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オズのホボ王子

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第一章その七

「最近は」
「そうだよね」
「あまり出ていなくて」
 それでというのです。
「久し振りでね」
「尚更だね」
「楽しみよ、そして旅に出ても」
「この顔触れではね」
「貴方と会うことも随分久し振りだし」
「それで一緒に旅するなんてね」
「面白いわ」
 是非にというのです。
「これから何が起こるか期待しているわよ」
「僕もだよ、じゃあ行こうね」
「旅をしていきましょう」
「この道を歩いていけば」
 黄色い煉瓦の道、今自分達が歩いている道を見て言いました。
「都に着くよ」
「必ずね」
「だからね」
 それでというのです。
「このままね」
「歩いていけばいいわね」
「そうしていこう」
「黄色い煉瓦の道はいいわね」
 王女はしみじみとした口調で言いました。
「その上を歩いていけばね」
「うん、そうしていけば絶対に安全だしね」
「道に魔法がかかっていてね」
「安全を保障してくれるし」
「そう、そしてね」
「絶対に都に続いているから」
「本当にいいわ」
 楽し気に歩きながらお話しました。
「安全で楽しい旅を保証してくれるから」
「全くだね」
「黄色い煉瓦の道がオズの国の公道で」
 ジョージも言ってきました。
「オズの国中を通っていますね」
「そう、そしてね」
「都に通じていますね」
「オズの国の要所を全てつないでいてね」
 王子はジョージにお話しました。
「そしてだよ」
「都にもですね」
「つながってるよ」
「そうですね」
「だからね」 
 それでというのです。
「僕達もね」
「この道を進んでいけばいいですね」
「そうだよ、じゃあ行こうね」
「はい、都まで」
「それでお昼だけれど」 
 お昼のお話もしました。
「何を食べようか」
「お昼ですか」
「うん、何がいいかな」
「私も魔法のテーブル掛けを持ってるわよ」
 王女が言ってきました。
「あのどんな食べものも好きなだけ出せるね」
「あれをですか」
「ええ、持っているわよ」
 こうお話するのでした。
「だからね」
「それで、ですか」
「お昼はね」
「何でも出せますか」
「好きな食べものと飲みものをね」
「それはいいですね」 
 ジョージも笑顔で応えました。 
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