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ハッピークローバー

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第十五話 夢があるからその十四

「勉強家なの」
「こいつそうなんだよ、工業科で成績トップクラスなんだよ」
「そうなの」
「この前の中間三番でな」
「それは凄いわね」
「他にも色々調べてるんだよ」
「調べるのは好きなものだけだ」
 越智はクールに述べた。
「別に凄くない」
「そう言えるのが凄いわよ」 
 富美子は越智のその考えに述べた。
「かえって」
「そうか」
「私そう思うわ」
「まあ今はブルマじゃなくてよかったわね」
「そうね」
 留奈と理虹はこのことを素直に喜んだ。
「それは言えるわね」
「私達が穿かなくてね」
「あんなの絶対に嫌だから」
 一華も言った。
「ブルマはね、いつも下着か水着で授業受けてる様なものよ」
「体育の授業にね」 
 かな恵も応えた。
「それこそ」
「そんなことしたら」 
 それこそというのだ。
「もうどんな目で見られてどんなことを」
「まあそれは男の子の性分でも」
「何かブルマだと嫌なのよ」
 絶対にというのだ。
「あれはね」
「一華ちゃん的にはそうなのね」
「何があってもね」
「私も嫌だけれど」
「私はちょっと極端?」
「コスプレ位ならよくない?」
 かな恵は一華に焼酎のカクテルを飲みつつ言った。
「成海君とだけなら」
「えっ、俺!?」
 話に出た成海は驚いて一華に言った。
「そこで」
「彼氏だからね」
「それでなんだ」
「若しもだからね」
「ああ、若しもなんだ」
「そう、コスプレでね」
 それでというのだ。
「それならよくない?」
「まあね」
 それならとだ、一華も考える顔で応えた。
「いいかしら」
「大勢の人に診られるなら嫌でも」
「彼氏とだけならの場所ならね」
「そうよね」
「まだいいわ。けれどバニーガールよりもね」
 一華はかなり真剣な顔で述べた。
「ブルマはね」
「抵抗あるの」
「私的には」
「バニーガールの方が際どいと思うけれど」 
 達川は一華の向かい側で首を傾げさせて言った。
「流石に」
「そうかしら」
「あれも水着みたいな服だよね」
「ええ、肩も出しててね」
「それに網タイツだから」
「それでもね、私としてはね」
 一華は自分の感覚から話した。
「ブルマの方がなのよ」
「嫌なんだ」
「あれ下着もはみ出るからね」
「そのこともあってなんだ」
「嫌なのよ、ただ彼氏と一緒でね」
「二人きりなら」
「いいかしら」
 こう言うのだった。 
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