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モンスターハンター 寒冷群島の紅き鬼狩り

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第六話 鬼狩り穿つ猛毒姫

ドラコたちにリオレイアが襲いかかる!

「来たぞ!避けろ!」

「お、おう!」

「はいっス!」

「....ッ!」

突進は躱すことが出来た。が。

「きゃっ!」

「なんと、クリスティアーネが小石につまづいて転んでしまった。

「し、しまった.....」

「危ない!」

ドラコがクリスティアーネを守るべく彼女の前に立つ。

そしてリオレイアのサマーソルトをまともに喰らい、毒を喰らってしまった。

「がああっ.....!?」

「ドラコ様!」

「ドラコ!」

「えっと、解毒薬!」

「......グッ....」

「ドラコ!しっかりせい!ドラコー!」


毒にしては回るスピードが早すぎる。ドラコは力尽きてしまい、(死んではいない)ネコタクで運ばれた。

「毒やない、猛毒や!」

「ドラコ様は耐毒珠を付けていたはず...」

「耐毒珠でも絶えられない猛毒っすか!?」

クリスティアーネたちはドラコの分も攻撃するが....

『ギャオオオオオオオオオオオオオオォォォ!』

リオレイアを怒らせてしまった。その怒気を見たシンたちは....

「なんやあれ、紫毒姫か?」

「紫毒姫って...."二つ名"個体っすよね...」

「似てますが....どこかが違います...」

『ギャオオオオオオオオ!』

三人が話してる間にもリオレイアは雄叫びを上げて火球を吐き出したり、尻尾を振って毒の棘を飛ばしてくる。


隙を見てシンが罠を仕掛けるが、なんとリオレイアは踏み砕いてしまった。

「.....なんやて!?罠が効かへん!」

「古龍みたいです....」

「リ、リオレイアって飛竜種ッスよね?罠効くはずじゃ....」

「待たせたな!」

その時、ドラコが戻ってきた。手には見慣れぬ双剣を握っている。

「な、なんやその双剣は!?」

「見たことない武器っス....」

「封龍剣【超絶一門】!太古から復活した双剣だぜッ!」

ドラコは封龍剣【超絶一門】を掲げ、鬼人化をかける。

「はああああああああああッ!」

前に飛び込みながら斬りつけ、リオレイアにヒットすると飛び上がり、猛回転を繰り出す。

『ギャオオオオオオオオ!?』

「すごいッス!効いてるっス!」

「せやな.....あの武器そんなに強いんか?」

「....もしかすると、あの武器は龍属性なのでは?」

「「龍属性?」」

首を傾げるふたりにクリスティアーネが説明する。

「座学で習ったことがありましたよね。リオレウスやリオレイアは龍属性が最大の弱点と。素人には龍属性武器を用意するのは難しいので2番目に苦手な弱点で攻撃することを推奨しているはずです....」

「....そーいや属性についてやったなぁ」

「属性によって有利不利がある...ッスね」

「....こいつは元々すごく風化した双剣なんだ。少し強化したところで村長が『いにしえの竜骨』と『古龍の血』をくれてな。このお陰でコレに強化できたんだ」

3人が話してるところに、一旦離脱したドラコが戻ってきて武器について話す。

「ドラコ....まさか火山で採掘しまくったんか?」

「資金稼ぎも兼ねてな....。途中主任...ウラガンキンに出くわしたけどw」

「wじゃないっスよ!」

「一種の修行....でしょうか」

「修行と資金稼ぎの両方だな。」


ドラコが加わり4人の攻撃は激しさを増した。リオレイアの尻尾や火炎弾を躱しつつ高威力の攻撃を叩き込んでいく。

「っしゃああ!トドメだァァァ!」

ドラコの凄まじい勢いの乱舞に圧倒されるリオレイア。そしてとうとう地面に倒れ伏した.....

「た、倒したっス!」

「っしゃ、剥ぎ取りや。...毒の棘には注意やな」

「ドラコ様を侵した猛毒....危険ですね」

「なあ、剥ぎ取りは一旦待ってくれないか」

リオレイアの亡骸を剥ぎ取ろうとした3人を呼び止める。

「は?どないしてん?」

「もしかして自分だけが剥ぎ取りをしようとしてるんスか?」

「見損ないました....」

ドラコの発言を迷惑ハンターがよく言う発言と受けとったのか、3人はドラコを非難する。ドラコは慌てて自分の真意を伝えた。

「ちょ!?違う違う.....そういう事じゃないんだよ。このリオレイア、普通のやつじゃないから、専門家に調べてもらった方がいいなと思ってさ」

「あー....せやな...」

「罠も効かなかったッスし、普通のリオレイアより大きくて獰猛だったッスね...」

「なるほど.....。確かに、今まで見たリオレイアとは違いますね。...ドラコ様の意見は一理ありますが....剥ぎ取った素材でも十分では無いでしょうか?」

「...そりゃそうだな...」

「弱っ!?ドラコ弱っ!?」

「秒で論破されたッス!?」

クリスティアーネが一歩上手だったようで、ドラコは秒で論破されてしまった。

「首と尻尾の棘は俺が持って帰って専門の人達に調べてもらうことにするよ」


「うっかり毒に侵されへんようになー」

「....大丈夫だよ!」

兎にも角にも、クエストはクリアである。


その後、リオレイアを調べてもらったのだが....


どうやら、嵐に巻き込まれたかのような傷跡を持ち、百竜夜行に関連がありそうなモンスターだと分かった。

このままだと百竜夜行を率いていたのかもしれないとも言われた。

「.....その傷をつけた存在に備えて力を蓄えてたってことかな....」


このリオレイアが「ヌシ」と称されるのは、まだ先の話である.....
 
 

 
後書き
ワーニェ村のとあるお店で休憩をとることにしたドラコ達。そこでドラコがクリスティアーネに告白した話を詳しくすることになり.....

次回 モンスターハンター ~寒冷群島の紅き鬼狩り~
『玉砕!?ドラコの青春恋愛白書』 
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