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ツバサクロニクル☆桜花舞蒼録

作者:蒼真疾風
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第一話:必然のデアイ

 
前書き
Attention
※この作品はアニメ「ツバサクロニクル」の夢小説です
※原作・アニメ沿いです
※特殊能力ありです
※自己満足で書いてます
※完結を目指しますが消してしまう場合もありますので
閲覧する際は自己責任でお願いします閲覧後の苦情は受け付けません
※捏造している部分もあります
※基本的になんでもOKな人向けです。
※黒鋼よりです 

 
ここは砂漠の中にある一つの国「玖楼国」

一人の少年が家の中に入ると一つの写真盾を手に取り話しかけていた
彼の名は「李・小狼」考古学者を目指す父と旅をして遺跡の発掘の仕事をしている
14歳の少年だ

小狼「ただいま、父さん‥‥。
やっぱりこの国の遺跡は殆どが砂の下に埋まってるみたいだよ

父さんが考えていた通りだ。西の遺跡はもう発掘が進んで‥‥」

と報告している途中にドアをドンドンと叩く音が聞こえて中断して訪問者の対応のためドアを開けると訪問者はいきなり小狼に抱き着いたのだ
突然のことに驚いた小狼はバランスを崩し訪問者に押し倒される形で背中から地面に激突した


「小狼!!」

小狼「うわ!」

ドサッ

「おかえりなさい、遺跡の発掘はどうだった?熱は?ケガは?
ごはんちゃんと食べてた?」

とニコニコしながら問い詰めているのは小狼の幼馴染でありこの国の姫「さくら」だった

小狼「大丈夫でした‥‥」
さくら「‥‥むぅ、敬語‥‥」
小狼「はい?」
さくら「敬語‥‥嫌だって言った‥‥」

さくらは不貞腐れたようにそっぽをむき、もう一度「さくら」と呼ぶように促すと小狼も渋々「さ、さくら」と呼んだ。すると照れたように「えへへ」とほほ笑むさくらは愛らしかった

そして小狼を押し倒しているような状況に今になって気づいたさくらは慌ててその場から退いた

さくら「ご、ごめんなさい重いよね!?」
小狼「え?‥‥あ!」

少し離れたところに向き合う形で座りなおすと改めて「おかえりなさい」、「ただいま」と言いあった。

さくら「次はいつまでこっちにいられるの?」
小狼「着替えを取りに戻っただけだからまた、直ぐに戻るよ」

と言うとさくらはあからさまに「そう」と落ち込んだ。
荷物を探る小狼は手を止めてさくらに振り返った

小狼「発掘に向けて買い出しがあるんだ‥‥一緒に行かないか?」
と提案すると嬉しそうにうんと頷いて二人で町へ出かけることになったのだ。

街へ出かけるとあたりを警戒しながら自身のフードを深くかぶりながら歩いていた
その様子に疑問を感じた小狼は率直な疑問をぶつけた

小狼「さっきから、なにをきにして‥‥もしかして、またお城を抜け出して?」
さくら「だって私が小狼のところにいくというと兄さまご機嫌斜めになるのよ」
小狼「王様は妹のことが心配なんだよ」
さくら「そうかな‥‥単なる意地悪みたいな気がするんだけど‥‥あ!」

さくらは市場で売っている一つのりんごを手に取ってしゃがんだ


さくら「あぁ~!おいしそう小狼今日の夕飯はこれにしようよ!」

定員「よかったら持っていくかい?」
さくら「え、いいの!?」

定員「外ならぬ姫様の頼みならね」

と笑顔で答えるお店のおばあさんが答えると周りにいた人たちも反応し「姫様だ!」「姫様がおられるぞ!!」とサクラ姫のまわりに集まってくるとさくらは笑顔でかえしていた

騒ぎを聞きつけて城の警備隊がこちらに駆け寄ってくる声が聞こえた

警備隊「姫様がおられるぞ!!」

小狼「城の警備隊!」
さくら「捕まったらお城に連れ戻されちゃう!どうしよう」

小狼は無言でさくらの手首を掴むとさくらは驚いた声を上げる
さくら「えっ!?」
小狼「いくぞ!!」

小狼はもうダッシュしてその場を逃げるように離れた

そして遺跡と町が向かい合うようにして位置しておりその真ん中には座れるような岩場がありその場に思わず二人とも倒れこんだ

「「はぁあ~!」」

さくら「こんなに走ったの久しぶり」
小狼「俺もだよ…」

一息ついたところで走った時に握ったままの状態だということにお互いが気づいて小狼が手を放そうと起き上がろうとした
それをさくらが止めた

小狼「‥‥え?」
さくら「もう少しだけ‥‥このままでいさせて?」

小狼は何も言わず寝ころんだ

そして落ち着いた頃二人は起き上がり手を放し目の前に佇む遺跡を眺めながら今までのことを思い出していた

小狼「‥‥あの遺跡を発掘するのが死んだ父さんの夢だった」

さくら「もう7年になるのね、小狼がこの国に初めて来てから‥‥」
小狼「考古学者だった父さんはこの国の遺跡調査の許可を得るためにお城にでむいたんだ」
さくら「あのときはじめて出会ったんだよね私たち‥‥」
小狼「父さんは発掘作業の仕事の途中でなくなってしまったけど‥‥幸せな人生だったって父さん笑ってたよ‥‥」


さくら「小狼は私のお城に住む気はない?」
小狼「城に?それは‥‥おかしいよ」
さくら「おかしくないもん!小狼は私の大事な幼馴染だもん」

小狼「王族でもない人間が城で暮らすことなんてできないよ。それに遺跡の発掘の仕事で十分暮らしていけるし」

さくら「でも‥‥お仕事で最近会えないし。寂しいよ‥‥小狼は、寂しくない?」
小狼「寂しいよ?でも発掘は俺と父さんの‥‥」
さくら「わかってる‥‥大事な夢‥‥なんだよね?わかってるけど‥‥やっぱり会いたくなるの‥‥」
小狼「‥‥」


さくら「私いつも寝るとき考えてる小狼何してるかな?って‥‥わたしのこと少しは考えてくれてるかな?って‥‥」


さくらはりんごを見つめながら自分の思いのたけをぶつける
小狼「‥‥考えてるよ、俺も‥‥考えている」

さくら「あのね、私小狼に言いたいことが、あるの‥‥わたし‥‥小狼の事」

言葉の続きを言おうと足した瞬間に城の鐘が大きく鳴り響き驚いてその場で倒れこんでしまった
リーンゴーンリーンゴーン

小狼「大丈夫?」
さくら「ちょっとびっくりしちゃっただけ!!‥‥鐘がなったから戻らなきゃ」
小狼「送っていこうか?」

さくら「ううん大丈夫」
小狼「あっ!」

さくらは小狼に背を向けて一歩歩き出した後思い出したかのように告げる
さくら「あのね、さっき、いいかけたことまた次あったとき‥‥いうね!絶対に言うから待ってね!」

そう言ってさくらはお城のほうへと歩き出していった
さくらが見えなくなるまでみつめながら小狼は消え入るようにつぶやいた

小狼「‥‥こんな気持ちになるのはよくないよね?父さん‥‥。
いくら幼馴染だからと言ったって相手は、王族の御姫様なんだから‥‥」

玖楼国ー城内ー

お城に戻ったさくらは誰にも見つからないようにこそこそと動きながら自分の部屋を目指して歩いてるとどこからか声を駆けられて思わずどきっとしその声がしたほうを見ると玉座で寛いでいるさくらの兄「桃矢」の姿があった

桃矢「丸見えなんだよさ・く・ら!」
さくら「ひっ!‥‥た、ただいま桃矢兄さま」

桃矢「またあの小僧のところか?」
さくら「小僧じゃないもん小狼だもん!小狼はお仕事してて偉いんだもん!」

桃矢「偉かろうがガキはガキだ!」
とからかう桃矢にのしかかって言い合いをしている兄弟を止めに入ったのは玖楼国の神官「雪兎」だった

雪兎「お二人とも‥‥その辺になさってはいかがでせすか?」



 
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