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麗しのヴァンパイア

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第四百二十話

                 第四百二十話  最初の食事
 カーミラはこの夜は和食だった、それは納豆と白いご飯に味噌汁と梅干そしてメザシといったものだったが。
 そうしたものを食べて使い魔達に言った。
「納豆も梅干しもね」
「ご主人様はお好きですね」
「好物と言っていいですね」
「左様ですね」
「最初は噂に聞いて」 
 日本に来てすぐのことだ。
「そうしてね」
「それで、ですね」
「そのうえで、ですね」
「試しに召し上がれて」
「お気に召されましたね」
「納豆は中々いい味ね」
 まずは納豆について述べた。
「糸を引いていて匂いもするけれど」
「逆にその糸と匂いですね」
「それがお気に召されていますね」
「今では」
「ええ、ご飯とも日本の麺類とも合うし」
 このこともよくてというのだ。
「今ではお気に入りよ、梅干しもね」
「そちらもですね」
「今ではお気に入りですね」
「そうなられていますね」
「その酸っぱさがね」
 これがというのだ。
「お口の中もすっきりしてね」
「そうなってですね」
「それで、ですね」
「宜しいですね」
「ええ、だからこちらもね」
 その梅干を見つつ言うのだった。
「本当にね」
「宜しいですね」
「こうして召し上がられていますね」
「納豆と共に」
「和食は素晴らしいけれど」
 こうもだ、カーミラは言った。
「納豆と梅干もね」
「お気に入りで」
「朝はよく召し上がられていますね」
「そして今もですね」
「ええ、そしてメザシとお味噌汁も」
 こうしたものもというのだ。
「いいわね、最高の組み合わせよ」
「ではまたお出しします」
「そうさせて頂きます」
「一週間後位でお願いするわ」
 このメニューを出すのはとだ、使い魔達に話してそのうえでカーミラは納豆も梅干しも他のものも楽しんだのだった。


第四百二十話   完


                    2021・11・12 
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