| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハッピークローバー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十三話 合コンのはじまりその八

「実際授業があまりにも酷かったから」
「評判通りにか」
「それで戻ってきたけれど」
「変わらなかったんだな」
「自分が崇高と思っている授業がね」
 それがというのだ。
「どんなに酷い内容か全然自覚していないから」
「再教育受けてもか」
「全然みたいだよ」
「よくなっていないんだな」
「何しろ口を開けば遅れてる遅れてるで」
「そもそも何に遅れているんだ」
 越智は腕を組みそこを問うた。
「一体」
「自分の基準でだよ」
 伊東はあっさりと答えた。
「自分はこの授業は何処まで進む」
「そう決めてか」
「それが出来ていないからね」
「遅れているか」
「それで生徒に教えるよりも」
 それよりもというのだ。
「授業をそこまで進める」
「それだけしか考えていないか」
「つまり自己満足か」
 古田はここまで聞いてこう言った。
「あいつの授業は」
「そうだよ、自分が進めたい」
「それだけか」
「それで生徒にわかってもらうとかね」
 自分が教えることをだ。
「もうね」
「考えていないんだ」
「大事なのはそこまで進めることで」
「他は考えていないか」
「受験のことも。それでテストも」
 これもというのだ。
「生徒のことを考えていなくて」
「自分の自己満足でか」
「作っていてね」
 そえでというのだ。
「異常に難しいんだ」
「しかも授業内容がそれか」
「うん、生徒が大事じゃなくて」
 生徒が理解することを考えておらずというのだ。
「自分の満足がね」
「大事か」
「それで授業やっているんだ」
「酷いな」
「だから評判悪いんだよ」
 その授業がというのだ。
「もうこんなのが例えば巨人の監督したら」
「巨人はもっと弱くなるか」
「今でも勝率一割台だけど」
「ゼロ割いくか」
「そうかもね、阪神の監督しても」
 巨人とは逆に毎年優勝のこのチームですらというのだ。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧