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ハッピークローバー

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第十三話 合コンのはじまりその三

「擦れ違った位かしらね」
「うちの学園中学も生徒多いからね」
 理虹は一華に応えて述べた。
「だからね」
「どうしてもね」
「皆覚えるなんてね」
「同じ学年でもね」
「難しいのよね」
「どうしてもね」
「一つのクラスが四十人で」
 理虹はその数も言った。
「それでそのクラスが三十以上あって」
「それだけ生徒もいるし」
「高校もっと多いけれどね」
「一学年三千人いるわよね」
「全学科でね」
「それだけいたら」
 それならというのだ。
「もう覚えていない人もね」
「普通にいるわね」
「俺もこの連中知ったの高校入ってからだよ」
 成海も言ってきた。
「同じ工業科に入ってさ」
「そうだよな」
「うちの学園本当に生徒多いしな」
「半分は留学生だしな」
「世界から人来てるし」
「そんな大きな学校だからな」
 それでとだ、成海は言った。
「どうしてもな」
「千人の名前全部覚えられるか」
「それに顔もな」
「そう思うと難しいよな」
「だったらな」
「知らなくて当然だな、同じ団地といっても」
 住んでいる場所の話もした。
「滅茶苦茶でかい集合団地だしな」
「それじゃあな」
「誰が誰かわかるか」
「それもな」
「言うまでもないな」
「そうだよな、けれど知らないならな」
 それならとだ、成海は笑って言った。
「これからな」
「知ればいいよな」
「知らないなら知ったらいいよな」
「そういうことだよな」
「簡単な理屈だな」
「ああ、じゃあ今からな」
 成海は友人達にあらためて話した。
「カラオケボックスに行こうな」
「そうしようね、あのお店八条グループだし」
 その系列のチェーン店なのだ、八条グループはカラオケにも進出していて全世界にカラオケのチェーン店を展開しているのだ。
 かな恵はこのことからだ、成海に笑顔で話した。
「私達グループの社員の家族だから」
「ああ、半額サービスだからな」
「グループの社員さんと家族の特典でね」
「グループのお店や商品半額だからな」
「それで利用して買えるから」
「それじゃあな」
「合コンもね」
 それの場所もというのだ。
「丁度いいよね」
「そうだよな」
「だからね」 
 それでというのだ。
「予約もしてるし」
「今から行くか」
「そうしようね」
「あそこ前も行ったしね」
 ここで一華が言ってきた。 
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