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ドリトル先生とめでたい幽霊

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第十幕その二

「言ってるしね」
「あのCMもいいよね」
「まさにそうした蟹を食べる」
「そうして食べてみると」
「物凄く美味しいよ」
「全くだよ、蟹は美味しいよ。特に」
 ここで、でした。先生は。
 蟹みそを食べてこう言いました。
「この蟹みそがね」
「あっ、そこが特にだよね」
「蟹って美味しいよね」
「卵と並んでね」
「そうよね」
「だからね」
 それでというのです。
「蟹みそを楽しむよ」
「うん、それじゃあね」
「蟹みそも食べよう」
「実際に美味しいしね」
「蟹を食べて」 
 先生は今度はお酒を飲みました、日本酒ですが。
 その日本酒を飲んでこうも言いました。
「お酒も飲んで」
「最高の組み合わせだね」
「日本にいるとね」
「こうした楽しみも出来るからね」
「やっぱり日本はいい国で」
「大阪は最高の街だね」
「うん、じゃあ次はあの場所に行こうね」
 お酒も飲みつつです、先生は皆と一緒に蟹を満喫してです。
 今度は道頓堀の橋のところに来ました、傍にグリコの広告が見えるあの橋です。その橋のところに来てです。
 先生は皆に笑顔で言いました。
「この橋は言うまでもないね」
「そうそう、法善寺横丁に行く時も通るしね」
「大阪に行くとよく通るしね」
「大阪の橋は多いけれど」
「一番有名な橋かもね」
「そしてね」
 先生はさらに言いました。
「ここは阪神が優勝すると」
「そうそう、皆飛び込むよね」
「阪神が優勝したら」
「その時はね」
「というかね」
 ここでガブガブが橋の下を見下ろして言いました。
「ここに飛び込むってね」
「衛生的に問題あるよ」
「どう見てもね」
 オシツオサレツも橋の下を見ています。
「かなり汚いね」
「ここに飛び込むと」
「確かだれだよね」 
 ホワイティも言います。
「昭和六十年の優勝の時からそうしているんだよね」
「それまでしてなかったんだよね」
「そうみたいね」
 チープサイドの家族も橋の下を見ています、そのうえでの言葉です。
「昭和三十七年と三十九年の時は」
「一度もね」
「あの時の優勝は凄く盛り上がっていて」 
 トートーが言います。
「それで喜びのあまりだね」
「ここに飛び込んで」
 そしてとです、老馬は言いました。
「はじまったんだね」
「あの時は日本一になったからね」 
 ポリネシアはこのことを言いました。
「余計に凄かったんだね」
「いや、あの日本一は伝説だよね」
 ジップは嬉しそうに言います。 
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