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ドラゴンボールZ~孫悟空の娘~

作者:setuna
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第18話

 
前書き
超サイヤ人になってから悟林のサイヤ人としての性質が強くなっていきます。

この作品はチチに(出来るだけ)優しい世界となっております。 

 
帰って母であるチチに人造人間が出現するので3年間修行すると説明したら返ってきたのは怒声であった。

「いい加減にしてけれっ!冗談じゃねえ!悟空さと悟林ちゃんはどこまで悟飯ちゃんの勉強の邪魔したら気が済むだよ!修行でもっと強くしてやりてえなんて大きなお世話だべ!悟空さ達だけでやってりゃええ!」

「いやあ、お母さん。丸1日机にかじりつかせてるのもどうかと思うけど?少しは運動させようよ。」

「おめえはこの前、勉強中の悟飯ちゃんを無理やり引き摺り出して組み手で大怪我させたでねえか!!」

今でも忘れはしない。

おやつを持っていこうとした時、外から轟音が聞こえて外に飛び出すとボロボロになった悟飯の姿とやり過ぎたと困ったように頭を掻いている悟林の姿。

「おめえそんなことしてたんか?」

「だって1人で修行してもつまらないんだもん。悟飯なら相手になるかなーって、でも私、ナメック星での闘いで強くなりすぎちゃってさあ…少ーし本気でやったら悟飯をボコボコにしちゃって…うん、お母さんの言う通り、確かに前のはやり過ぎたと思ってるから今度はもっと力をセーブして悟飯を殴るから大丈夫だよ!やり過ぎて悟飯が死んじゃったら修行の意味ないもんね!大丈夫、力のコントロールも大事な修行だからさ!」

「そういう問題じゃねえんだーーーっ!!」

どんどん思考やら価値観が地球人から離れてサイヤ人になっていく娘にチチの怒声が響き渡る。

「ま、まあまあチチ。悟飯の力も必要になるかもしれねえし、べ…勉強も分かるが、3年後には地球そのものがやばくなるかもしんねえんだ…」

「えっらそうに…大体オラは悟林ちゃんに拳法教えるのも反対だっただぞ!おかげで悟林ちゃん強くなりすぎて嫁の貰い手が見つかるのか分かんねえだ!それに悟空さは結婚してから一銭だって稼いだことあったか!?」

それを言われると悟空としても思うところがあったのか困ったように頭を掻いた。

「そ…それ言われっと辛えが…い…今はそれどころじゃ…悟飯も闘う気になってるし…」

「駄目だ駄目だ何と言おうと許さねえ!!」

「じゃ、じゃあおめえは地球のみ…未来より悟飯の勉強の方が大事だって…」

「そうだっ!当ったりめえだ!何が起ころうと知ったこっちゃねえ!悟飯ちゃんの勉強がいっとう大事なんだ!」

「死んじゃったら将来も何もないんじゃないかなお父さん…」

「未来の悟飯も生きててもそれどころじゃねえみてえだしなあ…」

トランクスと共に人造人間と闘って何とか生き延びている悟飯だが、未来の悟飯の年齢は今の悟空と同じくらいの年齢だろうし、人造人間のせいで悟飯は学者になれず、未来は荒れ果てているのだから3年後に倒した方が良いのではないかと思う。

「うーん、ようするにお母さんはお父さんが働いて家にお金を入れれば修行には文句はないわけでしょ?」

「「「え?」」」

悟林によって孫家の者達はパオズ山の悟林の修行場の1つであるかなり広い更地に引っ張り出された。

「ここは私の修行場なんだけど、ここが一番広いし、仕方ないからここを使おうか」

「お、お姉ちゃん。こんな所で何するの?」

「あ、悟飯。勉強ばかりでお父さんの昔話聞いてなかったね?ここを全部畑にするんだよ。素手で」

「あー、亀仙人のじっちゃんの修行かー。懐かしいなー」

「私達が競争しながら耕して畝を作って野菜を作るの。因みにルールは簡単。ビリの人はおやつと…夕飯抜き、そりゃ!!」

地面を殴りつけると地面に罅が入り、耕しやすくなった。

「よーし、競争しながらだって言うならオラも修行しながらやれそうだ」

「それじゃあ競争だよ、よーい!ドン!!」

悟空と悟林が凄まじい勢いで素手で土を耕し始め、チチと悟飯とピッコロはそれを見つめていたが、悟林からの怒声が飛んできた。

「こーらー!悟飯ーーーっ!!何をサボってるの!?ビリ扱いにして今日の悟飯の晩御飯は私とお父さんが全部貰うからねーーっ!!」

「ええ!?お姉ちゃんそれはないよーっ!!」

悟飯も慌てて参戦するものの素手での作業に慣れている悟空と単純に能力に差のある悟林には勝てずに結局ビリになってしまった。

そして今日の夕食。

「うーん、美味しいー」

「チチーお代わり」

「う…うう…ジュル…」

「ご、悟飯ちゃん…」

「……」

隅っこで猛烈な勢いで食事を掻き込む2人を涎を垂らしながら凝視するビリの悟飯。

ピッコロは水だけだが、悟飯の視線に飲みにくそうにしている。

「お仕事の後のご飯は格別だね」

「特にオラは久しぶりのチチの飯だからなー」

「ヤードラットでは何を食べてたの?」

「うーん、色々食わしてくれたけどよ。なーんか地球の飯に比べっとなー。まあ、美味えんだけどよ」

「明日は植える野菜のことを考えないとね。因みに雑草取りや野菜を採るのも競争だよ」

「おー、オラも負けねえかんな」

「でもこれだけじゃ物足りないよねー。ピッコロさんに頼んで重り入りの服を頼もうかな?手袋と靴とシャツで合わせて2tくらいの奴」

「うーん、もうちょっと重くても良いんじゃねえか?」

「そうだね、じゃあ倍の4tは?」

「そうだな、まずはそれくれえだな」

「うん、そうそうお母さん、これも修行だから悟飯に夜にこっそり差し入れなんかしないでね」

過酷な修行になりつつある畑仕事に付き合うことになる悟飯の表情が引き攣っていく。

このままではずっとビリのままでおやつも食事も抜きになってしまう。

それは流石に嫌だったので、悟飯は今まで以上に厳しい修行に身を投じるのであった。

因みに出来た野菜を出荷して得た金を悟空がチチに渡すと号泣された。 
 

 
後書き
何と言うかドラゴンボール超で思ったんだけど、耕すなどの作業は機械よりも悟空が素手でやった方が遥かに早いと思います。

重い装備で競争しながらやるので充分修行になります。

後、チチはナメック星で悟林が死んだことを知ってます。

胸に穴が開いた戦闘服姿で帰ってくればバレますが、一度死んでも闘うのは止めないのがサイヤ人なので、悟林の修行は仕方ないと認めている(死なれるよりはマシなので) 
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