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兄妹一緒に救われて

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第二章

 二匹は家の中でいつも一緒にいた、マックスの方がやや大きく。
「よく食べるな」
「そうよね」
 夫婦はキャットフードを美味しそうに食べる彼を見て哂って話した。
「元気でな」
「それでよく食べてね」
「もっと元気になってるな」
「そうよね」
「そしてブルーは」
 マックスと一緒にご飯を食べている彼女も見て話した。
「人懐っこくてな」
「優しいいい娘ね」
「そうだな」
「そして二匹でね」
「食べ終わるとな」
「ニャア」
「ニャオン」
 すぐに遊びだした、二匹でじゃれ合い家の中を駆けてだった。
 そうして気持ちよさそうに寄り添い合って寝る、その彼等を見てまた話した。
「一緒に家に迎え入れたし」
「それじゃあこれからもね」
「この子達は一緒だ」
「そういられる様にしていきましょう」
 二人で笑顔で話してだった。
 そうして彼等を大事にしていった、夫婦は何時までも二匹と一緒であった。アメリカの首都ワシントンでの話である。
 そしてある日のことだった。
「ニャア」
「ウニャア」
 二人の間に生まれた男の子にだった。
 二匹は寄り添った、そうしてだった。
 一緒に寝たが夫婦はそんな二匹と自分達の子供を見て言った。
「弟か」
「二匹共そう思ってるのね」
「そうみたいだな」
「じゃあマイケルはね」
 二人の間に生まれた子供の名前も話した。
「これからはお兄さんお姉さんとね」
「仲良くな」
「一緒に過ごすのね」
「そうなるな」
「そう思うと余計によかったわね」
「ああ、マックスとブルーが家に来てくれてな」
「本当によかったわ」
 妻は夫に笑顔で話した。
「つくづくね」
「家族を幸せにしてくれて」
「猫は天使と言うけれど」
「兄妹で来てくれたんだ、その天使達が」
「こんないいことはないわね」
「本当にそうだな」 
 こう話した、赤子に寄り添って寝ている二匹を見て。


兄妹一緒に   完


                2022・3・25 
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