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私はいじわる 小悪魔が住みついた

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6-⑺

 私達は、職員室の末永先生のもとに

「先生 ウチ等 先生の気持もわからんと ごめんな ウチ等 あのクッサイ部屋で充分 別に 裸になるわけちゃうしな 教育委員会にわかっても ウチ等の希望やって言うから セクハラ心配せんでもええでー」と、鈴花ちゃんが大きな声で・・

「ちょっとー 鈴花 そんな大きな声で・・ 職員室やでー ちゃうねんで、先生 ごめんなさい 鈴花 言い方 乱暴やけど 悪気ないんよ」と、私は、焦ってフォローしたつもり。

「そう わたし あの部屋好き きれい だから 私 毎日 掃除する」と、オーカも

「そっ そうか 良かった お前等 チームワーク良いな あー 明日から、4人増えるぞ 女子部員」

「えー じゃあ その人達 いきなりじぁゃあね 先生 とりあえず ウチ等のかわりに保健室で」と、小さい声に先生にささやいていた。

「う うん 頼むよ 面倒みてくれ お前等で」

「せんせい 違うでしょ チッチッチー」と、口元に人差し指を持って行って左右に振って・・

「あー ゥン 君達で、面倒みてくれ」

「よーし じゃぁ ウチ等で 先生を全国に連れていくぞー オー」と、他のふたりもこぶしを突き上げて・・びっくりしたみたいで、職員室の全員が見ていた。

 先生は、焦って「わかった わかったから 早く 練習に行けって」と、私達の手を押さえ付けていたけど、何人かの先生は笑っていた。

 そして、グランドに出て行くと、女の子が近づいてきて

「私も 混ぜてくんないかなー」と、言ってきた。私達が顔を見合わせて、戸惑っていると

「2年の天野香澄(あまのかすみ) 去年までバドミントンやってたんやけど、事情あってなー ほんまはサッカー部に入ろ―って思ってたんやけど、あんたらの練習見ててな 私も野球やりたくなったの だから」

 そしたら、恭一先輩がやってきて

「天野先輩の妹やろー バドミントンはどうした?」

「うん もう 誰もおらへんねん 私 ひとりになってしもてね 廃部やね」

「そうか 3年が卒業してしもたしな 相棒はどうした?」

「あの子 転校してんか 海外やって」

「えー 新入部員もいてへんのんか?」

「うん 勧誘もやってへんからな それでな 私 お兄ちゃんがやってたせいか 前から野球も興味あってん」

「ちょいちょい 試合 応援に来てくれてたもんなー いや 野球 やりーな この子らも今年からやねん 女子部 目指してんねんって まだ、人数少ないけどな」

「お願いしまーす」と、私等も頭を下げていた。

 
  
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