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ドラゴンボールZ~孫悟空の娘~

作者:setuna
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神と神と復活のF編
  第41話

 
前書き
取り敢えず、神と神と復活のFはあっさりと行きます 

 
魔人ブウとの闘いから数年が経ち、少しだけ変化があった。

悟飯がビーデルと結婚したことだ。

ビーデルは悟空とチチの義理の娘になり、悟林にとっては義妹、悟天にとっては義姉だ。

それ以外は大した変化はない。

驚いたのは大金を持った悟空が帰ってきたことだが、それはサタンからの口止め料らしい。

1億ゼニーが口止め料とはかなり奮発したものだと悟林は思う。

「なあ、チチ。明日界王様のとこで修行してきて良いか?」

「明日はブルマさんの誕生日だべ?パーティーに行かねえのか悟空さ?」

「んー、オラはパーティーには興味ねえしなぁ…」

「私も行かないよ、畑のことは私がしとくから安心して行ってきなよ」

「でも、せっかく招待してくれたってのに…」

「大丈夫だよ、ブルマさんとは4年前に会ったばかりじゃない」

「悟林…4年はちょっとじゃねえ…おめえが会うのは遊びに来るトランクスかビーデルさんくれえだし…」

4年もブルマのような知り合いに会っていないことにチチは娘の対人関係に何か言うべきかと頭を悩ませることになる。

しかし、ブルマの誕生日当日、悟天の付き添いでチチは早速ブルマの元へ向かうのであった。

そして悟林は悟空に弁当と世話になった界王への手土産…饅頭などのお茶菓子を持たせて自分は早速畑の作業に取り掛かったのであった。

重りの服を着ながら素手で畑を耕しながら何の野菜を植えるか頭を悩ませた。

「うーん、ヨカッタネ大根、ヨカッタネ人参、ヨカッタネ牛蒡、ヨカッタネ葱も良いけど…」

このヨカッタネ種は育ちが早いのもあるが、パオズ山の豊かな土壌もあり、とても美味なのだ。

「昼は…たまには焼き魚にしようかな?」

川に向かい、潜って巨大な怪物魚を捕まえると早速それを焼いて食べていく。

たまにはこんな簡単な食事も悪くない。

「やっぱり新鮮な魚は美味いねぇ…よーし!」

界王拳を発動し、それを維持しながら拳を蹴りを繰り出していく。

こうして界王拳を慣らしていき、今では大した負担も感じなくなるくらいにはこの技は自分の物となっている。

フリーザ、セル、そしてブウと言った仮想敵との戦闘をし、そして修行の成果を発揮するために潜在能力を解放しようとした時、ゴテンクスと悟飯の気を感じた。

そして2人の気が小さくなり、ベジータの気が大きく跳ね上がった。

悟空どころかゴテンクス、悟飯すら大きく超える気だが、次の瞬間にはベジータの気が小さくなった。

「何が起こってるの…?」

ブルマの誕生日パーティーだと言うのに何故こうも気が大きく変動するのか…喧嘩にしては妙だ。

悟林がパーティーの主催場所に向かうと、紫の猫のような男が宙に浮いていた。

「ん?また来たね…うん、君は今までの奴よりは強そうだ」

「(気を感じない…?)あの3人をやったのは、お前なの?」

「お前とは失礼だね、破壊神に向かって」

「悟林…奴は破壊神ビルス…宇宙最強の存在だ」

ベジータがふらつきながら悟林に目の前の男をの名前を言う。

「……思い出した!確か、界王様の星を小さくしたって…あなたが破壊神様なの…」

「界王…もしかして北の界王かい?そこにもサイヤ人がいたけど…お目当ての超サイヤ人ゴッドは見当たらないし…君もどうせ知らないんだろう?」

「超サイヤ人ゴッド?」

聞いたことのない名だが、超サイヤ人の変身の1つなのだろうか?

“神”の名を冠していることから強そうな感じがするが。

「やっぱり知らないか…プリンも食べられないし…もうこんな星…破壊しちゃおうかなー?」

「そうはさせるか!!」

潜在能力を解放するとビルスの興味が向けられた。

「それはさっきのサイヤ人も使ったね…もしかして君も老いぼれ界王神から力を引き出してもらったのかな?」

「だあっ!!」

全力を込めた拳を繰り出す悟林。

ビルスは片手でそれを受け止める。

「っ!!」

「へえ、さっきのサイヤ人よりは強いね。でもその程度じゃ僕の相手は務まらない」

軽めの掌底を悟林に喰らわせて吹き飛ばすビルス。

「ぐっ!究極界王拳!!」

あまりの威力に意識が飛びかけたが、すぐに体勢を整えて界王拳を発動した。

「戦闘力が格段に上がった…随分面白い技を使うね」

「調子に乗らないでよ!」

今度はラッシュを繰り出す悟林だが、ビルスは界王拳で強化されている攻撃を両手で簡単に捌いて見せた。

「驚いたよ、人間でここまでのレベルとは。1割の力しか使ってないとは言え僕に両手を使わせるとはね…でも、僕には通用しない」

「がっ!?」

悟林の額にデコピンが炸裂し、勢い良く吹き飛ばされた悟林の真上を取ったビルスは指で悟林に触れるとクルーザーの甲板に叩き落とす。

「姉ちゃん!」

「姉さん!」

「悟林さん!」

弟達とトランクスが慌てて駆け寄り、ビルスが此方に手のひらを向け、地球を破壊しようとする。

「どうやら超サイヤ人ゴッドはいないようだね。もうこの星に用はない。破壊して帰ることにする」

「くそ…ここまでか…」

ベジータが小さく呟いた。

パワーアップしたベジータもフルパワーの悟林の力も通用しなかったビルスに誰もが諦めかけた時。

悟空が瞬間移動で現れ、ビルスに話しかけた。

「ちょっと待ってくんねえかビルス様!」

「何だ、また君か…」

手を下ろして悟空の言葉に耳を傾けるビルスに悟空は続けて話す。

「ビルス様は超サイヤ人ゴッドってのを探してるんだろ?」

「何だ?見つかったのか?」

「そうじゃねえけどさ、良いアイデアを思い付いたんだ。もしかしたら見つかるかもしんねえぞ!ブルマ!ドラゴンボールを用意してくれ!!」

悟空がブルマにドラゴンボールを用意させると、早速神龍を呼び出した。

神龍に超サイヤ人ゴッドについて聞き、神龍によると超サイヤ人ゴッドとは“6人の正しい心を持つサイヤ人によって一時的に生み出されるサイヤ人の神”とのことだった。

地球上にいるサイヤ人は混血含めて6人。

早速、超サイヤ人ゴッドを誕生させようとするが、誰をゴッドにさせるかだ。

「それじゃあ、お父さん。行くよ」

「おう!」

話し合いの結果、悟空をゴッドに変身させることにした。

本当なら悟林の方が戦闘力が高いので悟林の方が良いのかもしれないが、ダメージや混血であることを考えると確実性を求めて純血の悟空が良いことになったのだ。

そして5人の気を受けた悟空の気が感じられなくなり、不思議な威圧感を放ちながら赤髪の超サイヤ人である超サイヤ人ゴッドへと変身する。

「お父さんの気が感じられなくなった…」

「ええ、まるで感じられない…」

「それは悟空の気が高位の神の次元にまで至った証拠だ。神の放つ気は我々には感じられない」

「良くご存知で」

悟林と悟飯の疑問に対して悟空の気が感じられなくなった理由をピッコロが説明すると、付き人のウイスが感心する。

「よーし!勝負だビルス様。オラが勝ったら地球を破壊しねえでくれよな!」

「良いだろう、ただしこの宇宙に破壊神に勝てる者などいない。僕が勝てば地球を破壊する」

悟空が構え、ビルスも即座に動ける体勢となると、悟空が足に力を入れてビルスに拳を構えて突撃した。

「だあっ!!」

突き出された拳をビルスが片手で受け止めると凄まじい衝撃が迸る。

「どうだ?ゴッドになった感想は?」

「びっくりだ。こんな世界があったなんてよ!」

「僕も驚いてるよ」

ビルスが片手を突き出し、衝撃波を悟空に喰らわせると悟空は一気に遠くまで吹き飛ばされていく。

それを追い掛けるビルス。

「くっ!!」

悟空は体勢を整えると、ビルスから距離を取る。

ビルスもそれを追い掛けると、2人は瞬く間に市街地にまで移動した。

「きええっ!!」

ビルスの繰り出した回し蹴りを悟空がクロスさせた両腕で受け止めると、その勢いを利用しながら距離を取り、ビルスとの距離を一気に詰めて肘打ちを繰り出す。

それをビルスは受け止め、悟空の追撃の蹴りもかわす。

そして2人は乱打戦に突入する。

「くっ」

「はああっ!!」

ビルスの頬に悟空の一撃が掠る。

掠り傷とは言えビルスにダメージを与えたことに悟空は更に激しく攻め続けるが、目の前の病院を見て同時に離れて素通りする。

しかし、悟空よりも速く病院を通り過ぎたビルスの頭突きを受けて荒野にまで吹き飛ばされる。

何とか立ち止まったものの、悟空の体力の消費が激しく、息切れを起こしている。

「大分ゴッドのパワーを使いこなせるようになってきてるようだね。でもやっぱり僕には届かない」

「まだまだだぁっ!!」

再び激突する両者。

その衝撃波は宇宙中を迸るほどで、あの界王神界にまで届くほど。

そして闘いは宇宙へと移り、そこでも激しい闘いを繰り広げるものの、悟空の動きが鈍り始め、とうとう動きを止めてしまった。

「君も結構頑張ったと思うけど…ここまでかな。既にパワーが落ち始めている。」

「…ちきしょう…超サイヤ人ゴッドになったってのにそれでもビルス様には勝てねえのか…」

「まあ、充分楽しめたよ。ここまで力を出したのは久しぶりだ。ではもう終わりにしようか、約束通り地球を破壊する。地球と運命を共にするが良い」

絶大なエネルギーを込めた破壊の玉を作り出し、それを悟空と地球に向けて放つビルス。

しかし、それを見ても悟空は焦るどころか笑みさえ浮かべていた。

「わりいなビルス様。超サイヤ人ゴッドのパワーがオラに言ってるんだ。上に…まだ上に行けってよ!かめはめ!!波ぁーーーーっ!!!」

悟空はかめはめ波を体勢を取り、全ての力を振り絞った一撃を放つ。

ビルスの破壊玉と激突した瞬間、一瞬だけ悟空の気が飛躍的に上昇したのをビルスは感知した。

2人の技は相殺され、悟空は通常状態へと戻り、舞空術を維持することしか出来ない程にまで疲弊する。

そこにウイスが現れた。

「やれやれ…決着はつかず…と言ったところでしょうか」

「ククク…面白い奴だな君は…仕方がない。君に免じて破壊は次の機会にしておいてやるよ」

「ほ…本当か!ビルス様」

「その時まで精々力をつけておくんだな。そうだ、最後に良いことを教えてやろう。この世界は第7宇宙だ。僕は第7宇宙の破壊神、宇宙は全部で12個あるんだ。もっと凄い奴だっているとは思わないか?」

12個の宇宙。

そしてビルスよりも強いかもしれない奴がいるかもしれないことに悟空は目を見開く。

「…!」

「因みにこのウイスは僕の付き人でもあるけど師匠でもあるんだ。当然僕よりも強い」

それを聞いた悟空は思わず苦笑してしまう。

「は…はは…はははは…」

ゴッドでようやくある程度食らい付けたビルスよりも強いウイスに他の宇宙にいる強い存在。

どこまで強い奴がいるのか分からなくなり思わず笑ってしまった。

「ではさらばだ」

こうしてビルスはウイスと共に自分の星へと帰っていった。

そして悟空も地球に戻り、悟林と話していた。

「お疲れお父さん。それにしてもゴッド凄かったね、私も変身してみようかな?」

「でも、あれはかなり疲れっぞ」

「でも出来るならしたいよ。お父さんに負けっぱなしは嫌だし…私もゴッドに変身したい…だからみんなも手伝って」

「ふん、冗談じゃない…俺は手伝わんぞ」

ベジータはそれを却下すると、悟林はムッとなる。

「あの、お義姉さん」

「ん?何?ビーデルさん」

「赤ちゃんでも出来るか分かりませんけど、やってみますか?」

「え?」

「へっ!?」

「い、今…何て…!?」

ビーデルの爆弾発言に悟林と悟空、悟飯…そしてこの場にいる全員が驚くことになるのであった。

「いやー、あの泣き虫悟飯ちゃんがパパになるのか…絶対泣き虫な子供だよ。そして怒ったら何をしでかす分からないだろうね」

「そんなことはありません!きっと天使よりも天使らしい子供が生まれて来ますよ!!やったーっ!!」

悟飯が歓喜し、悟林も苦笑しながらも喜び。

一応出来るのかを確かめるために悟林もゴッドへの変身を試すのであった。 
 

 
後書き
ゴッドまでは混血での変身は確認出来るけどブルーはいないってどういうことなの? 
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