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第十三話 合コンのはじまりその一

               第十三話  合コンのはじまり
 成海も服装に気を使っていた、赤いブラウスで白いネクタイをしている。スラックスは黒で髪もセットしている。
 その恰好を見てだ、かな恵は彼に笑って尋ねた。
「意識してる?」
「いや、俺は紹介とセッティングだけだけれど」
 それでもとだ、成海はかな恵に笑って答えた。
「やっぱりさ」
「意識してるのね」
「合コンだろ?相手いてもな」
 それでもというのだ。
「こうした時ってどうしても」
「お洒落するのね」
「母ちゃんに無理してるって言われたよ」
「そうなの」
「ネクタイなんかしてとかさ」
「成海君ネクタイ好きよね」
「それだけでお洒落って感じするからさ」
 成海にしてはというのだ。
「だからさ」
「それでなのね」
「自衛隊の人がしてるから」
 彼等がというのだ。
「それでなんだよ」
「ああ、自衛隊の人ね」
「お巡りさんも」 
 警官達もというのだ。
「それでなんだよ」
「ネクタイ好きなのね」
「びしっと格好良くてお洒落ってな」
 その様にというのだ。
「思って」
「いつもしてるのね」
「それだけれどな」
「似合ってるかっていうのね」
「どうだよ、このネクタイ」
 白いそれをかな恵に見せつつ尋ねた。
「いいかい?」
「いいわ、赤いブラウスと黒のズボンともね」
「似合ってるか」
「靴もね」
 かな恵はそちらも見て話した。
「革靴で」
「これ父ちゃんのお下がりなんだよ」
「そうなの」
「革靴なんて他にないからさ」
「ないの?」
「家には。高いし母ちゃんもシューズとかなら買ってくれるけれど」
 それでもというのだ。
「革靴になるとさ」
「買ってくれないのね」
「そっちはさ」
「そうなのね」
「バイトもな」 
 これもというのだ。
「俺部活してるしな」
「部活好きだしね、成海君」
「だからな」
「アルバイトもね」
「出来ないしな」
 どうしてもというのだ。
「だから靴はな」
「ネクタイだとなのね」
「父ちゃんのお下がりなんだよ」
「そうなのね」
「どうしてもな」
「けれど気をつけてね」
 留奈は少し真面目な顔で鳴海に言った。
「他の人の靴履くのは」
「危ないのかよ」
「水虫になるからね」
 だからだというのだ。 
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