| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四百八十四話 呉越同舟に非ずその十四

「アマゾンの仲間だった奴にそうした奴いるんだよ」
「仮面ライダーの世界にですか」
「ああ、あまりというか腹立つ戦いだったみたいだけれどな」
 万丈は律にあからさまに不機嫌そうに話した。
「そこでな」
「そうした人がおられたんですか」
「そうだったんだよ、そいつだけが味方の青いアマゾンがいてな」
 それでというのだ。
「そいつを巡る戦いがな」
「不愉快なもので」
「それでな」
「その人がですか」
「俺にそっくりなんだよ、そいつはライダーじゃないし離れてるけれどな」
 ライダーとの戦いからというのだ。
「そいつが俺そっくりだ」
「そうした人がおられますか」
「あと世界が変わったらな」
「そこにもライダーの方がおられて」
「俺自身がな」
 世界は違うが並行世界に存在していてというのだ。
「いるからな」
「だからですか」
「あんた達がそうでもな」
「わかるんですね」
「それでもな」
「そうですか」
「ああ、しかしな」 
 万丈は曇った顔になってこうも言った。
「その青いアマゾンはな」
「酷い話だったな」
 桐生も顔を曇らせて言った。
「ああなったら俺でもな」
「耐えられないよな」
「無理だ」 
 こう万丈に言った。
「とてもな」
「そうだよな」
「耐えられるか」
 とてもというのだ。
「本当にな」
「若しあいつがいなかったら」
 万丈は自分に非常によく似た彼のことを思いつつ言った。
「もっと酷かったな」
「俺があいつと同じ場所にいてもああしていた」
「助けていたんだな」
「青いアマゾンをな」
 その彼をというのだ。
「そうしないでいられるか、ただな」
「ただ、どうしたんだ」
「緑や赤の奴だったらな」
「あのアマゾン達か」
「俺は動けなかっただろうな」
「青いアマゾンを殺せなかったか」
「ああ」
 そうだったというのだ。
「無理だ、あいつが悪いことしたか」
「あいつ自身がな」
「それであんなよってたかってな」
「一方的に殺そうってんだからな」
「あんなこと出来るか」
「俺もだ、あいつ何であそこまでされなきゃいけなかったんだ」
「物理で何でも説明出来てもな」
 桐生は物理学者としても言った。
「やれることとやれないことがあるんだ」
「その通りだ、だったらな」
「あんなこと出来るか」
「本当にな」
「昔の、改編前の世界の俺なら出来た」
 氷室は深刻な顔で述べた。
「だが今の俺だとな」
「無理だよな」
「ああ、あいつが本当に何をしたんだ」
 青のアマゾンだった彼がというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧