました。
「今度は熊センターに行こう」
「あそこね」
「うん、それでどうもクマセンターの近くのテーマパークにね」
 そこにというのです。
「妖精の女王様とね」
「六人の大臣の娘達がいるのね」
「七人でお邪魔して遊んでいるそうだから」
 王女にこの辺りの地図を見つつお話します。
「妖精の国のホームページを確認したら」
「それなら丁度いいわね」
「うん、それじゃあね」
「熊センターとね」
「テーマパークに行こう」
「それではね、しかしね」
 王女は王子のお話をここまで聞いて言いました。
「あっという間にね」
「かかしさん達のところに行けたね」
「ええ、王子のお陰でね」
 こう言うのでした。
「それが出来たわ、王子ってね」
「僕は?」
「ほら、最初変身していたでしょ」
「ああ、リンキティンク王と一緒の時はね」
「あの時は悪態ばかりでね」
 そればかりでというのです。
「とてもね」
「こうした風にはなんだ」
「なるなんてね」
 そうはというのです。
「思わなかったわ」
「あの時の僕は間違っていたよ」
 王子は王女に真面目なお顔で答えました。
「色々捻くれていてね」
「それでなのね」
「リンキティンク王にもね」
「悪態ばかりついていたの」
「あれは駄目だったよ」
 反省して言うのでした。
「今思うとね」
「それで態度をあらためたのね」
「うん、素直になって」
 そうしてというのです。
「晴れやかな気持ちでものを考えて」
「動いていくことね」
「そして喋ることもね」
 このこともというのです。
「まっすぐにだよ」
「あるべきね」
「人間の姿に戻った時にわかったよ」
「それで今はなのね」
「こうした風にしているんだ」
「そっちの方がずっといいわ、捻くれていると」
 どうしてもとです、王女は言いました。
「ものの見方や考え方もね」
「捻くれるね」
「それで何をしてもね」
「捻くれてね」
「よくならないわ、だから今の貴方は」
「こうして皆を案内出来ているね」
「若しあの時の貴方ならね」 
 人間の姿に戻る前のというのです。 
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